「独立独歩」を含む用例
・上村松園 今日になるまで (青空文庫)
出るときなど、「行って参ります」と言って、帰って来ると「お母さん只今」と真先に挨拶をします。 門閥も背景もない私が真の独立独歩で芸術に精進することが出来ましたのは、全く母が葉茶の商売を盛り立てて収入の範囲で、不自...
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・片山廣子 古い伝説 (青空文庫)
夜眠る前にまたその美人を考へて、誰かあれに似てゐる人があつたやうだと思つてみたが、誰だか思ひつかないで寝てしまつた。日本人でないやうな眼つきをして、独立独歩といふやうな姿でゐて、どこかたよりない気持を撤きちらしてゆく美しい人、それ...
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・豊島与志雄 或る夜の武田麟太郎 (青空文庫)
があろうとあるまいと、そんなことには頓着なく、恰も自分一人ででもあるかのように、気の向く方へ、鼻の向く方へ、さっさと歩き去ってゆくのだ。 武田はたいてい後者だった。他人は眼中になく、独立独歩の調子だった。最近、周囲...
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・坂口安吾 選挙殺人事件 (青空文庫)
ワタクシの云わんとするところも……」 演説口調になりかけたので、寒吉はそらすために大声で質問した。 「崇拝する人は?」 「崇拝する人?……」 「または崇拝する先輩。政治的先輩」 「先輩はいません。ワタクシは独立独歩です。一貫して独立独歩...
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・坂口安吾 安吾巷談 天光光女史の場合 (青空文庫)
として恋愛は不可能だと妙な声明書を発表したことがあったが、右の新聞の筆法だと、天光光なる娘は、私人のほかに公人として行動し、もう一つ、父の身代りとして、三重に生きているヤヤコシイ因果娘なのである。 この国の憲法でも、二十になれば独立独歩の人格として、認め...
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・相馬愛蔵・相馬黒光 一商人として ——所信と体験—— (青空文庫)
屋の商売の仕振りをよく理解してもらうとともに、将来の参考ともならばと思うのである。 私が三十二歳にもなって商売に志したのは、自分が生れつき勤め嫌いで、あくまで独立独歩、自由の境涯を求めたことに原因するのはいうまでもないが、それ...
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・宮本百合子 木の芽だち ——地方文化発展の意義—— (青空文庫)
社会を土台としてそこから近代化した日本ではなかった、という一つの事実は、明治以来の日本の文化に、重大な関係をもっている。 日本全国の諸企業が独立独歩出来なくて、中央政府の保護を必要としたという一つのことは、同時に日本中の各都市の独自な発展、経済...
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を友人ら相手にたえず自慢話の種としていた。しかし最も嬉しがっているのは祖父だった。独立独歩と、不平家気質と、偉大にたいする軽蔑とを、彼はよく装っていたけれども、しかも富や、権勢や、名誉や、社会的優越にたいして、 質朴 ( しつぼく ) な賛...
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・坂口安吾 我が人生観 (六)日大ギャング (青空文庫)
のくせに生意気だというのは当らない。若年にして独立独歩の志操あってのことであり、この態度は排すべきものではない。一面「罪悪感にかられて」というのも、正直な表現であろうと思う。 通観して、彼は自ら悪党とも思っていないし、彼女...
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・坂口安吾 孤独閑談 (青空文庫)
ておくやみに現れてきた。母親に何かと美しい慰めの言葉をかけて、又、僕達をわざ/\呼びだしたうへ、問はれもしない色々の秘密を語つてきかせ、結局又自分だけいゝ子になつて爽やかに帰つて行つた。この小娘の独立独歩の人生に対して、まる...
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