「本音」を含む用例
・坂口安吾 白井明先生に捧ぐる言葉 (青空文庫)
では愚かしいソラゴトしか書けず、匿名でしか本音の吐けぬ文学者などというものはない。 僕には匿名の必要はない。いつでも本音を吐き、ギリギリのことを言ってるからだ。だから、また、ぼくの本音は文学の本質的なものであり、単な...
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・岸田國士 『日本人とは?』再刊にあたつて (青空文庫)
執拗にすぎはせぬかといふおそれもなくはなく、ある種の人々には、重ねて不快を与へるかもしれぬと思へば、もう、いゝ加減に黙つたらよからう、といふ内心の声を、私は、今、やすやすと聞き流せないのが本音である。 決し...
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・宮沢賢治 大礼服の例外的効果 (青空文庫)
も富沢が何かしっかりしたさういふことの研究でもしてゐてじぶんの考へに引き込むためにさう云ってゐるのか全く本音で云ってゐるのか、或は早くもあの恐ろしい海外の思想に染みてゐたのかどれかもわからなかった。卒業の証書も生活の保証も命さへも要らないと云ってゐるこの若者の何と美しくしかも扱ひにくいことよ 扉が...
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・北大路魯山人 鮎の試食時代 (青空文庫)
やもよく、容姿も優れていて確かに一等級のものであったらしい。が、この時の偽らざる感じをいえば、うまいうまいとひとはいうが、なんだってこんなものが本当にそんなに美味なのかしら、というのが本音で、当時...
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・宮本百合子 泉山問題について (青空文庫)
蔵相のくだのなかで「新給与問題よりも山下春江(民主)女史の方がすきだということの方が問題だ」といったということが新聞にでていますが、これはなまよい本性にたがわず、本音でしょう。もちろんあとから本人にきけば「何も...
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・折口信夫 万葉集のなり立ち (青空文庫)
編纂の事に与つて居る事を主張する説もあるが、皆単純な伝説で信じられない。 四 雅楽寮と大歌所と 大歌所関係の書類が、本集にとり込まれて居ると言ふ証拠は、大伴家持の身の上に絡んで、今一つある。雅楽寮は、外国音楽部と日本音...
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・岸田國士 “現代風俗”に就いて (青空文庫)
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・坂口安吾 選挙殺人事件 (青空文庫)
は至って冴えない。 「なんのための立候補だろう?」 どうにも理解に苦しむのだ。直接本人に当ってみようと彼は思った。新聞記者の悪い癖だ。直接本人に当ったところで、本音はきける筈がない。まして裏に曰くがあれば、本音...
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・坂口安吾 安吾人生案内 その三 精神病診断書 (青空文庫)
なものを開放したって病気が治る筈はない。それを知りつつ病気になっているのだもの。 潜在意識というものは、いわば本音というものでしょう。それをめぐって複雑怪奇にモヤモヤと現実がもつれている。しかしそれが人生の何よりの根本問題だから、自制心を失えば本音...
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・坂口安吾 枯淡の風格を排す (青空文庫)
の正宗氏の作物から見て、この考へ方は作中の人物のものではなく、氏の本音に最も近いものであらう。 貪婪な情慾を貧弱な体質で表はさうとする肉慾の図に嘔吐を催しさうになるといふ感じ方は、一見潔癖な精神を思はせるやうであるが、事実...
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・岸田國士 新聞小説とは (青空文庫)
な小説でも取つてゐる新聞の小説は必ずみんな読むと豪語してゐる。かういふ人々がどんな要求からどんな読み方をしてゐるか、本音を聞いてみたいものだと思ひながら、まだそれを果さずにゐるが、おほかた、察しはつくのである。 その他、投書...
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・岸田國士 日記について (青空文庫)
たんびに怒らせてしまふだらう。 の如きは、本音とはいひながら、よくもこんなことがいへたものだと思ふ。また、 ——誰も私を愛してゐないといふことは、私の友人たちを悦ばせることなのだ。 に至つては、彼の...
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・小出楢重 油絵新技法 (青空文庫)
て十九世紀の終りから二十世紀の初めにおいて非常な勢となって近代の自由な明るい気ままな人間の心を主とした処の画の方則が現れ出したのである。 それは飽き飽きした結果誰れいうとなく現れ出した人間の本音である。 即ち近代の絵の技法は人間の本音から出発しなくては面白くないのである。 本心本音...
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・岸田國士 空襲時に於ける興行非常対策について (青空文庫)
ればその場所を仮興行場として直ちに当局の認可を求めておくこと。 ロ、空襲直後は多少人心興奮し、応急の自衛処置に忙殺されてゐるから、主として音楽、殊に吹奏楽の如きものを街頭へ繰り出す必要があらう。 これが為には、日本音...
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・激動の中を行く (青空文庫)
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・坂口安吾 安吾巷談 巷談師退場 (青空文庫)
金をまもって負傷するのはバカバカしいという考えは、新しいものではない。バカなケガをしたくないのはお互様で、人間の本音は昔からそういうものだ。 けれども、敗戦前までは、責任というような気分があって、本音を押えつけるような働きをしたものだ。あの...
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・夏目漱石 文士の生活 (青空文庫)
今までそう云う西洋音楽を聞いた事の無い 為 ( せい ) か、 未 ( ま ) だ一度も良い書画を見る位の心持さえ起した事は無い。日本音楽などは 尚更 ( なおさら ) 詰らぬものだと思う。 只 ( ただ ) 謡曲 丈 ( だ ) けは...
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・エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 劒の教義 (青空文庫)
と暴力を宣言する樂しい時がいつ來るかと尋ねて來る。英國人は、公然であれ祕密であれ、暴力以外のいかなるものにも屈しはしないと彼等は私に云ふ。又聞くところによると、私は決して本音を吐かないから、印度中で最も腹の黒い人間であつて、私が...
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・萩原朔太郎 ラヂオ漫談 (青空文庫)
といふものを殆んど持たない、美術は全く解らず、芝居も厭ひだし、寄席は尚イヤだし、活動写真といふものも、本当には面白いと思つてゐない。ただ僕の好きなものは、唯一の音楽あるばかりだ。それも義太夫や端歌の如き、日本音...
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・木下尚江 鉄窓の歌 (青空文庫)
れて松本裁判所の裏門を出て、始めて監獄へ送らる。陽国神社の木下闇を行く。夕立の雨はれて空には月美しくかゞやく。 雨はれて、月は梢に見えながら、名残の雫、森の下道。 ○ 一夜、遙に洋笛の声、枕に響く。我家に程近き松本音...
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・鈴木三重吉 蛇つかひ (青空文庫)
と蛇は、たちまち しつぽ の方でからだをさゝへて立ち上り、によろ/\と上体をゆすぶりながら、タンブーリンの 音 ( ね ) に合はせて、にじり歩いてをどります。見物人は、それを見ると、はつはとよろこんで、お金...
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・小林一三 アーニイ・パイルの前に立ちて (青空文庫)
的低迷の瀬戸際に立たざるをえないのである。 洋楽の優秀なることは、何人も異議のない点であるが、さりとて、日本音楽も亦捨て難き情緒ありなぞと、自己満足をする時代ではないことも心得ている。心得ておりながらモットよい音楽がほしい、出来...
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・林不忘 稲生播磨守 (青空文庫)
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・岡本かの子 呼ばれし乙女 (青空文庫)
近くのこの温泉なら先生の弟子だといってちょっと楽器を 掴 ( つま ) んでみせれば、座敷や家庭教師の口はいくらでもある。まあこのくらいな横着は先生にも大目に見て頂くさ」 麒麟児 ( きりんじ ) といわれて十四の歳から新日本音...
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・阿部次郎 帰来 (青空文庫)
ば松尾太夫の吉田屋の如きは私の最も聴かむと欲する音楽であつた。生憎このレコードも亦求めて得られぬ恋に過ぎなかつたが、併し私は端唄や、清元や、新内の「明烏」のやうなものを買ひ求めて、暫くの間これに聴き耽つてゐた。さうして、悲しいかな、私は此処でも亦日本音楽の「限界...
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・岸田國士 新劇倶楽部創立に際して (青空文庫)
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・宮沢賢治 疾中 (青空文庫)
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・坂口安吾 訣れも愉し (青空文庫)
て突嗟に泛かびあがつたあの途方もない決意は一体誰の決意なのかとても私には理解できない。思ふに私は別れのうらぶれた挨拶や奇妙に切迫した感傷や目当を失つた当惑なぞの惨めさを思ひ出して、どうしても敢てする勇気を失つたのであらう。全くさう考へてみれば私の悲鳴は正直な本音であつて、別れ...
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・寺田寅彦 海水浴 (青空文庫)
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・戦話 (青空文庫)
軍曹までを敵に思たんであろ、『大石が来た、大石が来た』云うてたびたびうなされとったそうや。して、その軍曹は而も僕を独立家屋のそばまでかかえて来て呉れた命の親だ。よくよく僕は卑恐(ひきょう)の本音を出したもんやらしい。」 「それ...
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