「植木鉢」を含む用例
・上村松園 画室談義 (青空文庫)
障子とガラス障子の二枚戸にしたのは陽光の明暗強弱を適度に調節するためで、それらの三方の外には一尺幅ほどの小さい外廊が廻らしてあり、それにかたちばかりの欄干も取りつけられてあります。そこにはさまざまな植木鉢など並べて置くのに都合がよろしい。 画室...
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・阿部徳蔵 美術曲芸しん粉細工 (青空文庫)
なるしん粉をもちまして、正面そなへつけの植木鉢に花を咲かせるので御座います。もし造上げましたる鉢の花が、お客様お抜取りの籤の花と相応いたしてをりましたら、お手拍子御唱采の程をお願ひいたします。』 かういつて、しん...
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・宮本百合子 モスクワの姿 ——あちらのクリスマス—— (青空文庫)
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・久生十蘭 平賀源内捕物帳 萩寺の女 (青空文庫)
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・犯罪 (青空文庫)
の燃え出た黄緑色の草原のずつとかなたから漂うて来るキルギスの娘の唄に耳を傾けてゐた。——私の眼は熱くなつて、彼女の姿がボヤケて二重に見えた。 「逃がしてやらう」私は籠の格子戸を開けた。然れ共彼女は容易に出なかつた。で、反対の方を叩くと漸つと出て、庭の上をピヨンピヨン飛んで、植木鉢...
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・林芙美子 泣虫小僧 (青空文庫)
となく秘密な愉しさを発見したように、その蟋蟀の上から、小さい植木鉢を伏せて置いた。 空はまぶしいほど澄み透って、遠くまでよく晴れている。光った土の上へ 飛白 ( かすり ) のように落葉が乾いて散らかっていたが、啓吉は植木鉢...
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中に本当の時計が一つ据ゑてあつて、それが断えず感心な好い音をさせてゐる。棚の両端には植木鉢が一つ宛置いてあつて、それにはキヤベツが生えてゐる。それからその時計と植木鉢との間には、きつと支那人の人形が一つ 宛 ( づゝ ) 立つ...
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・宮沢賢治 毒蛾 (青空文庫)
大きな床屋がありますよ。向側の鏡が、九枚も上手に継いであって、店が丁度二倍の広さに見えるやうになって居り、 糸杉 ( いとすぎ ) やこめ 栂 ( つが ) の 植木鉢 ( うゑきばち ) がぞろっとならび、親方...
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・夢野久作 衝突心理 (青空文庫)
ラックを二台仕入れて来る……という話であったが、出かける時に、 「戸若君。済まんが俺の留守中に、植木鉢へ水を遣ってくれんか。朝はツル子が遣るが、午後になると店からドウしても手が離されんけに……な。頼んますど……」 と 呉々...
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・林芙美子 田舎がえり (青空文庫)
き、 障子 ( しょうじ ) を開けてみたり、鏡台の前に坐ってみたりした。明日の講演さえなければ奈良の方へでも行ってみたいなとおもった。 障子を開けると、屋根の上に細い台がこしらえてあって、幾鉢か植木鉢...
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・宮沢賢治 鳥箱先生とフウねずみ (青空文庫)
れて来られました。 「ははあ、こゝは、大へん、空気の流通が悪いな。」と鳥箱先生は云ひながら、あたりを見まはしました。棚の上には、こはれかゝった 植木鉢 ( うゑきばち ) や、古い朱塗りの 手桶 ( てをけ ) や、そん...
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・宮本百合子 楽しいソヴェトの子供 (青空文庫)
うの端の建物の翼の戸をあけて内へ入った。その入口と並んで、こっちから、植木鉢が五つ並んだ明るい窓が見えた。ミーチャやその他の多勢の子供が一日暮す幼稚園の窓だ。 ミーチャと別れたお母さんは、急ぎ足で木の門を出たところで、隣り...
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・宮本百合子 この初冬 (青空文庫)
りと椎の大木の下にある門をくぐって別の庭へ歩みこんで、私共は急にばつのわるいような顔つきを合わせた。春の頃は空の植木鉢だの培養土だのがしかし呑気に雑然ころがっていた古風な大納屋が、今見れば米俵が軋む程積みあげられた貯蔵所になっていて、そこ...
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・太宰治 禁酒の心 (青空文庫)
保険の勧誘にでも来たのかと思わせる紳士もあるが、これもまさしく酒を飲みに来たお客であって、そうして、やはり黙殺されるのが通例のようになっている。更に念いりな奴は、はいるなりすぐ、店のカウンタアの上に飾られてある植木鉢をいじくりはじめる。「いけ...
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・尾崎放哉選句集 (青空文庫)
で這つて来た顔出して青草 渚白い足出し 貧乏して植木鉢並べて居る 霜とけ鳥光る あついめしがたけた野茶屋 森に近づき雪のある森 肉がやせて来る太い骨である (肉がやせてくる太い骨である) 一つの湯呑を置いてむせてゐる やせ...
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・林芙美子 梟の大旅行 (青空文庫)
本では「云ふ」] 植木鉢に這いあがってみたり、歩いたり、飛んだりすると云う事は、狹い、小さい籠の中にいるよりはずっとましなのです。そして、とても冒險的で愉しくて仕方がありません。 人間はいつも、もう...
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・與謝野晶子 巴里にて (青空文庫)
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・坂口安吾 ニューフェイス (青空文庫)
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・松本泰 緑衣の女 (青空文庫)
の鉢は雨が降れば取込む事にきまっている。見渡すところ、その家を除いては 何処 ( どこ ) の窓にも、植木鉢を出しっぱなしにしておく家はなかった。取込まないのはその部屋に住む人が忘れているのか、或は何かの事情で窓を開ける事を欲しないのか。強い...
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・豊島与志雄 田原氏の犯罪 (青空文庫)
でも暑い日光の漲った空の反映を受けて、植込みの影の空気まで暑苦しく乾燥しているように思えた。木の葉がばさばさしている、植木鉢の土が乾き切っている、そして高地芝の間の飛石が如何にも白い。 「今年は暑そうですね。」と重...
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・青年 (青空文庫)
がその門の前に立ち留まって、垣の内を覗いていると、隣の植木鉢を沢山入口(いりくち)に並べてある家から、白髪(しらが)の婆あさんが出て来て話をし掛けた。聞けば貸家になっている家は、この婆あさんの亭主で、植木屋をしていた爺いさんが、倅...
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じき王様が馬車に乗ってお通りになるが、そのとき、このまきばはだれのものだ、といっておたずねになったら、これはカラバ 侯爵 ( こうしゃく ) のものだと、おこたえしなければいけないぞ。もしそうしなかったら、それこそ 植木鉢 ( うえ...
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・宮本百合子 従妹への手紙 ——「子供の家」の物語—— (青空文庫)
聞やピアノや、この前ハンガリーの共産青年同盟員が訪ねて来たときみんなでとったという写真や、シュロの植木鉢などが飾ってある。 あっちこっちの隅で、本をよんだり、学校の宿題をやったりしている一隅で、わた...
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・太宰治 美少女 (青空文庫)
煽風機が涼しい風を送ってよこして、私はほっと救われた。植木鉢や、金魚鉢が、要所要所に置かれて、小ざっぱりした散髪屋である。暑いときには、散髪に限ると思った。 「うんと、うしろを短く刈り上げて下さい。」口の重い私には、それ...
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・豊島与志雄 白藤 ——近代説話—— (青空文庫)
それ以上伸びる必要がないから、新たな若い蔓を伸ばさないで、ただ花だけ咲かせるよ。ところが、植木鉢なんかに植わってる藤蔓は、いくら古くても、小さく刈りこまれているから、まだたくさん伸びたがる。蕾といっしょに蔓の芽を出す。だから、蔓の...
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・永井荷風 寺じまの記 (青空文庫)
の歩いた道は、どの路地であったのか、もう見分けがつかなくなる。おやおやと思って、後へ戻って見ると、同じような溝があって、同じような植木鉢が並べてある。しかしよく見ると、それは決して同じ路地ではない。 路地...
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・寺田寅彦 春六題 (青空文庫)
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・長谷川時雨 テンコツさん一家 (青空文庫)
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がその培養者たる科学者にはよく知られているらしく、あるものは多くの古風な彫刻を施した壺のうちに置かれ、また、あるものは普通の植木鉢のうちに植えられていた。それらのあるものは蛇のように地上を這いまわり、あるいは心のままに高く這いあがっていた。また、ある...
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ように壁にはたくさんの姿見をはめ込んだ板壁がはりめぐらされておった。そして 軽食 ( ランチ ) の膳立であろう、 甘 ( うま ) そうな品々がならべてあった。やがて正面の玄関口に廻ってみると、そこには二つの 土耳古 ( トルコ ) 青色 ( せいしょく ) の植木鉢...
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