「珠」を含む用例
・素木しづ 珠 (青空文庫)
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・豊島与志雄 雷神の珠 (青空文庫)
穴の底に、まっ白な 珠 ( たま ) が残る。それは世にも不思議な珠で、雷の神の宝物にちがいない。なぜなら、落ちた雷の神が黒雲に包まれて空に昇ってゆく時、黒雲はその珠をも一緒に包んで持っていってしまう。だか...
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・長谷川時雨 勝川花菊の一生 (青空文庫)
川さんの 御新造 ( ごしんぞ ) さんだって、束髪に結って、 細 ( こま ) っかい 珠 ( たま ) のついた網をかけている。あんなやかましいおばあさんがいたってさせるのに、家でさせてくれないなんて—— 嘘...
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・永井荷風 葡萄棚 (青空文庫)
の棚より露重げに垂れ下る葡萄を 見上 ( みあぐ ) れば 小暗 ( おぐら ) き葉越しの光にその 総 ( ふさ ) の一粒一粒は 切子硝子 ( きりこガラス ) の 珠 ( たま ) にも似たるを、秋風...
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・森鴎外 杯 (青空文庫)
皆十一二位に見える。きょうだいにしては、余り粒が揃っている。皆美しく、 稍々 ( やや ) なまめかしい。お友達であろう。 この七 顆 ( か ) の 珊瑚 ( さんご ) の 珠 ( たま ) を貫くのは何の緒か。 誰...
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・津軽の虫の巣 (青空文庫)
に加えてさらに好事家の歎賞を恣(ほしいまま)にする師宣の一枚絵は、たとい辺土とは言いながら、津軽の藩中にもその崇拝者を持っている。 良人の留守を守って、心怠りの無かった女達が、私に与えられる南蛮渡りの象牙、珊瑚(さんご)珠、天鵞...
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・泉鏡花 海神別荘 (青空文庫)
にござりまして。ええ、月の真珠、花の真珠、雪の真珠、いずれも一寸の 珠 ( たま ) 三十三 粒 ( りゅう ) 、八分の珠百五粒、紅宝玉三十 顆 ( か ) 、 大 ( おおき ) さ鶴の卵、粒を揃えて、これは 碧瑪...
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・八木重吉 秋の瞳 (青空文庫)
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・蒲松齢 田中貢太郎訳 織成 (青空文庫)
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・小島烏水 亡びゆく森 (青空文庫)
の戸を一二枚開けては、向ふの森を見る、樫の木は黄味の 克 ( か ) つた、薄赤い葉をつけて、枝が傘をひろげたやうに、丸くなつてゐる、杉の鮮やかな新芽は、去年ながらの黒く煙つたい葉の上に、青い 珠 ( たま ) を吐...
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・竹久夢二 桜さく島 見知らぬ世界 (青空文庫)
かみ ) のかげの 根付 ( ねづけ ) の 珠 ( たま ) は、 空 ( そら ) へとんでいつては 青 ( あを ) く 光 ( ひか ) つた。 また 赤 ( あか ) い 簪 ( かんざし ) のふ...
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・夏目漱石 倫敦塔 (青空文庫)
と枝の上にも烏がいる。しばらくするとまた一羽飛んでくる。どこから来たか分らぬ。 傍 ( そば ) に七つばかりの男の子を連れた若い女が立って烏を 眺 ( なが ) めている。 希臘風 ( ギリシャふう ) の鼻と、 珠...
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・斎藤茂吉 万葉秀歌 (青空文庫)
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・北原白秋 第二邪宗門 (青空文庫)
の火 くや、かうほね。 青き酒 十呂盤 大いなる—— 聞け、大いなる 黒金 ( くろがね ) の 巨人 ( きよじん ) の指は 絶えずわが 紅玉 ( こうぎよく ) の 数 ( かぞへ ) の 珠...
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・中島敦 山月記 (青空文庫)
しなかった。共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との 所為 ( せい ) である。 己 ( おのれ ) の 珠 ( たま ) に 非 ( あら ) ざることを 惧 ( おそ ) れるが 故 ( ゆえ ) に、 敢...
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・楠山正雄 浦島太郎 (青空文庫)
かでは、せみや ひぐらし がないていました。お池には赤と白のはすの花が咲いて、その葉の上には、 水晶 ( すいしょう ) の 珠 ( たま ) のように 露 ( つゆ ) がたまっていました。お池...
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・別所梅之助 雪の武石峠 (青空文庫)
君は、あれが北斗だろうという。わらがとれてから、草鞋と 足袋 ( たび ) との間にはさまる雪の 珠 ( たま ) になやまされる。ついに足袋の 紐 ( ひも ) がずれる。草鞋をはきなおそうと、雪の...
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・國木田獨歩 石清虚 (青空文庫)
( いはゆ ) る 掌中 ( しやうちゆう ) の 珠 ( たま ) を 奪 ( うば ) はれ殆ど 死 ( し ) なうとまでした、 諸所 ( しよ/\ ) に人を 出 ( だ ) して 搜 ( さが...
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・岡本綺堂 中国怪奇小説集 録異記 (青空文庫)
も馬の踏みとどまった所に、なにか掘出し物があるかも知れない」 地を掘ると、果たして金五百両を得たので、自分の家へ持って帰った。 その後に彼は城中の町へゆくと、 胡人 ( こじん ) の商人に逢った。商人はその頭に 珠...
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・岡本綺堂 中国怪奇小説集 輟耕録 (青空文庫)
さんはなぜ命を粗末にするのだ」 「わたくしは或る家に女中奉公をしている者でございます」と、女は答えた。「主人の 家 ( うち ) に婚礼がありまして、親類から 珠 ( たま ) の 耳環 ( みみわ ) を借りました。この...
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・夏目漱石 一夜 (青空文庫)
い ) なる夕暮の糸、恋の色、 恨 ( うら ) みの色は無論ありましょ」と女は眼をあげて 床柱 ( とこばしら ) の方を見る。 愁 ( うれい ) を 溶 ( と ) いて 錬 ( ね ) り上げし 珠...
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・永井荷風 霊廟 (青空文庫)
道の左右は驚くほど平かであって、 珠 ( たま ) の如く 滑 ( なめら ) かな粒の揃った小石を敷き、正方形に玉垣を以て限られた隅々に 銅 ( あかがね ) の燈籠を数えきれぬほど整列さしてある。第二...
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・大手拓次 「香水の表情」に就いて ——漫談的無駄話—— (青空文庫)
の腕時計などはいけない。大粒の真珠の一つ 珠 ( たま ) をつけたピンを身体の何処かに、あらはにしないで使用するのがふさはしい。それもキーツのセントアグネスイーブのなかにあるやうに、その銀色の真珠を肌につけて、あた...
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歌ひき。燈の光ゆらめくときは、聖母も、いろ/\の紐、珠、銀色したる 心 ( しん ) の臟などにて飾りたる耶蘇のをさな子も、共に動きて、我等が面を見て笑み給ふ如くなりき。われは高く朗なる聲して歌ひしに、人々...
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・岡本かの子 上田秋成の晩年 (青空文庫)
つた。 湯が沸いて「四辺泉の 湧 ( わ ) くが如く」「 珠 ( たま ) を連ぬるが如く」になつた。もうすこしすると「 騰波鼓浪 ( とうはころう ) の節に入り、ここに至つて水の性消え 即 ( すな...
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・岡本綺堂 中国怪奇小説集 剪燈新話 (青空文庫)
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・岡本綺堂 鼠 (青空文庫)
衛の顔には抑え切れない喜びの色がかがやいていた。 二 近江屋七兵衛がよろこぶのも無理はなかった。彼はこの木曾の奈良井の宿で、一旦失った手のうちの 珠 ( たま ) を偶然に発見したのである。 七兵衛は四谷の忍町に五代つづきの質屋を営んでいて、女房...
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・岡本綺堂 心中浪華の春雨 (青空文庫)
まち ) 辺で小さい商いをしていたらしいが、太い 胆 ( きも ) をもって生まれた彼は小さい 商人 ( あきんど ) に不適当であった。彼は細かい 十露盤 ( そろばん ) の 珠 ( たま ) をせ...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 白蝶怪 (青空文庫)
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・夏目漱石 薤露行 (青空文庫)
枚をむざとばかりに肩より投げ懸けて、白き二の腕さえ明らさまなるに、 裳 ( もすそ ) のみは 軽 ( かろ ) く 捌 ( さば ) く 珠 ( たま ) の 履 ( くつ ) をつつみて、なお...
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