「片栗粉」を含む用例
・有島武郎 幻想 (青空文庫)
浪がこの邊に住んでゐた百姓の一人息子を容赦なく避難の小舟から奪ひ去つたのだ。沈澱した砂は片栗粉のやうに ぎつしり と堆積して雜草も生えて居なかつた。何んにも知らないやうな顏をしてゐる。今まで親しみ慣れた自然とは大分違つた感じが彼れの胸を打つた。 固よ...
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は決して身につけてをらん。それどころか、たとへ 平日 ( ひらび ) に訪ねて行つても、いつも、片栗粉でつくつた*キッセリの冷たくなつたやつのやうな色あひの、薄手の羅紗で仕立てた 寛衣 ( バラホン ) をま...
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・寺田寅彦 震災日記より (青空文庫)
ケットなど買った。焼けた区域に接近した方面のあらゆる食料品屋の店先はからっぽになっていた。そうした食料品の欠乏が漸次に波及して行く様が歴然とわかった。帰ってから用心に 鰹節 ( かつおぶし ) 、梅干、缶詰、片栗粉...
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・林芙美子 シベリヤの三等列車 (青空文庫)
て手にあひませんでした。 6信 シベリヤの寒気は、何か情熱的ではあります。列車が停るたび、片栗粉のやうにギシギシした雪を踏んで、ぶらぶら歩くのですか、皆 毛皮裏 ( ツユウパア ) の外套を着込んで、足に...
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