「直情径行」を含む用例
・伊丹万作 余裕のことなど (青空文庫)
中が今のようにコチコチになつてしまうはずはないのである。 たとえば直情径行は大和心の美しい特質の一つであるが、近ごろの世の中のどこを見てもそのようなものはない。 直情径行といえばすぐに私は宇治川の先陣あらそいでおなじみの梶原源太景季を想い出す。 「平家...
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・宮本百合子 デスデモーナのハンカチーフ (青空文庫)
半面にはまだどんなに智慧のくらさを曳いていたかということはオセロにもつよくあらわれている。オセロの悲劇は美しくやさしいオセロの妻デスデモーナが、女として一枚のハンカチーフをどう扱ったかというところにかかっている。 エミール・ヤニングスが映画のオセロに扮したとき、彼はそのもち味で、黒人の英雄であるオセロの直情径行...
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・岡倉由三郎 茶の本 はしがき (青空文庫)
平板な習俗を懸命に追うてただすら他人の批評に気をかねる常道の人々からは、とかく 嶮峻 ( けんしゅん ) な 隘路 ( あいろ ) を好んでたどるものと危ぶまれ、生まれ持った直情径行の気分はまた少なからず誤解の種をまいてついには有司にさえ 疑惧 ( ぎぐ ) の眼...
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・山路愛山 透谷全集を読む (青空文庫)
( ちひ ) さき声にて微笑しながら語るなりき。余は之に反せり。 直情径行は今も昔も 医 ( いや ) し難き余の病なりしかば、数ば大声を発し、論戦若し危きに及べば所謂横紙破りの我慢をも言出だしき。然れ...
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・芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) (青空文庫)
に抑ふべからざる反感を抱くに至れり。彼等は秩序的手腕ある大政治家としての入道相国を知らず。唯、鎌倉時代の遊行詩人たる琵琶法師をして、「伝へ承るこそ、言葉も心も及ばれね」と、驚歎せしめたる、直情径行の驕児としての入道相国を見たり。権勢...
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・宮本百合子 カール・マルクスとその夫人 (青空文庫)
なジャンはこの三人の偉大な社会主義者の上に跨って彼の可笑しい国際語で叫んだ。「ゴー・オン! プリュ・ヴィット! ハラ!」(進め! もっと早く! ハラ!)。額から汗を流して遊び戯むれる「大きな子供」のカールをイエニーはわれを忘れて見とれた。直情径行で妥協ぎらいで廉潔なカールは、イエ...
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・宮本百合子 女性の歴史 ——文学にそって—— (青空文庫)
歌集の出来た時代に日本の社会全体がその生産方法とともにどんなに原始的であったかということをそのまま反映している。人々は直情径行で、美しいことは美しく、泣きたい時に泣き、愛すれば心も身もその愛にうちこむ日本人の感情が現われている。万葉集をみると、当時...
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・中島敦 光と風と夢 (青空文庫)
以前の恋愛詩を断然差押えて出版させなかったのも、彼女であった。ボーンマスにいた頃、夫の身体の為とはいえ、古い友達の誰彼を、頑として一切病室に入れなかったのも、彼女であった。之にはスティヴンスンの友人達も大分気を悪くした。直情径行のW・E・ヘン...
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・豊島与志雄 牛乳と馬 (青空文庫)
払うためです。錯覚を追い払うばかりか、新たな勇気が出てくる。乗馬は、颯爽として、男性的で、直情径行で、ひねくれたくよくよしたものを排除する。つまり、真直に駆けぬける。これが大切です。秋子さんも馬に乗りませんか。僕が...
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