「枯れ木」を含む用例
・花咲かじじい (青空文庫)
お庭いっぱいに吹きちらしました。するとどうでしょう、そこらに枯れ木のまま立っていたうめの木や、さくらの木が、灰をかぶると、みるみるそれが花になって、よそはまだ冬のさなかなのに、おじいさんのお庭ばかりは、すっ...
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・大町桂月 月譜 (青空文庫)
まつ人もなければにや、日くるゝも、なほ枯れ木の如く石に腰かけて、垂るゝ綸のはしに、いつしか一痕の月かゝるよと見るほどに、やがて手応へしければ、ひき上ぐる竿の彎々たるにかゝり来れる一尾の香魚の溌刺たるを捉へて、かご...
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・野口雨情 別後 (青空文庫)
だけど 君は 今夜 ( こよひ ) も 逢ひに来て 呉れよう。 お糸 雑木林の 啄木鳥 ( たくぼくてう ) は 杉の枯れ木を 啄 ( つつ ) いて啼いた 杉の枯れ木を 啄木鳥は 無性 ( むし...
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・芥川龍之介 早春 (青空文庫)
吸をするように体を伸ばした。それから大きい 硝子戸棚 ( ガラスとだな ) の中に太い枯れ木をまいている南洋の 大蛇 ( だいじゃ ) の前に立った。この爬虫類の標本室はちょうど去年の夏以来、 三重子 ( みえこ ) と出...
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・寺田寅彦 ステッキ (青空文庫)
らしの吹くたそがれ時などに背中へ小さなふろしき包みなど背負ってとぼとぼ野道を歩いている姿を見ると、ひどく感傷的になってわあっと泣き出したいような気持ちになったものである。もういっそう悲惨なのは田んぼ道のそばの小みぞの中をじゃぶじゃぶ歩きながら枯れ木のような足に吸いついた 蛭 ( ひる ) を取...
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・野口雨情 雨情民謡百篇 (青空文庫)
に啼いた 河千鳥 君と別れた路次口に 雨はしきりと降りしきる お糸 雑木林の 啄木鳥 ( たくぼくてう ) は 杉の枯れ木を 啄 ( つつ ) いて啼いた 杉の枯れ木を 啄木鳥は 無性 ( むしやう ) やた...
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・野口雨情 螢の燈台 (青空文庫)
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・裸婦 (青空文庫)
がいの膚に触れあつて、たがひの背中を流し合つてゐる様子が、いまにも崩れ折れさうな枯れ木が、押あつてゐるやうであつた。 婆さんは臆面もなく素裸であちこち歩き廻つた。 ——ちよつと、御免なされや。 かういつて、婆さ...
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・芥川龍之介 浅草公園 ——或シナリオ—— (青空文庫)
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・黒島伝治 前哨 (青空文庫)
を離れてしまった彼等には、×の区別も×の区別もなかった。恐れる必要もなかった。××と雖も、××の前には人間一人としての価値しかなかった。そして、××は、使おうと思えば、いつでも使えるのだ。九時すぎに、薪が尽きてきた。浜田は、昼間に見ておいた枯れ木...
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・国木田独歩 春の鳥 (青空文庫)
ん何村あたりの農家の子供でしょう。 私はしばらく見おろしていましたが、またもや書物のほうに目を移して、いつか小娘のことは忘れてしまいました。するとキャッという女の声、驚いて下を見ますと、三人の子供は何に恐れたのか、枯れ木...
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・夢野久作 猟奇歌 (青空文庫)
しになる * * * 森中の枯れ木は ひとり芽を吹かず 一心こめた毒茸を生やす 狼が人間の骨を ふり返り/\去り 冬の日しづむ 妖怪に似た生あたゝかい 我が腹を撫でまはしてみる 春の夜のつれ/″\ 自殺やめて 壁を...
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・野口雨情 おさんだいしよさま (青空文庫)
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・岡本綺堂 半七捕物帳 あま酒売 (青空文庫)
をはねて、彼女のそばにつかつかと進み寄った。そうして、なにか小声でふた言三言押し問答しているかと思うと、白い刃のひかりが提灯の火にきらりと映って、婆は抜き打ちに斬り倒された。かれは声も立てないで、枯れ木...
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・国木田独歩 郊外 (青空文庫)
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・佐左木俊郎 熊の出る開墾地 (青空文庫)
のように雨ざらされた 枯 ( か ) れ 梢 ( こずえ ) が、雑木林の黄や 紅 ( あか ) の 葉間 ( はあい ) に見え隠れするのだった。 「ほいや! しっ!」 馭者 ( ぎょしゃ ) が馬を追うごとに、馬車...
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・国枝史郎 大鵬のゆくえ (青空文庫)
い色の 萎 ( しな ) びた顔。蛇のように 蜒 ( うね ) っている無数の皺。その体の痩せていることは水気の尽きた枯れ木とでもいおうか。コチコチと骨張って痛そうである。さて着物はどうかというに、鼠の...
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・国枝史郎 血曼陀羅紙帳武士 (青空文庫)
の体は、これ以上痩せられないというように、痩せていた。枯れ木で人の形を作り、その上へ衣裳を着せたといったら、その姿を、形容することが出来るだろう。左右の手が、二本の棒を持ち、胸と顔との間を、上下に 伸縮...
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・坂口安吾 桜の森の満開の下 (青空文庫)
咲かない頃はよろしいのですが、花の季節になると、旅人はみんな森の花の下で気が変になりました。できるだけ早く花の下から逃げようと思って、青い木や枯れ木のある方へ一目散に走りだしたものです。一人だとまだよいので、なぜかというと、花の...
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・若山牧水 木枯紀行 (青空文庫)
て立つ野辺のすすきに結べるは氷にまがふあららけき霜 わが袖の触れつつ落つる路ばたの薄の霜は音立てにけり 草は枯れ木に残る葉の影もなき冬野が原を行くは寂しも 八ヶ嶽峰のとがりの八つに裂けてあらはに立てる八ヶ嶽の山 昨日...
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・林不忘 丹下左膳 乾雲坤竜の巻 (青空文庫)
塚鉄斎のおもて玄関に、枯れ木のような、恐ろしく痩せて背の高い浪人姿が立っている。 赤茶けた髪を 大髻 ( おおたぶさ ) に取り上げて、左眼はうつろにくぼみ、残りの、皮肉に笑っている細い右眼から口尻へ、右の...
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