「矢文」を含む用例
・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 無明の夜 (青空文庫)
んである。濡れて破けそうなのを丹念に解いて、拡げた。案の定、矢文である。 天誅 と二字、達者な手だ。 「弓矢と言い、この文句といい、素町人じゃあねえな。」 親分の肩越しに葬式彦が首を捻った。 「あいさ、いっ...
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・坂口安吾 鉄砲 (青空文庫)
でオランダのカピタンに命じて海上から砲撃させる。敵陣へ矢文を送つて切崩しにかゝり、甲賀者を城中に放ち(尤も切支丹語を知らなかつたので忽ち看破られた)敵の弾薬の消耗を見はからつて総攻撃にうつり、包囲二ヶ月の後、やうやく全滅せしめることができた。一揆...
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・国枝史郎 南蛮秘話森右近丸 (青空文庫)
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・中里介山 大菩薩峠 勿来の巻 (青空文庫)
断はなりませぬ」 と言って七兵衛は、右の手に持っていたその矢を、駒井の方へ差出して、 「只今、小使部屋と、お廊下との間へ、こんなものを射込んだものがございました」 「ははあ、 矢文 ( やぶみ ) だな」 駒井は、七兵...
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・宵(一幕) (青空文庫)
に死なれたことは幾重にも同情するさ。親の身になったら全く堪るまいからな、然し、自分の子供が死んだからって、何も、僕にこんな意味深長な矢文を投げて寄来さないだっていいじゃあないか? 底意が癪に触る。どうしろと云うのだ!(次第...
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・菊池寛 恩を返す話 (青空文庫)
さ ) も今日 限 ( ぎ ) りじゃ。城方は兵糧がない上に、山田 右衛門作 ( えもさく ) と申す者が、有馬勢に内応の 矢文 ( やぶみ ) を射た」という噂が人々の心を引き立たせた。功名も今日 限 ( ぎ...
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・坂口安吾 島原の乱雑記 (青空文庫)
つた。 二 原因 島原の乱の原因は、俗説では切支丹の反乱と言はれてきたが、今日、一般の定説では、領主の 苛斂誅求 ( かれんちゅうきゅう ) による農民一揆と言はれてゐる。天草四郎が松平伊豆守に当てた陣中の矢文...
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・森鴎外 興津弥五右衛門の遺書 (青空文庫)
むね ) を伝え、景一はまた赤松家の 物頭 ( ものがしら ) 井門亀右衛門 ( いかどかめえもん ) と 謀 ( はか ) り、田辺城の 妙庵丸櫓 ( みょうあんまるやぐら ) へ 矢文 ( やぶみ ) を射...
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