「火縄銃」を含む用例
・しらくちの花 (青空文庫)
三といふ老年であるにも拘らず山坂を踏んでは壮者も及ばぬといふ元気が其容貌と態度とに表はれて居る。火縄銃を執つて分け入る時凡そ如何なる野獣でも適当の距離に於て彼の目に入つて其筒先に斃(たお)れないものはなかつた。彼は又木を攀ぢて野獣の徘徊するを求めることがあつた。獲物...
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・坂口安吾 鉄砲 (青空文庫)
の武器を見逃す筈はなかつた。けれども、彼の用ひた鉄砲は始めて伝来したばかり、まだ甚だ幼稚であつた。火縄銃は弾ごめに時間がかゝる。発射から次の発射に少からぬ時間があるから、歩兵に突撃の隙を与へる。突撃されゝばそれまでだから、信玄...
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・新美南吉 ごん狐 (青空文庫)
が家の中へはいったではありませんか。こないだうなぎをぬすみやがったあのごん狐めが、またいたずらをしに来たな。 「ようし。」 兵十は立ちあがって、 納屋 ( なや ) にかけてある 火縄銃 ( ひなわじゅう ) をとって、火薬...
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・岡本綺堂 人狼 ——Were-Wolf—— (青空文庫)
は逃るように下のかたへ立去る。おいよは 猶 ( なお ) もじっとその跡を見送る。風の音。向うより田原弥三郎、三十四五歳、以前は武士なれど、今は浪人して猟師となっている姿、大小を横えて火縄銃をかつぎ、小鳥二三羽をさげて出づ。) おい...
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・坂口安吾 散る日本 (青空文庫)
島伝来の鉄砲を第一番に手に入れたのは武田信玄であつたが、彼は火縄銃といふものが一発打つと二発目までに操作の時間を要することを見て、これでは、この操作の時間に敵た斬りこまれるから兵器としてはダメだと見切りをつけ、一発目を防ぐ楯をつくり、これ...
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・泉鏡花 海異記 (青空文庫)
さず手にかけながら、 葎 ( むぐら ) の中の小窓の穴から、隣の柿の木、裏の屋根、烏をじろりと横目に 覗 ( のぞ ) くと、いつも前はだけの 胡坐 ( あぐら ) の 膝 ( ひざ ) へ、台尻重く引つけ置く、三代相伝の火縄銃...
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・直木三十五 近藤勇と科学 (青空文庫)
がさ ) をもらって、新らしく入ってきた隊土に、戦争の経験談を話した。 「火縄銃の外、御前なんか、鉄砲を知らんだろう。長州征伐の負けたのも、その為だ。舶来鉄砲には、第一に三つぼんど筒というのがある。それから、エン...
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