「有頂天」を含む用例
・坂口安吾 愉しい夢の中にて (青空文庫)
の表情といつたらない。私達が降りると車は走りだした。 「面白い? 素晴らしい?」 私は有頂天に絶叫した。 「河田! もつと/\この道のつきるところまで、この遊びをつづけさせてくれ!」 それから私達は、同じ悪戯をくりかへして無我夢中の有頂天...
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・一条の詭弁 (青空文庫)
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・木村荘八 花火の夢 (青空文庫)
がつた時には、私はその一端をしつかとつかまへて、有頂天になつた。あれ程純粋に嬉しかつた「嬉しさ」は、ジンセイに余り類の無いものかもしれない。 私は両国の花火は子供の頃ずつとそのすぐそばにゐたので、却つ...
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・若山牧水 小さな鶯 (青空文庫)
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・小酒井不木 初往診 (青空文庫)
門の方をおずおず眺めては、今にも誰かが、息せき切って 馳 ( は ) せ込んで来はしないかと心配するのであった。 どうしてあんな失敗をしたのだろう? 開業してから初めての往診! そのうれしさが、自分を有頂天...
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・牧野信一 山を降る一隊 (青空文庫)
を出すといふ場合には何でも彼でも思はずソレが出てしまふぢやないの!、でも、ほんとうに声がよくなつたわ。あなたの声だけが一段と冴え渡つて響いたわよ。……偉いなあ!」 さうすると、また行列が鬨の声をあげた。——。 この文章の目的は、広大な月夜の原野を、何に浮かされたのかも知れない奇妙な一隊が有頂天...
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・牧野信一 ガール・シヤイ挿話 (青空文庫)
逆上すると、それが何んな原因に依る感情であるか(有頂天の法悦にひたり酔つてゐた筈だツたが)——などといふことは反つて忘れてしまつて、厭世観に誘はれて来る。 僕は堅くなつて兄貴の部屋に入つて行つた。わざ...
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・太宰治 猿面冠者 (青空文庫)
部屋の押入をかきまはしたのである。その押入の隅には、彼が十年このかた、有頂天な歡喜をもつて書き綴つた千枚ほどの原稿が曰くありげに積まれてあるのださうである。それを片つぱしから讀んでいつた。ときどき頬をあからめた。二日かかつて、それ...
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・嘉村礒多 足相撲 (青空文庫)
自分の雜誌の用事を早目に片付けて午さがりの郊外電車にゆられて毎日通つた。口述が澁つて來ると逆上して夫人を打つ蹴るは殆ど毎夜のことで、二枚も稿を繼げるとすつかり有頂天になつて、狹い室内を眞つ裸の四つん這ひでワン/\吠えながら駈けずり廻り、斯う...
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・芥川龍之介 トロツコ (青空文庫)
に線路を下り出した。その途端につき当りの風景は、 忽 ( たちま ) ち両側へ分かれるやうに、ずんずん目の前へ展開して来る。——良平は顔に吹きつける日の暮の風を感じながら殆ど有頂天になつてしまつた。 しか...
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・芥川龍之介 トロッコ (青空文庫)
側へ分かれるように、ずんずん目の前へ展開して来る。顔に当る 薄暮 ( はくぼ ) の風、足の下に 躍 ( おど ) るトロッコの動揺、——良平は 殆 ( ほとん ) ど 有頂天 ( うちょうてん ) になった。 しか...
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・宮本百合子 樹蔭雑記 (青空文庫)
如何に其を押えようとしても押えられない嬉しさが来る。 有頂天にならないまでも、又、如何に謙虚に自分の未完成である事にハムブルではあろうとも、その「心のときめき」を、否定し尽す人はないだろう。 下らない賞讚にあって、少し...
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・坂口安吾 市井閑談 (青空文庫)
ば置くやうに負けるから、置かない方がさつぱりしてゐて気持がいいに極つてゐる。 ところが物のはづみで稀に四段が負けたりするから有頂天になるのである。一年か二年にたつた一度あることだが、それだけが楽しみで毎日打ち、毎日...
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・寺田寅彦 五月の唯物観 (青空文庫)
的には同じ環境が主観的にある時は限りなく悲観されたり、またある時は他愛もなく楽観されたりするのを、うっかり思い違えて、本当に世界が暗くなったり明るくなったりするかのように思い詰めてしまって、つい三原山へ行きたくなりまた反対に 有頂天 ( うち...
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・小酒井不木 体格検査 (青空文庫)
てその時の私の心臓の鼓動をお察し下さい。 まったく、私の心臓は、早鐘をつくように、いわば破れんばかりに躍動して自分ながら心臓の処置に困るほどでした。 いよいよ合格だ! 学科試験はもう訳はないのだ! こう思って、いわば有頂天になって、前後...
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・上村松園 最初の出品画 ——四季美人図—— (青空文庫)
叔父が新聞紙上で私の博覧会出品作に褒状がくだされたということを読み識ってからは、一変してしまい大へん有頂天に喜んで、わざわざ私の家へ祝いにやって来た始末。それからは私のまあ、今でいうファンですが、大へん ひいき にしてくれて、展覧...
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・太宰治 列車 (青空文庫)
な若やいだ気持を次第にうしないかけていた矢先であったから、汐田のだしぬけな来訪に幾分まごつきはしたが、彼のその訪問の底意を見抜く事を忘れなかった。そんな一少女の出奔を知己の間に言いふらすことが、彼の自尊心をどんなに満足させたか。私は彼の有頂天...
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・折口信夫 神道の史的価値 (青空文庫)
虹の橋であつた。われひと共に有頂天になり相な気がする。併し、ぢつと目を据ゑて見廻すと、一向世間は変つて居ない。氏子の気ぐみだつて、旧態を更めたとは見えぬ。いや其どころか、ある点では却つて、悪くなつて来た。世の...
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・美しき月夜 (青空文庫)
ともいうべきものと相呼応して、一層彼を有頂天にしていた。それは、この尊むべく、愛すべき女性は、一生を徹して、自分に保証された者であるという落付きである。この宝物を、彼の掌から奪う何ものも、この地上には存在を許されていない。ただ、自分...
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・木下杢太郎 パンの会の回想 (青空文庫)
遥か後になつて小網町に鴻の巣が出来「メエゾン、コオノス」と称して異国がつた。 わかいと云ふものは好いもので、その頃は皆有頂天になり而もこの少し放逸な会合に、大に文化的意義などを附して得意がつたものである。 次に...
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・牧野信一 城ヶ島の春 (青空文庫)
からにわたしの姿は相撲が弱さうであるためか、反感などを抱くけしきもなく、專ら珍客としてもてなすのであつた。 どうやらわたしは、島の春に有頂天であるかも知れぬのであつたが、白々と醒めると海原の蒼さが眼にも滲み、とう/\半島...
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・牧野信一 駆ける朝 (青空文庫)
のぼる。 「S——S——S——!」 犬が吠えた。犬を呼んだのではない、方向を誤まらぬ意気添えだつたのに、あゝ彼の呼名はSだつたか! エスは有頂天になつて僕の脚にからみつかうとする。 急な坂を一息に駈け昇つてしまふ。落葉...
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・牧野信一 黄昏の堤 (青空文庫)
を蹴つて行く冬子の白い靴がチラ/\とするのを視守りながら云つた。さつきはたしかに空腹でもあつた。青野の処に行き着いたら早速食卓に割り込まう! と思つてゐた位だつたが、今はもう胸が一杯で、他のことは皆忘れて一途に有頂天...
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・有島武郎 運命と人 (青空文庫)
ひなく来て下さいと唄ひ出でよう。 近づけ、力強い救助者! それが運命なら——あなたが人々をかき抱いたら。私は喜んでその死者を唄はう。 あなたの愛に満ちて流れ漂ふ大海原に溶けこんで、 あなたの法楽の洪水に有頂天...
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・アメリカ合衆国第44代大統領就任演説 (Wikisource)
ェトナム )に位置。 ヴェトナム戦争 中の1968年に激戦が行われた。 ↑ ミュージカル映画『有頂天時代』( Swing Time :米、1936年。 ジョージ・スティーヴンズ 監督)の劇中歌、「立ち...
ja.wikisource.org/wiki/アメリカ合衆国第44代大統領就任演説
・久生十蘭 顎十郎捕物帳 菊香水 (青空文庫)
によらず、ここにずらッとならぶ仕組になっているというんですか。こいつア、驚いた」 有頂天 ( うちょうてん ) 腰元は、あどけなく、 「はい、どのようなお好みの品でも即座に御意にそいますよう、江戸...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 血染めの手形 (青空文庫)
りにゃ官費の日光参りなんて寸法はどうですかね」 不意に切りもち包みが四つふところに飛び込んでまいりましたものでしたから、すっかりもう有頂天、出るからほんとうに日光参りにでも行くようなはしゃぎ方でいましたが、右門...
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用例の品詞分類
他の用例のページ
Swing Time Wikisource ミュージカル映画 アメリカ合衆国 スティーヴンズ ヴェトナム戦争 かも知れない 佐々木味津三 何でも彼でも 息せき切って 両国の花火 宮本百合子 小酒井不木 有頂天時代 木下杢太郎 自分ながら ジョージ ジンセイ トロッコ トロツコ パンの会 上村松園 久生十蘭 切りもち 吹きつけ 嘉村礒多 坂口安吾 寺田寅彦 愛すべき 折口信夫 有島武郎 木村荘八 気がする 無我夢中 牧野信一 猿面冠者 若山牧水 郊外電車 限りなく この道 その時 と共に エスは ガール シヤイ ファン 一途に 三原山 不意に 主観的 八兵衛 博覧会 即座に 厭世観 反対に 喜んで 城ヶ島 大海原 大統領 太宰治 奇妙な 嬉しさ 小網町 心臓の 捕物帳 文化的 新聞紙 時には 有頂天 未完成 渡辺温 目の前 矢鱈に 称して 自尊心 虹の橋 血染め 誰かが 足相撲 途端に 配する 驚いた 鬨の声 鴻の巣 一変 一年 一息 一条 一生 一端 世界 世間 両側 中歌 二日 二枚 五月 仕組 他愛 会合 位置 体格 価値 保証 兄貴 冬子 処置 出品 出奔 列車 前後 動揺 十年 千枚 半島 原因 原稿 原野 反感 叔父 口述 史的 右門 合格 否定 吹聴 呼名 呼応 唯物 四季 四段 回想 地上 場合 夫人 失敗 女性 始末 子供 存在 学科 官費 宝物 実感 室内 寸法 少女 就任 展覧 市井 広大 底意 往診 御意 心臓 悪戯 悲観 意気 意義 感情 押入 挿話 捕物 放逸 救助 文章 方向 日光 旧態 早鐘 最初 月夜 来訪 検査 楽観 樹蔭 機嫌 次第 死者 毎夜 毎日 氏子 気持 江戸 河田 法悦 法楽 洪水 浪漫 海原 演説 激戦 爪先 猛烈 珍客 環境 用事 異国 監督 目的 相撲 矢先 知己 神道 私達 空腹 絶叫 線路 美人 腰元 自分 良平 芥川 花火 落葉 薄暮 表情 褒状 見廻 訪問 試験 詭弁 謙虚 趣味 躍動 近眼 逆上 運命 部屋 開業 閑談 雑記 青野 面白 風景 食卓 香水 黄昏 鼓動