「猟師」を含む用例
・田中貢太郎 女仙 (青空文庫)
( いち ) の 宮 ( みや ) の生れであったが、猟が非常に好きで、そのために 飛騨 ( ひだ ) の国へ往って猟師を渡世にしていた。 某時 ( あるとき ) 木曾 ( きそ ) の 御岳 ( おん...
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・宮沢賢治 手紙 一 (青空文庫)
らわれていました。 そこへ 猟師共 ( りょうしども ) が来まして、この蛇を見てびっくりするほどよろこんで 云 ( い ) いました。 「こんなきれいな 珍 ( めず ) らしい 皮 ( かわ ) を、 王様 ( おう...
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・中里介山 大菩薩峠 竜神の巻 (青空文庫)
かど ) とに腰をかけて、その 斥候 ( ものみ ) を待っています。 「諸君、仕合せよし」 村本と荷田は欣々として帰って来て、 「山小屋がある、その中には、猟師と見えるのが、 炉 ( ろ ) に火...
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・芥川龍之介 虎の話 (青空文庫)
だ。何かもう一つ。 父 今度は虎の話ぢやないよ。 子 ううん、今度も虎のお話をして。 父 そんなに虎の話ばかりありやしない。ええと、何かなかつたかな?……ああ、ぢやもう一つして上げよう。これも朝鮮の猟師...
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・岡本綺堂 木曽の怪物 ——「日本妖怪実譚」より (青空文庫)
] いると、ある日の夕ぐれ、山の猟師が一匹、鹿の 鮮血 ( なまち ) 滴るのを担いで来て、 何 ( ど ) うか買って呉れという。ソコで其の 片股 ( かたもも ) だけ買う事に決めて、相当の 価...
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・岡本綺堂 木曽の旅人 (青空文庫)
若いわたしは一種の好奇心にそそられて訊きました。 「さあ。山奥だって格別に変りありませんよ。」と、かれは案外平気で答えました。「怖ろしいのは大あらしぐらいのものですよ。猟師はときどきに 怪物 ( えてもの ) にからかわれると言いますがね。」 「 えて...
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・小熊秀雄全集-2 詩集(1)初期詩篇 (青空文庫)
「/\」「/゛\」で代用した。 ●[#]は、入力者注を示す。 ●目次 奪はれた魂 | 天井裏の男 | 海底の凝視 | 乳房の室 | 風呂 | 子供たちに | 白い蛇 | 危険な猟師 | 踊る人形 | 酒場と憂鬱 | 月夜...
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・直木三十五 南国太平記 (青空文庫)
とが、未だ濡れていた。 樵夫 ( きこり ) 、猟師でさえ、時々にしか通らない細い 径 ( みち ) は、草の中から、ほんの少しのあか土を見せているだけで、両側から、枝が、草が、人の胸へまでも、頭へ...
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・津村信夫 猟人 (青空文庫)
の服装の違つた人が立つてゐた。 眼鏡をかけた方の人は、早速云つた。 「署の者ですが、お宅には、猟師は泊つてゐませんか」 この人達はお巡りさんであつたのだ。 「御覧の通りです、別に居りません」 主人がさう云つて答へると、二人...
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・新美南吉 狐のつかい (青空文庫)
うなくなっていることに気がつきました。 そこでだれかが、村の 油屋 ( あぶらや ) まで油を買いにゆかねばなりません。さてだれがいったものでしょう。 みんなは村にゆくことがすきではありませんでした。村にはみんなのきらいな 猟師 ( りょ...
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・折口信夫 桟敷の古い形 (青空文庫)
( マブシ ) 立て、射部 配 ( ス ) ゑたゞけでは 適 ( カナ ) はぬ猛獣の場合に構へたらしいこと、今尚、此風の矢倉構へる猟師があるのでも訣る。記に、門毎に仮 を結ぶと見え、紀に仮 八間 ( ヤマ...
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・佐藤垢石 香熊 (青空文庫)
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・田中貢太郎 蛇怨 (青空文庫)
打ってやれと篠原の主人は思った。彼はその蛇を打って村の人を驚かしてやりたかった。彼は後戻りして瀑壺の縁の巌を伝うて瀑下へ距離を縮めて往った。恐ろしい胴体はのろのろと動いていた。 好奇 ( ものずき ) な猟師はやがて足場を固め、狙い...
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・田中貢太郎 風呂供養の話 (青空文庫)
から忘れられたような僅か十数戸の部落があったが、生業は云うまでもなく炭焼と猟師であった。 それは明治十五六年 比 ( ごろ ) の秋のことであった。ある日、一人の旅僧が 飄然 ( ひょうぜん ) とやって来て、 勘右衛門 ( かんえもん ) という部落でも一番奥にある猟師...
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・田中貢太郎 山の怪 (青空文庫)
本山郷と云って一地方をなしていた。四国三郎の吉野川が村の中を流れて、村落のあるのはそれに沿った僅かばかりの平地で、高峰駿岳が一面に聳えていた。 その本山に吉延と云う谷があって、其処には猪とか鹿とか大きな獣がいるので、山猟師...
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・板倉勝宣 春の槍から帰って (青空文庫)
らが弱くて荷が背負えないのだから、この不便を忍ばねばならない。人夫は必ず猟師でなければならない。夏山を歩いた男などはかえって迷惑である。 山によっては、カンジキの道とスキーのとるべき道とは一致しないが、信州...
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・国枝史郎 日置流系図 (青空文庫)
ながらご身分は?」 「信州木曽の 猟師 ( かりゅうど ) でごわす」 「え、 猟師 ( かりゅうど ) でございますって?」 「ああ 俺 ( おい ) ら猟師だよ。一丁の弓で 猪 ( しし ) 猿熊...
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・新美南吉 狐 (青空文庫)
ちゃんの狐をつれて鴉根の方へゆきましょう」 文六ちゃんは大きい眼をかがやかせて、 「鴉根って、西の方?」 「 成岩 ( なるわ ) から西南の方の山だよ」 「深い山?」 「松の木が 生 ( は ) えているところだよ」 「猟師はいない?」 「猟師...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 槍突き (青空文庫)
は長三郎の近所の 獣肉屋 ( ももんじいや ) へときどきに猿や狼を売りにくる甲州辺の猟師が、この頃も江戸へ出て来て、 花町 ( はなまち ) 辺の 木賃宿 ( きちんやど ) に泊まっている。かれ...
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・小島烏水 白峰山脈縦断記 (青空文庫)
ばかりひどく荒れたかということが解る。温泉附近の路が 酷 ( ひど ) くくずれている、宿の前で 嗽 ( うが ) いをした 筧 ( かけひ ) の水などは、埋没してしまっている。 例の晃平を主として、四人の猟師を雇って出発した。 早川...
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・佐藤垢石 食指談 (青空文庫)
館林正田醤油の多田常務から、鹿の肉が手に入ったから、すぐこいという飛電に接した。私は、用事一切を 抛 ( ほお ) りだして館林へかけつけたのである。 多田常務の説明するところによると、この鹿は野州奥日光川治温泉から、さらに七里奥山へ分け入った湯西川の源流に聳える明神岳の中腹で知合の猟師...
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・小島烏水 上高地風景保護論 (青空文庫)
はいえ、寂寥無人、太古の如き感があって、温泉の 湧出 ( ゆうしゅつ ) はあっても、今日のような宿屋は、まだ建っていなかった。その時分上高地峡谷に入る人は、猟師の外に、稀に飛騨の蒲田谷から、焼岳...
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・百瀬慎太郎 案内人風景 (青空文庫)
以前のいわゆる日本アルプス探険時代ともいうべき頃の登山者たちは、 概 ( おおむ ) ね、猟師とか、 岩魚 ( いわな ) 釣りとか、 杣人 ( そまびと ) の類か、または、かつて陸地測量部の人夫として働いた事があるというような人を、辛うじて探し出して、頼む...
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・折口信夫 信太妻の話 (青空文庫)
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・宮沢賢治 なめとこ山の熊 (青空文庫)
はてまえを憎くて殺したのでねえんだぞ。おれも商売ならてめえも 射 ( う ) たなけぁならねえ。ほかの罪のねえ仕事していんだが畑はなし木はお上のものにきまったし里へ出ても 誰 ( たれ ) も相手にしねえ。仕方なしに猟師なんぞしるんだ。てめ...
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・島木健作 黒猫 (青空文庫)
樺太の大山猫は明治四十一年、大正元年、昭和五年、の三度捕獲されたが、それ以後は絶滅したものと思われていた。それが昭和十六年の二月になって、又も野田という所にとらわれた。この時の奴は雌だった。猟師...
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・岡本綺堂 中国怪奇小説集 捜神後記(六朝) (青空文庫)
ていると、それから間もなく、その夫は一種の病いにかかって、物の理屈も判らないようなぼんやりした人間になった。 狐の手帳 呉 ( ご ) 郡の 顧旃 ( こせん ) が 猟 ( かり ) に出て、一つ...
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・海野十三 最小人間の怪 ——人類のあとを継ぐもの—— (青空文庫)
り ) も見かけず、猟師にさえ会わなかった。私ひとりでこの 深山 ( しんざん ) を占有しているような気持がし、私の心は 暢々 ( ちょうちょう ) としていた。 或る朝、起きてキャンプを出てみると、外は...
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・松濤明 ピークハンティングに帰れ (青空文庫)
うことはできないであろう。だが少なくとも登山的でないことだけは確かである。今日のわれわれの観念からすれば、 羚羊 ( かもしか ) 撃ちや地質探査は登山と呼ばれない。しかしそれは猟師や鉱山師が谷から谷を探り歩いたり、山の...
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・津軽の虫の巣 (青空文庫)
も例年献上品の重きをなしてた鷹を止めたのみならず、猟師を殺生の業として禁ぜられたことなどは豊作の乏しい藩にとってはこの上も無い痛手である。 たとい密々に方便はあろうとも、畜生に代えて人の命を軽んずる禁令は上下の憤懣(ふんまん)を起...
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