「炭俵」を含む用例
・宮沢賢治 谷 (青空文庫)
なって生えているのです。理助は炭俵をおろして 尤 ( もっとも ) らしく口をふくらせてふうと息をついてから又言いました。 「いいか。はぎぼだしには茶いろのと白いのとあるけれど白いのは 硬 ( かた ) くて...
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・松尾芭蕉 (Wikiquote)
と我が名呼ばれん初時雨 よく見れば薺花咲く垣根かな [ 編集 ] 『曠野』 父 母 のしきりに恋し 雉子 の声 おもしろうてやがて悲しき 鵜 舟かな [ 編集 ] その他 梅 が香にのつと 日 の出る山路かな 『炭俵』より...
ja.wikiquote.org/wiki/松尾芭蕉
・芥川龍之介 貝殼 (青空文庫)
ほ声に叱りつけた。僕は勿論この男の誤解を不快に思はずにはゐられなかつた。 それから五六日たつた 後 ( のち ) 、この男は又荷車を引き、前と同じ坂を登らうとしてゐた。今度は積んであるのは炭俵だつた。が、僕は「勝手...
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・宮本百合子 この初冬 (青空文庫)
屋へハガキを出しても音沙汰なしである。きのうの朝早く外へ出てすこし行ったら炭俵を一俵ずつ両手に下げた厚司前垂の若衆がとある家の勝手口へ入った、もしや、と思って待っていたがなかなか出て来ないし、こちらに時間があるので歩き出したら、角の...
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・国木田独歩 竹の木戸 (青空文庫)
だって炭 一片 ( ひときれ ) だって馬鹿々々しいからね」 「そうだとも。炭一片とお言いだけれど、どうだろうこの頃の炭の 高価 ( たか ) いことは。一俵八十五銭の 佐倉 ( さくら ) があれだよ」とお徳は井戸から台所口へ続く軒下に並べてある炭俵...
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・林芙美子 柿の実 (青空文庫)
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・島崎藤村 芭蕉 (青空文庫)
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・高村光雲 幕末維新懐古談 蠑螺堂百観音の成り行き (青空文庫)
まつ ) から右へ曲がった川添いの所にあった。その川添いの庭に、百観音のお姿は、炭俵や米俵の中に、三、四体ずつ、 犇々 ( ひしひし ) と詰め込まれ、手も足も折れたりはずれたり 荒縄 ( あらなわ ) でく...
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・鈴木三重吉 胡瓜の種 (青空文庫)
ぬ目をして見探るやうにする。どす汚い床屋の店のやうな硝子障子の硝子が一枚とれてゐるのである。障子の外は、足を踏みはづしさうな、狹い縁側が附いてゐて、その下には炭俵の切れや、食ひ捨てた蛤の殼が、雨の...
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・宮沢賢治 ひかりの素足 (青空文庫)
ぶん永いこと話してゐました。それからその人は炭俵を馬につけはじめました。二人は入口に出て見ました。 馬はもりもりかひばをたべてそのたてがみは茶色でばさばさしその眼は大きくて眼の中にはさまざまのをかしな器械が...
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・長塚節 炭燒のむすめ (青空文庫)
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・島崎藤村 ある女の生涯 (青空文庫)
さんがあんな危ないことをするんだもの。炭俵に火なぞをつけて、あんな垣根の方へ 投 ( ほう ) ってやるんだもの。わたしは、はらはらして見ていたぞい——ほんとだぞい」 お新はもう眼に一ぱい涙を 溜 ( た ) めていた。その力を 籠...
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・寺田寅彦 映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22]) (青空文庫)
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・小熊秀雄全集-9 詩集(8)流民詩集1 (青空文庫)
に時の到るのを待つばかり 雲足は早く 風は冷めたく 墓場に添ふ石垣の傍で ルンペン達が焚いてる炭俵の火の 仲間にいれてもらふ 手をかざし、焔を靴をもつて蹴る ——人生に暖きものは、火か、 恋愛の尽きたるところに墓あり 墓の...
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の炭焼き男に一夜の宿を乞うたのでありますが、その男が炭俵を編むのに使っている 帙櫨 ( ちつろ ) は、黄金の 塊 ( かたまり ) だったのであります。そこでお姫さまが(これは黄金と言って貴重なものだ)と申しますと、炭焼き男は(こん...
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・長塚節 鉛筆日抄 (青空文庫)
殘す筈の受領證を渡して仕舞つたから換へて呉れとお辭儀をするのであつた。あたりには 白苧 ( しらそ ) が干してある。 又峠になる。大臼のやうな炭俵を背負つた女達がおりて來る。二尺ばかりの短い棒を手に/\持つて居る。棒を...
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・豊島与志雄 ものの影 (青空文庫)
さんは衆人にかこまれながら、燃え上る炭俵を見つめていた。一人の警官が、その手を押えていた。 田中さんは大きな声で叫んだ。 「ここで、何事が起ったか、私は知ってる。」 ちょっと息をついた。 「亡霊の影が出ることも、私は...
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・葉山嘉樹 氷雨 (青空文庫)
ん」 「いつ小屋を葺くことなんか覚えたんだい、お前は?」 「戦争ごつこの時にやるからね、もつと大きなのを葺くんだよ。炭俵なんかでね」 「さうかい。サア帰らう」 私たちは暗くなつた河の堤防を、下流...
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・林芙美子 生活 (青空文庫)
は、私の散文だけれども、夜明けに、こんな気持ちを味わうのはたびたびのことだ。炭籠をさげて裏へ出て行くと、寒くて震えあがってしまう。だけど軍手をはめて、がらがらと 炭俵 ( すみだわら ) をゆすぶって、炭を...
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・伊藤左千夫 水害雑録 (青空文庫)
族の者が逃げる時に消し忘れたものらしく、ランプが 点 ( とも ) して釣り下げてあった。天井高く釣下げたランプの尻にほとんど水がついておった。 床 ( ゆか ) の上に昇って水は乳まであった。 醤油樽 ( しょうゆだる ) 、炭俵、下駄...
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・伊藤左千夫 水害雜録 (青空文庫)
して釣り下げてあつた。天井高く釣下げた洋燈の尻に殆ど水がついて居つた。床の上に昇つて水は乳まであつた。醤油樽、炭俵、下駄箱、上げ板、薪、雜多な木屑等有ると有るものが浮いて居る。どろりとした汚ない惡水が、身動きもせず、ひし...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 蝶合戦 (青空文庫)
が ) しをすることになって、念のために床下までもあらためると、台所の揚板の下には炭俵が二、三俵押し込んである。その一つのあき俵のなかに首を突っ込んで、善昌がうつむきに倒れているのを発見したときは、大勢...
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・加藤文太郎 単独行 (青空文庫)
附近は高山と違って真冬でも温度が高く、かつ南斜面だから太陽の直射でよく雪崩れる。材木坂より上は積雪量が相当にあってどこでも楽に歩けた。山毛欅坂もスキーによい斜面となっていた。霧が巻いてきたので山毛欅坂避難小屋に泊る。気持のいい小屋だ。炭俵...
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・永井荷風 水 附渡船 (青空文庫)
船の往来する 外 ( ほか ) 、東京なる大都会の繁栄とは直接にさしたる関係もない 泥海 ( どろうみ ) である。 潮 ( しほ ) の引く時 泥土 ( でいど ) は目のとゞく限り引続いて、岸近くには古下駄に炭俵...
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・菊池寛 吉良上野の立場 (青空文庫)
がたふるえながら首を振った。 物音が、少し静かになった。 「行ったのかな」 「いいえ。まだまだ」 二人は、炭俵の後方に、ちぢんでいた。雪を踏んで、足音が小屋を目指して近づいて来るのがきこえた。 十 戸が...
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・金田千鶴 夏蚕時 (青空文庫)
に近頃は規則が喧しくなって、俵にする萱からして買ひ入れねばならぬ。一日二俵焼と見て、それで上炭五貫匁俵この春の相場で四十銭である。 女や子供は炭俵の駄賃負ひをする。峠を越えて隣村迄持って行き、帰途...
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・寺田寅彦 先生への通信 (青空文庫)
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・寺田寅彦 連句雑俎 (青空文庫)
これには「季題感」が背景として動いているところに俳諧的な感じが強い。そうして、律動的旋律的 和声的 ( かせいてき ) の進行を企図している点も実に連句的である。ただこの「春」と「炭俵」「 猿蓑 ( さる...
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・種田山頭火 其中日記 (十五) (青空文庫)
おとなしい巡査だつた。 何でも売れば売れる(窮すれば通ずる)、運よく今日は一杯代捻りだした、曰く、空炭俵六枚十八銭、古新聞十六銭、空罎七銭、合して四十一銭也! あんまり暑いので呉郎さんを訪ふ、十郎...
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