「正体」を含む用例
・夢野久作 探偵小説の正体 (青空文庫)
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・墓場だ 墓場だ (Wikisource)
器と生殖器をとつてしまへ! 粉々に 飛散さしてしまへ! 墓場だ! 墓場だ! 恋愛も 理想も 夢も みんな正体をあらはして 今 滅びてゆかうとしてゐる! ア! 誰でもいゝ 何んでもいゝ 壁の中から飛び出して! 嚙つて呉れ頭を!嚙つ...
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・岡本かの子 狐 (青空文庫)
ございます。 ——さては評判のこの 界隈 ( かいわい ) の狐だな。 ——狐、結構、だがめったに正体を現わすな。いつまでもその美女のままでいて呉れ。 ——お恥かしうございます。 ——はにかむところは 一入 ( ひと...
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・海野十三 十年後のラジオ界 (青空文庫)
もラジオで、結局、世界はラジオ漬けになるであろうよ。」 「ラジオ漬け——には、今から謝っとくよ。この懐しい世界が、あの化物のように正体の判らないラジオなんぞにつかってしまうと聞いては、生きているのが苦しい。僕は...
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・岡本綺堂 小坂部伝説 (青空文庫)
部とも刑部ともいう——明神の本体が女神であるか無いかという議論以外に、その正体は年ふる狐であるという説が一般に信じられているらしい。なぜそんな伝説が拡まったのか、その由来は勿論わからない。 一体、姫路...
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・田中貢太郎 老狐の怪 (青空文庫)
は怒って、 「和尚さん、そんなことを言ってこの方を 誣 ( し ) いては困ります」 と言った。志玄は、 「あなたが 真箇 ( ほんとう ) にしないなら、正体を現わしてお目にかけましょう」 と言って、印を...
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・楠山正雄 三輪の麻糸 (青空文庫)
かしてそのお 婿 ( むこ ) さんの 正体 ( しょうたい ) を 見届 ( みとど ) けたいと 思 ( おも ) いました。そこである日お 姫 ( ひめ ) さまに 向 ( む ) かって、 「 今夜...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 柳原堤の女 (青空文庫)
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・岡本綺堂 木曽の怪物 ——「日本妖怪実譚」より (青空文庫)
( えてもの ) 』と云いまして、猿の 所為 ( しわざ ) とも云い、 木霊 ( こだま ) とも云い、魔とも云い、その正体は何だか解りませんが、兎にかく怪しい魔物が住んでいるに相違ありません。と、 冒頭...
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・芥川龍之介 病牀雑記 (青空文庫)
木夫人の 良人 ( をつと ) 即ち佐佐木茂索、「あいつは一体何ものかね」と言へば、何度も玉に負けたる隆一、 言下 ( ごんか ) に正体を道破して 曰 ( いはく ) 、「 小金 ( こがね ) をた...
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・斎藤茂吉 最上川 (青空文庫)
はそんな形容詞は知らなかつたけれども、何か正体の知れぬものを目前に見たのであつた。また、上山では太陽が山から出て山に入るのに、ここではその 渺々 ( べうべう ) 漫々たる変な天然のうちに雲が紅く染まつてその中に太陽が入る。少年...
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・坂口安吾 肉体自体が思考する (青空文庫)
言葉で小説を書かねばならぬ。人間を見直すことが必要だと考へてゐた。それは僕だけではないやうだ。洋の東西を問はず、大体人間の正体といふもの、モラルといふものを肉体自体の思考から探しださねばならぬといふことが、期せ...
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・石川啄木 心の姿の研究 (青空文庫)
( がらす ) よりも まだ 味気 ( あぢき ) ない 生命 ( いのち ) がある。 正体もなく考へに疲れきって、 汗を流し、いびきをかいて昼寝してゐる まだ若い男の口からは黄色い歯が見え、 硝子...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 幽霊水 (青空文庫)
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・岡本綺堂 半七捕物帳 一つ目小僧 (青空文庫)
つけてやりてえもんだ」 ふたりは伝馬町の野島屋へ行って、主人の喜右衛門に逢ってその晩の様子を 訊 ( き ) いた。化け物の正体も詳しく聞きただした。喜右衛門は年甲斐もなく物におびえて、その化け物の正体...
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・芥川龍之介 田端人 (青空文庫)
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・岸田國士 左団次一行 (青空文庫)
は、座蒲団と箸と、下駄と人力車である。 この癖がいつまでも直らないと、日本は遂にその正体を西洋人に知られずにしまふかもしれない。 日本人が西洋に行く。必ず土産を持参する。曰く、浮世絵の翻刻、安物...
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・岸田國士 心理の洞察 ——政治に求めるもの—— (青空文庫)
の当然抱いてゐる敵愾心を、あくまでも正当化し、熾烈化する論拠と材料とを次ぎ次ぎに、余計な文句をつけずに示してほしい。敵である以上当然やるであらうやうなことを怪しからんなどといきり立つ必要は毛頭ない。米英ならではやらぬやうな老獪とガサツとの正体...
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・宮本百合子 わたしたちには選ぶ権利がある (青空文庫)
したちの目をあてどもなくあのことからこのことと走らせるために、落付いた分別を失わせるために、何がどうなのか正体もわからなくてただセンセーションばかりおこす事件が、次々となげ出されています。下山事件。三鷹事件。その...
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・甲賀三郎 キビキビした青年紳士 (青空文庫)
これ等の名篇は創作探偵小説界に於ける空谷の跫音として、何人も一読三嘆したものだが、O君の伝える所によると、作者は相当の年配いやむしろ老人だということだった。当時雨村君にも未だ作者の正体がよく分っていなかったらしい。 そのうちに私も 驥尾 ( きび...
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・高村光太郎 (私はさきごろ) (青空文庫)
は日本東北地方の山の中だという現実がうそのように思えたりした。 そういう心的状態の中で私はまっすぐにミケランジェロを凝視した。この 稀有 ( けう ) な人間の正体がどんなものであるかを見きわめようとした。私の...
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・錯覚した小宇宙 (青空文庫)
なる科学者のすべての大発見や発明も単なる理性の働きによっては決してとげられなかったに相違ない。 自分は近頃、自分の生まれた「日本」という郷土に生息している「日本人」の正体をハッキリ把んで見たい欲望にかられている。ほんとうにハッキリした「国民性」というようなものがあるかどうか、あれば、それ...
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・薄田泣菫 茶立虫 (青空文庫)
も極めて小さな虫で、自分の頭を障子にこすりつけて、あんな仄かな音を出すのださうで、私は子供の頃から一度この虫の正体を見つけたいものだと思つて、幾度か声をしるべに、そこらの物蔭を探し廻りましたが、一度...
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・夢野久作 怪青年モセイ (青空文庫)
かと思うとカトウモセイとかカワヒガシシゲルなんて御丁寧な電報をよこす奴があったりしてね……」 とだんだん言葉つきが書生丸出しになる。こっちも山男の正体を現わしてゴロリと横になってしまう。 「チョット失敬して原稿を書きます」 と言ってモセイ君は「猟奇」の黄色い原稿紙を取り出した。書い...
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・法句経 (Wikisource)
められている。 153 無数の生涯を、ただただ、私は流転してきた――「輪廻の原因」を探しながら。〔輪廻する〕生は、〔終わり無く〕繰り返し、〔ただの〕苦しみにすぎない。 154 輪廻の生存をつくるもとよ、おまえの正体...
ja.wikisource.org/wiki/法句経
・岡本綺堂 妖怪漫談 (青空文庫)
的に妖麗な女に化けるというのは少い。その多くは老人か、偉丈夫に化けて来るのであって、 寧 ( むし ) ろ男性的である。そうして、その正体は 蛇蟒 ( だもう ) とか、 ※蛇 ( ぜんだ ) [#「虫+(冉の4画目...
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・岸田國士 文化とはどういふことか (青空文庫)
な暮し方をするといふやうな意味で使はれて参りました。 文化の標準と正体 今まで、文化といふ言葉が用ひられる場合は、大抵前述のやうな意味で、文化的であるとか、或はまた文化性があるとかいふ風に使はれて来たと思ひます。これ...
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・坂口安吾 特攻隊に捧ぐ (青空文庫)
たくない本能と格闘しつつ、至情に散った尊厳を敬い愛す心を忘れてはならないだろう。我々はこの戦争の中から積悪の泥沼をあばき天日にさらし干し乾して正体を見破り自省と又明日の建設の足場とすることが必要であるが、同時に、戦争...
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・坂口安吾 茶番に寄せて (青空文庫)
て貧困なものである。諷刺する人の優越がある限り、諷刺の足場はいつも危く、その正体は貧困だ。諷刺は、諷刺される物と対等以上であり得ないが、それが揶揄という正当ならぬ方法を用い、すでに自ら不当に高く構えこんでいる点で、物言...
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