「東岸」を含む用例
・幸田露伴 水の東京 (青空文庫)
とこの川下や月の友といふの景のおもしろさには及ぶべからず。さてまた同じ流水にても、南北の流れにおけるは東西の流れにおけるのをかしきに如かず。南北の流れにては月の出づるところ東岸に迫られて妙ならねど、東西の流れにては月は 直 ( ただち ) に河...
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・佐藤垢石 想い出 (青空文庫)
喜んでその道具を 蟇口 ( がまぐち ) へ入れ、きのう『猫』で買った鮒竿をかついで、足どり軽く飯泉橋を酒匂川の東岸へ渡った。飯泉橋はいまの小田原行き電車の足柄駅から遠くはないが、その当時と、この...
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・佐藤垢石 蜻蛉返り (青空文庫)
ち鰡の群れが通過する場所は分かっているのだ。それは伊豆半島の南端 石廊岬 ( いろうざき ) から大瀬あたりへかけての海である。この辺へくる鰡は、北日本の方から次第に 下 ( くだ ) ってきて、房州から東京湾あたりの群れを集め、さらに相模湾を加えて伊豆半島の東岸...
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・與謝野晶子 初島紀行 (青空文庫)
は危い斷崖になつて緑玉色の水が底まで透いて見えます。少し離れて帆前船が一艘帆を張つたまま風を待つて居ました。 氣侯はさながら東京の四月です。まだ舊臘から一度も霜が降らないと云ふ事です。霜は一月の末から二月へかけて五六度降るだけだと云ひます。 東岸...
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・海野十三 二、〇〇〇年戦争 (青空文庫)
グマ国のイネ州が東北から西南にかけて、千百キロに余る長い海岸線を持ち、またその太青洋の東岸には、キンギン国が、これまた二千キロに近い海岸線をもっていた。 キンギン国は、そこが本国であったが、アカグマ国のイネ州は、本国とはかなり 距...
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・小島烏水 天竜川 (青空文庫)
反するすると押し流された。それからしばらくは水の静けさ! こゝなる東岸は、福島といつて、さしも日本のパミ−ル高原、本州を横断する日本アルプスの雪山があるために、日本の 屋棟 ( やね ) の中心となつてゐる信州の、最南...
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・小林一三 宝塚生い立ちの記 (青空文庫)
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・折口信夫 雪の島 熊本利平氏に寄す (青空文庫)
少し出たのである。船の大分横 ぶれ し出したのは、波が立つて来たのである。今晩あたりは 一荒 ( ヒトア ) れ来るかなあなどゝ、まだ船に残つてゐた客は、あがる支度を整へて、甲板へ出て来て、噂しあうた。 島の東岸、箱崎...
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・徳冨蘆花 熊の足跡 (青空文庫)
町は釧路川口の兩岸に 跨 ( またが ) つて居る。停車場所在の側は平民町で、官廳、銀行、重なる商店、旅館等は、大抵橋を渡つた東岸にある。東岸一帶は小高い丘をなして 自 ( おのづ ) から海風をよけ、幾多の人家は水の 畔...
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・豊島与志雄 山吹の花 (青空文庫)
に温泉ホテルがある。建物は豪壮だが、林間の全くの一軒家だ。 このホテルから、丸沼湖岸を元へ半廻して、山道を上ってゆくと、菅沼湖に達する。湖の東岸に、山の家と称する山小屋があり、その傍にテント村の設備がある。それ...
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・齋藤茂吉 支流 (青空文庫)
と川水二人が弥陀堂まで見おくつた。弥陀堂は何処であるか、井出村の地蔵堂などではなかつただらうか。一栄は高野平右衛門、川水は高桑加助で、一栄は最上川東岸に住んでゐたらしい。それは今の板垣氏宅の近くであつただらうといはれてゐる。川水...
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・永井荷風 放水路 (青空文庫)
いは掛替えられたのであろうか。ここに水門が築かれて、放水路の水は、短い堀割によって隅田川に通じている。 わたくしはこの堀割が 綾瀬川 ( あやせがわ ) の名残りではないかと思っている。堀切橋の東岸には 菖蒲園 ( しょ...
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・佐藤垢石 みやこ鳥 (青空文庫)
三日おきには両国橋の上へ 佇 ( たたず ) んだ。 みやこ鳥の群れは、大川と神田川の合流点のまわりを離れない。東岸の向こう両国の方へ群れを離れて行く鳥は、随分まれであった。 浜町河岸の方へ、時々...
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・永井荷風 葛飾土産 (青空文庫)
( あらかわ ) 沿岸の光景から推察して、 江戸川 ( えどがわ ) 東岸の郊外も、大方樹木は乱伐せられ、草は踏みにじられ、田や畠も兵器の製造場になったものとばかり思込んでいたのであるが、来て見ると、まだ...
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・幸田露伴 雁坂越 (青空文庫)
で行止りになってしまうのだから、それから先はもうどこへも行きようは無いので、川を 渡 ( わた ) って 東岸 ( ひがしぎし ) に出たところが、やはり川下へ 下 ( さが ) るか、 川浦 ( かわうら ) とい...
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・近松秋江 箱根の山々 (青空文庫)
山は手に取るやうにすぐ西北の空に聳つてゐる。眼の下には蘆の湖の水が碧く湛へてゐる。が、駒ヶ岳は東に向いた方を小涌谷から登つて來る道から眺めたよりも、蘆の湯から双子山の裾をめぐつて蘆の湖の方におりてゆくその途上より仰ぐのが最も優れてゐる。丁度蘆の湖の東岸...
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・近松秋江 湖光島影 琵琶湖めぐり (青空文庫)
ぐるりと湖水を一とめぐりするつもりである。殊に東岸には奧の島があつて、そこには古い長命寺の寺があるので、かねてよりその寺に行つてみたいと思つてゐたから、どちらを先きにしてもよかつたのだ。私は折角二十五町、坂本...
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・江南文三 佐渡が島のこと (青空文庫)
馬車を寄せて食事をしようとしましたが船の醉は食慾を封じてしまつて居りました。 船から見た金北山の雪は凄じいやうでした。 馬車の中でスヱツタを取り出して上着の下に着ました。靴の上にはスパツツをかぶせました。オウヴアシユウズも附けました。 島の東岸...
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・江南文三 佐渡が島から (青空文庫)
方は相川の南の二見半島から深く入り込んだ鏡のやうな眞野灣、灣の向うからずつと左まで低く連つてゐる南佐渡の山、それが東までまはつて盡きた處に佐渡の東岸の兩津港——夷と湊との二つの町の合併した町——が見えます。南佐...
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・森鴎外 うたかたの記 (青空文庫)
くもらはしき空の 気色 ( けしき ) にも、胸開きて息せらる。車のあちこちと 廻来 ( まわりこ ) し、丘陵の 忽 ( たちまち ) 開けたる処に、ひろびろと見ゆるは湖水なり。停車場は西南の隅にありて、東岸...
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の島であつた。更に古くは、本島東岸の 久高 ( クタカ ) ・ 津堅 ( ツケン ) の二島の如きも、樂土として容易に近づき難い處と考へられた時代もあつた樣である。 琉球神道の上の にらいかない は光...
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