「朽木」を含む用例
・寺田寅彦 ある幻想曲の序 (青空文庫)
折れ重なって倒れたまま朽ちかかっている。朽木の香があたりに立ち籠めている。 遠くで 角笛 ( つのぶえ ) の音がする。やがて犬の吠声、駒の 蹄 ( ひづめ ) の音が聞えて、それがだんだんに近付いて来る。 汀 ( みぎわ ) の草...
www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/24391_14266.html
・森鴎外 なかじきり (青空文庫)
老いてレトロスペクチイフの境界に入る。 わたくしは医を学んで仕えた。しかしかつて医として社会の問題に上ったことはない。「 ※※雕朽木 ( えんあきゅうぼくをえり ) [#「女+(合/廾)」、497-上-7] [#「阿/女」、497-上-7...
www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/2049_19789.html
・泉鏡花 森の紫陽花 (青空文庫)
とありて 其處 ( そこ ) に 空 ( むな ) しくなりぬとぞ。 朽 ( く ) ちたる 蓋 ( ふた ) 犇々 ( ひし/\ ) として 大 ( おほ ) いなる 石 ( いし ) のおもしを 置 ( お...
www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/4245_10284.html
・原民喜 小さな村 (青空文庫)
り巨人の口も、何となく饑じさうだつた。 朽木橋 小春日の静かな流れには、水車も廻つてゐた。この辺まで来るのは、今日がはじめてであつたが、嫂は私より先にとつとと歩いた。薪を頒けてくれるといふ家は、まだ、もつ...
www.aozora.gr.jp/cards/000293/files/4749_6700.html
・横瀬夜雨 春 (青空文庫)
は澤山の かみきり 虫の幼虫が入つてゐて、木もこれでは生きられないと思ふ程だが、中に立派な かみきり の成虫が入つてゐた事だ。若しかしたら、冬眠の爲に元の穴へむぐり込んで死んだのかとも思ふ。蜂、虻は朽木...
www.aozora.gr.jp/cards/000370/files/3420_11799.html
・宮本百合子 女の手帖 (青空文庫)
www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/3246_10882.html
・本の装釘 (青空文庫)
は憐みの心がさう思はせるのであらう。老いた人が次の代の為めに夢を伝へる姿は、それは本来の美しさである。密林の朽木がわかい下草の肥(こやし)になる犠牲の様態には、畏敬に伴ふ美があらう。 アナトオル・フランスの小説の中に、フラ...
www.aozora.gr.jp/cards/000120/files/1395.html
五条及び第二十四条第二項から第四項までに規定する措置 平成十六年二月二十一日から同月二十三日までの間の融雪による災害で、富山県婦負郡八尾町及び山田村、石川県江沼郡山中町及び石川郡吉野谷村並びに滋賀県高島郡朽木村の区域に係るもの 平成...
law.e-gov.go.jp/htmldata/H17/H17SE069.html
・岡本かの子 取返し物語 (青空文庫)
辺の漁師の親方の家とて普通の漁師の家よりはやや大型である。庭に 汐錆 ( しおさ ) び松数本。その根方に網や 魚籠 ( びく ) が散らかっている。庭の上手の方にほんの仕切りしただけの垣があり、枯れ秋草がしどろもどろに乱れている。小さい朽木...
www.aozora.gr.jp/cards/000076/files/46934_33273.html
・板倉勝宣 五色温泉スキー日記 (青空文庫)
より眼鏡は起きない。十時ごろから滑る。昨夜雪が降って昨日のスキーの跡をうめてくれた。小池は今日はどうかして曲れるようになろうと骨を折っている。棒のような身体が右に傾いて行くと思うと、しゃちほこばったまま右に朽木...
www.aozora.gr.jp/cards/000864/files/2651_20570.html
・小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 (青空文庫)
が一人ずつ、荷をしょっては、ひょッくり、あらわれる、嘉門次の愛犬「コゾー」もこの登山隊の一員として交っている。 嘉門次が一行の案内を務めるのは、言うまでもない、雨でグッショリ濡れた青草や、 仆 ( たお ) れている朽木...
www.aozora.gr.jp/cards/000027/files/1463_10255.html
・正岡子規 読書弁 (青空文庫)
垂るゝ終日空しく痴魚の欺かるゝを待つを欲せんや。我性朽木の如く彫すべからずと雖も、宰我の如く昼寝ぬる得んや。或はたゞ山野に せよ、林間に遊猟せよと勧めらるゝ人々も多かれども、そはたま/\には心慰む方もあらん。毎日々々かくては送られず。固よ...
www.aozora.gr.jp/cards/000305/files/3608_17700.html
・海野十三 奇賊は支払う 烏啼天駆シリーズ・1 (青空文庫)
後宮の美女たちに仕える女の役を仰せつかったんです。三日間というものを、私は働かされましたよ。考えてもみて下さい、女に限りいいつけられる雑用を美女の傍近くで三日間相勤めたんですからね。身は 朽木 ( くちき ) にあらずです。いや...
www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/2711_23994.html
・原民喜 苦しく美しき夏 (青空文庫)
るために、彼は朽木に 斧 ( おの ) をあてたことがある。すると無数の 羽根蟻 ( はねあり ) が 足許 ( あしもと ) の地面を 匐 ( は ) い廻った。白い卵をかかえて、右往左往する 昆虫 ( こん...
www.aozora.gr.jp/cards/000293/files/1847_21713.html
・豊島与志雄 オランウータン (青空文庫)
像がしゃがんでいる。片方の耳が欠け、尖った口の先が欠けている。またも狐の像が、今にも飛び出そうとしている。その先に、祈祷所だ。 半ば崖の中に、洞穴みたいに、石をたたみこんで、朽木の庇がさし出ている。鈴の...
www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42566_22874.html
・岡本かの子 百喩経 (青空文庫)
www.aozora.gr.jp/cards/000076/files/46938_33277.html
・芥川龍之介 戯作三昧 (青空文庫)
丈堕落させられた訳である。 ここまで考へた時に、彼はそれと同じやうな出来事を、近い過去の記憶に発見した。それは去年の春、彼の所へ弟子入りをしたいと云つて手紙をよこした、 相州 ( さうしう ) 朽木 ( くちき ) 上新...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/37_14479.html
・関寛 関牧塲創業記事 (青空文庫)
此厚着にて労働するが為めには実に 労 ( つか ) るる事多し。且つ畑の 傍 ( かたわら ) にて 朽木 ( くちき ) を集めて焼て小虫を散ずるとせり。故に少しの休息間にも、火辺にありて尚炎熱に苦むなり。 予は...
www.aozora.gr.jp/cards/001026/files/4744_18072.html
・久生十蘭 顎十郎捕物帳 捨公方 (青空文庫)
つ沈みつ流れてくる。 女の頼み 水際に倒れていたひと抱えほどある欅の朽木を流れの中へ押し落すと、身軽にヒョイとその上に飛び乗り、押し流されてくる女の襟くびを掴んで川岸へ引きよせる。波よけの杭に 凭 ( もた ) せて...
www.aozora.gr.jp/cards/001224/files/46117_29112.html
・久生十蘭 肌色の月 (青空文庫)
もおなじような岸に見え、なかなかその場所に行きつけなかった。 「急がないと、夜が明ける」 久美子は焦り気味になって、菱の生えているところをさまよっているうちに、朽木の根っ子につまずいて、深いところへ落ちこんだ。いや...
www.aozora.gr.jp/cards/001224/files/46147_32597.html
はこのへんから急に 昇 ( たかま ) って、石に 阻 ( はば ) まれたり窪地で途切られたりする、曲りくねった 小径 ( こみち ) が一筋かすかに続いているばかり。漆のような闇の中から突然浮び出す白骨のような樺の朽木...
www.aozora.gr.jp/cards/001224/files/47498_37028.html
・幸田露伴 二日物語 (青空文庫)
www.aozora.gr.jp/cards/000051/files/43290_30044.html
・坂口安吾 海の霧 (青空文庫)
( こめかみ ) に張り付いて残つた。「昔」を負うて 孤独 ( ひとり ) の路を喘いでゐる僕は 乾涸 ( ひか ) らびた朽木のやうな侘びしさに溺れてしまふ。 顳 に凍てついた古い昔の襤褸をほぐす、丁度...
www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/45797_38829.html
・泉鏡太郎 人魚の祠 (青空文庫)
りませう。 私 ( わたし ) も 幸福 ( かうふく ) なんです。 丁度 ( ちやうど ) 私 ( わたし ) の 居 ( ゐ ) た 汀 ( みぎは ) に、 朽木 ( くちき ) のや...
www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/1183_20548.html
・泉鏡花 茸の舞姫 (青空文庫)
の眼玉も 赫 ( かッ ) となる。 「まだ足りないで、 燈 ( あかり ) を——燈を、と細い声して言うと、土からも 湧 ( わ ) けば、大木の幹にも伝わる、土蜘蛛だ、朽木だ、 山蛭 ( やま...
www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/3657_26095.html
・泉鏡花 悪獣篇 (青空文庫)
に立った [#「立った」は底本では「立つた」] 廂 ( ひさし ) の下、何を 覗 ( のぞ ) くか 爪立 ( つまだ ) つがごとくにして、しかも肩腰は造りつけたもののよう、動かざること 如朽木 ( くち...
www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/4563_24909.html
・泉鏡花 二世の契 (青空文庫)
ど ) に 不及 ( およばず ) 、 玉 ( たま ) の 緒 ( お ) は 絶 ( た ) えて媼は 唯 ( ただ ) 一個 ( いっこ ) 、 朽木 ( くちき ) の像にならうも知れぬ。 と桂...
www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/48409_35159.html
・森鴎外 椙原品 (青空文庫)
たゞむね ) に 嫁 ( か ) したので、紀伊も 輿入 ( こしいれ ) の供をした。此間に紀伊の兄清長は流浪して、 因幡 ( いなば ) 鳥取に往つてゐて、 朽木宣綱 ( くつきのぶつな ) の 女 ( むす...
www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/2081_23048.html
・石川啄木 一握の砂 (青空文庫)
に石を投げて遊ぶ 後備大尉 ( こうびたいゐ ) の子もありしかな 城址 ( しろあと ) の 石に 腰掛 ( こしか ) け 禁制の 木 ( こ ) の 実 ( み ) をひとり 味 ( あぢは ) ひしこと その 後...
www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/816_15786.html
・南方熊楠 十二支考 羊に関する民俗と伝説 (青空文庫)
に向い、今往ったのは金の神だ、彼が往った方へ二百歩往かば朽木の下に十斛の金を盛った甕がある、それを掘り取ってわが君の穀を食った分を棒引きに願うと、教えの 任 ( まま ) にその所を掘って大金を獲、大い...
www.aozora.gr.jp/cards/000093/files/2538_34822.html
他の用例のページ
オランウータン ノンシャラン 若しかしたら 宮本百合子 岡本かの子 平成十六年 豊島与志雄 その上に シリーズ フランス 一握の砂 久生十蘭 二世の契 五色温泉 人魚の祠 内閣改造 十二支考 南方熊楠 右往左往 吉野谷村 坂口安吾 安倍能成 寺田寅彦 小島烏水 幸田露伴 弟子入り 急がない 憐みの心 戯作三昧 文部大臣 朽木宣綱 横瀬夜雨 正岡子規 泉鏡太郎 海野十三 激甚災害 石川啄木 肌色の月 足りない と雖も アナト スキー ッショ レトロ 並びに 乳母車 仏蘭西 仕切り 僅かに 八尾町 出来事 十四条 原民喜 取って 取返し 嘉門次 土蜘蛛 多かれ 婦負郡 富山県 小さな 小春日 尖った 山中町 山田村 幻想曲 捕物帳 朽木村 根っ子 案内者 棒引き 森鴎外 椙原品 槍ヶ岳 江沼郡 泉鏡花 滋賀県 異邦人 石川県 石川郡 紫陽花 続いて 美しさ 言うと 転じて 道中記 降って 高島郡 鼻の穴 一人 一個 一員 一日 一本 一筋 一行 三日 上新 下草 久美 二十 二日 二月 二百 五条 今度 今日 休息 伝説 傍近 公方 共学 円位 冬眠 創業 労働 区域 半分 厚着 去年 同月 問題 因幡 地域 地面 城址 堕落 境界 大型 大尉 大木 大金 大風 孤独 宰我 密林 小径 小池 小説 屋台 山蛭 山野 川岸 巨人 平成 幼虫 底本 後備 後宮 愛犬 成虫 手紙 指定 措置 支払 政令 数本 日記 昆虫 昨夜 昨日 昼寝 期待 朽木 板倉 林間 根方 案内 様態 此間 死骸 毎日 民俗 水車 水際 洞穴 流浪 清長 漁師 災害 炎熱 烏啼 片方 物語 特定 犠牲 生彩 畏敬 発見 登山 白骨 相州 眼玉 眼鏡 社会 祈祷 禁制 秋草 窪地 第三 第二 第四 紀伊 終日 縦断 美女 羽根 腰掛 舞姫 芥川 融雪 装釘 襤褸 西行 規定 親方 角笛 記事 記憶 読書 足許 身体 身軽 輿入 近付 途切 遊猟 過去 適用 関寛 雑用 青草 鳥取