「梁」を含む用例
・夢野久作 縊死体 (青空文庫)
ない私の死体であった。 バンドを 梁 ( はり ) に引っかけて、バットを啣えて、右手にマッチを、左手に新聞紙を掴んで……。 私は驚きの余り気が遠くなって来た。マッチの燃えさしを取り落しながら……これ...
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・芥川龍之介 疑惑 (青空文庫)
うど嵐の海のように右にも左にも屋根を落した家々の上へ眼をやって、地鳴りの音、 梁 ( はり ) の落ちる音、樹木の折れる音、壁の崩れる音、それから幾千人もの人々が逃げ惑うのでございましょう、声とも音ともつかない響が騒然と煮えくり返るのをぼんやり聞いて居りました。が...
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・吉田甲子太郎 秋空晴れて (青空文庫)
少年の腰つきが少しもふらついていないことだった。眼にも怖がっているらしいおどおどした色はまるで現れていない。 今三人の男が 立話 ( たちばなし ) をしている場所は、地上から二十五メートルも離れた空間だ。 足場 ( あしば ) がわりに鉄骨の 梁...
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・岡本綺堂 九月四日 (青空文庫)
に値すると思われた。 その当時、 直 ( ただ ) ちに 梁 ( はり ) に 撃 ( う ) たれ、直ちに火に 焚 ( や ) かれたものは、勿論悲惨の極みである。しかも 一旦 ( いったん ) は幸...
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・横光利一 笑われた子 (青空文庫)
していたに 定 ( きま ) ってる。」 と姉は言って庭へ降りた。 「いやだい。」と吉は鋭く叫んだ。 「いよいよ怪しい。」 姉は 梁 ( はり ) の端に 吊 ( つ ) り 下 ( さが ) って...
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・楚囚之詩 (青空文庫)
如何に! 何者……余が顔を撃《うち》たり! 計らざりき、幾年月の久しきに、 始めて世界の生物《せいぶつ》が見舞ひ来れり。 彼は獄舎の中を狭しと思はず、 梁《はり》の上梁の下俯仰《ふぎよう》自由に羽《は》を伸...
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・南方熊楠 易の占いして金取り出だしたること (青空文庫)
妻が後世子孫の栄枯を占い言えと勧めたので、占うと十代めの孫はきわめて貧乏と判った。妻がそれを救う法ありやと問うたから、また占うて、某の年月日に本府の太守 [#「太守」は底本では「大守」] が 梁 ( うつばり ) が落...
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・田中貢太郎 美女を盗む鬼神 (青空文庫)
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・泉鏡花 一景話題 (青空文庫)
山 利天王寺 ( とうりてんのうじ ) 夫人堂の 御像 ( おんすがた ) は、その 昔 ( いにしえ ) 梁 ( りょう ) の武帝、女人の産に悩む者あるを 憐 ( あわれ ) み、 仏母 ( ぶつ...
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・泉鏡花 二世の契 (青空文庫)
え ) の滝の如く、 梁 ( うつばり ) に 掛 ( かか ) つて居たが、見てはじめ、人の 身体 ( からだ ) に着るのではなく、 雨露 ( あめつゆ ) を 凌 ( しの ) ぐため、 破家 ( あば...
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・芥川龍之介 動物園 (青空文庫)
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・芥川龍之介 金将軍 (青空文庫)
なかった。 けれども首のない行長の体は手さぐりに宝剣を拾ったと思うと、金将軍へそれを投げ打ちにした。 不意 ( ふい ) を打たれた金将軍は桂月香を 小腋 ( こわき ) に抱えたまま、高い 梁 ( はり ) の上...
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・泉鏡花 一寸怪 (青空文庫)
も非常に困って 檀家 ( だんか ) を 狩集 ( かりあつ ) めて 見張 ( みはる ) となると、見ている前で、障子がめらめらと、燃える、ひゃあ、と 飛 ( とび ) ついて消す間に、 梁 ( うつばり ) へ炎...
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・岡本綺堂 中国怪奇小説集 稽神録 (青空文庫)
こういう奇術を知っているために、河南の 尹 ( いん ) を勤めている 張全義 ( ちょうぜんぎ ) という人に尊敬されていましたが、あるとき張全義が 梁 ( りょう ) の 太祖 ( たいそ ) と一緒に食事をしている際に、太祖...
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・芥川龍之介 澄江堂雑記 (青空文庫)
むぞ、たる木、夢の 間 ( ま ) に何ごとあらば起せ、 桁梁 ( けたはり ) 」 火の用心の歌、——「霜柱、氷の 梁 ( はり ) に雪の 桁 ( けた ) 、雨のたる木に露の 葺 ( ふ ) き草...
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・芥川龍之介 奉教人の死 (青空文庫)
はなたず燃えさかる家を眺めて居る。と思うたのは、まことに 瞬 ( またた ) く間もない程ぢや。一しきり焔を 煽 ( あふ ) つて、恐しい風が吹き渡つたと見れば、「ろおれんぞ」の姿はまつしぐらに、早くも火の柱、火の壁、火の 梁...
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・幸田露伴 運命 (青空文庫)
にも見えたるを、国家今や 秦 ( しん ) 晋 ( しん ) 燕 ( えん ) 斉 ( せい ) 梁 ( りょう ) 楚 ( そ ) 呉 ( ご ) ( びん ) の諸国、各 其 ( その ) 地 ( ち ) を尽...
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・宮本百合子 農村 (青空文庫)
悪の烏がらちもなくついばんだり、長い月日の間にいつとはなし崩れたりした妙な処から茅がスベリ出して居て陰気に重い 梁 ( はり ) の上に乗って居る。外囲いは都会の様に気は用いない、茶黄色い荒壁のままで落ちた処へ乾草のまるめたのを「つめ...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 のろいのわら人形 (青空文庫)
ど暮らせどいっこうに姿を見せないので、いぶかりながらひとり住まいのそのお組小屋へいってみると、ぶらり——とくくっていたら大騒ぎですが、どう見てもそのかっこうは、これからくくろうとする人そっくりなのでした。それも、玄関前の軒下の 梁 ( はり...
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・泉鏡花 春昼 (青空文庫)
駈け抜けそうに高いけれども、 欄干 ( らんかん ) は影も 留 ( とど ) めない。昔はさこそと思われた。 丹塗 ( にぬり ) の柱、 花狭間 ( はなはざま ) 、 梁 ( うつばり ) の波の 紺青 ( こんじょう ) も...
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つぶったままでも教会へゆく道は立派に分かったといいます。そこで、ノンスの道とパロアスの道の角まで、わけもなしにたどって来ると、そこには、おもおもしい 梁 ( はり ) に系統木(クリストの系図を装飾的に現わしたもの)の彫...
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・ペロー Perrault 楠山正雄訳 青ひげ (青空文庫)
ってはいられなくなって、ひとりそっと 裏 ( うら ) ばしごをおりて、二ども三ども、首の骨がおれたかとおもうほど、はげしく、柱や 梁 ( はり ) にぶつかりながら、むちゅうでかけ出して行きました。 でも、いよ...
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しを 遺産 ( いさん ) に分けてもらったのを、お喜びなさるにちがいありません。」 主人は猫のいうことを、そう、たいしてあてにもしませんでした。けれども、この猫がいつもねずみをとるときに、あと足で 梁...
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・蒲松齢 田中貢太郎訳 連城 (青空文庫)
( いか ) って飲食をしないで、ただ早く死なしてくれといった。室に人のいないのを見ると 梁 ( はり ) の上に紐をかけて死のうとした。そして翌日になってますますつかれ、 殆 ( ほと ) んど...
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・山下利三郎 流転 (青空文庫)
を放れて、窓障子の間からぱさりと音をたてて落ちました。 私は 見咎 ( みとが ) められないように窓の下を放れて、私の家へ帰りましたが、そのからんとした空家……もうこれでお別れかと思うと、 梁 ( はり...
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・泉鏡花 光籃 (青空文庫)
( おちこち ) の森に 棲 ( す ) む、 狐 ( きつね ) か 狸 ( たぬき ) か、と見るのが 相応 ( ふさわ ) しいまで、ものさびて、のそ/\と 歩行 ( ある ) く犬さへ、 梁...
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・死者の書 (Wikisource)
のやうなものを漂してゐた。併し其は、蒼黒い靄の如く、たなびくものであつた。 巖ばかりであつた。壁も、牀(トコ)も、梁(ハリ)も、巖であつた。自身のからだすらが、既に、巖になつて居たのだ。 屋根が壁であつた。壁が牀であつた。巖ば...
ja.wikisource.org/wiki/死者の書
・岡本綺堂 中国怪奇小説集 録異記 (青空文庫)
岡本綺堂 中国怪奇小説集 録異記 中国怪奇小説集 録異記 岡本綺堂 第六の男は語る。 「わたくしの役割は五代という事になっています。昔から五代乱離といいまして、なにしろ僅か五十四年のあいだに、梁...
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しい顔をしてゐるよ。力は腕から迸つてゐる。 若いのに、杉の木を、上手にこなしてゐるところなぞ、まるでもう一人前だ。 昔イラムがソロモンの前で、 大きな杉やお寺の 梁 ( はり ) を、 上手に挽いたといふ時も、此の...
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・芥川龍之介 あばばばば (青空文庫)
へ通ふ往復に度たびこの店へ買ひ物に寄つた。もう今では目をつぶつても、はつきりこの店を思ひ出すことが出来る。天井の 梁 ( はり ) からぶら下つたのは鎌倉のハムに違ひない。 欄間 ( らんま ) の 色硝子 ( いろガラス ) は 漆喰...
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