「揃い」を含む用例

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「揃い」を含む用例

寺田寅彦 車 (青空文庫)
しても横浜から神戸まで船に乗らねばならぬ。が、困った事には父上の外は揃いも揃うた船嫌いで海を見るともう頭痛がすると云う 塩梅あんばい ) で。何も 急 ( せ ) く旅でもなしいっそ 人力じんりき ) で五...
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旗本早乙女主水之介道中半ば無心致して恐縮じゃが、刀にかけて借り逃げは致さぬゆえ、暫時拝借願いたいと、かように口上申してな、よく釣れそうな道具揃い至急才覚して参れ」 「呆れましたな。旦那のような変り種は臍(へそ...
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岡本綺堂 銀座の朝 (青空文庫)
( つ ) と 出 ( い ) でぬ、罪のかげはこの 児 ( こ ) の上を 掩 ( おお ) えるように思われて、その行末何とやらん 心許こころもと ) なく物悲しく覚えらるるなり、早き...
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若杉鳥子 独り旅 (青空文庫)
めの駅で汽車降り時には、もう日が 昏 ( く ) れかけていたし、自動車もあるにはあったが、目的地まで半里だというので、ナニ歩けないことはない——脚には少し自信があるので、私は日和下駄のまま歩き出した。 街はずれで、青い事務服をお揃い...
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えの立派な一軒つかつか入りました。そして 「私は摂津国法福寺円通と申す禅僧、これなるは紀州光明寺法眼と申す連れの僧、御主人も在らばお目にかかり 度 ( た ) い」 と堅苦し申入れました。取次...
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佐藤垢石 姫柚子の讃 (青空文庫)
ね ) いて不漁を歎じていた。 河口風景は素晴らしい。沖の飛島は、低い空を行くに遮られて見えなかったが、北の空に高い鳥海山長い裾を東西に伸ばしていた。山の肌はまだ 蒼 ( あお ) い。腰の...
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梶井基次郎 海 断片 (青空文庫)
ら僕は今しばらくその海の由来君に話すことにしよう。そこは僕達の家がほんのしばらくの間だけれども住んでいた土地なんだ。 そこは有名な暗礁や島の多いところだ。その島の小学児童毎朝揃いして一艘の船を仕立てて港の小学校へやって来る。帰り...
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の台のみぎわに植えて、千代さいひなのの…… 芸者揃いの 手古舞てこまい ) 姿。 佃島つくだじま ) の 漁夫りょうし ) が 雲龍うんりゅう ) の 半纏はんてん ) に 黒股...
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後藤をさそい出した。三人藤井先生をもさそいに行きかけた。 「おや、お揃いで、どこへ行くんだい?」 下駄屋の前を通って四ツ角を空の方へ折れたところで、 饂飩 ( うどん ) 屋に...
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上村松園 明治懐顧 (青空文庫)
二十名位の客が急に泊まるのですから、宿ではの娘さんたちを召集して給仕させるのですが、血気盛ん若者揃いですから、の娘も「おいゴハン」あちら、こちらから大声で呼ばれ、眼をまわすほどの忙しい目にあったものでした。こう...
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はば ) ちりめん大旗や、 出車 ( だし ) もでた。 縮緬ちりめん ) ゆかたのお揃いもある、しぼりの揃いもある。派手を競い、華美をつくし、見ているのも 足労 ( くたび ) れるほど沢山、目印...
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上から並んで覗いている青年探偵母親の、揃いも揃った冷酷ニコニコ顔が見えた。 それからその娘の頭が、崖の下の岩角触れる迄の何秒かの間に、今まで一切不可思議がグングン氷解して行った。その...
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っているらしい。幕の間から、お揃いの手拭を、 吉原よしわら ) かぶりにしたり、米屋かぶりにしたりした人たちが「一本二本」と 拳 ( けん ) をうっているのが見える。首をふりながら、苦し...
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の高まりでも有るまいが」 毛むくじゃらの手懐中ふところ ) に突込み、胸を引裂いてその 腸 ( はらわた ) でも引ずり出したかの様、朱塗剥げ粗末二重印籠根付 ( ねつけ ) も 緒締 ( おじめ ) も安物揃い...
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太宰治 服装に就いて (青空文庫)
ところを、といかにも持ちならぬ 謂 ( い ) わば粋人口調を、真似たつもりで澄ましていた。やがてその、熱いところを我慢して飲み、かねて習い覚えて置いた 伝法でんぽう ) の 語彙 ( ごい ) を...
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き 揃 ( そろ ) って、風の吹く日にはどこの家の ( こずえ ) から散るのか見も知らぬいろいろの花が庭に散り敷いた。そればかりではない、もう二十年も前にその丘を去った私の幼い心にも深く 沁...
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てんで……。 印度インド ) 産の極上品よりもズット 芳香 ( かおり ) の高い、味の 美 ( い ) い烏龍茶一つ毛唐宣伝してみろってえ、その時民政長官男爵様で、 後藤新平 ( ごと...
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とその宿主の婆との衝突、エルゼという人物などはそういう作者の見とおしで扱われている。コンムニストでも決して善玉揃いではない。「何しろ沢山の党員だし、古い歴史をもった党だからタマには蛆虫も湧くんさ。南京...
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多福 ( かめ ) さんとタチヤナ姫と、ただの女と——そう! どう思い返してもこう呼ぶのがいい——が流行波斯縁 ( ペルシャぶち ) の揃いの服で、日 覆 ( よ ) けの...
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永井荷風 十九の秋 (青空文庫)
鉄道馬車痩せた馬ばかり見馴れた眼には、 革具 ( かわぐ ) の立派な馬がいかにも好い形に見えた。 馭者ぎょしゃ ) が二人馬丁 ( ばてい ) が二人袖口そでぐち ) と 襟 ( えり ) とを赤地にした揃い...
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海野十三 街の探偵 (青空文庫)
斯 『ホスゲン瓦斯中毒で殺られたんだとさ』 と、帆惨事のあった部屋から顔を出した。 中には七つ屍体が転がっていた。鑑識課員に交って憲兵の姿も見える。 日本飛行科学研究所第四研究室員七名が、研究中に揃い...
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モスクワメーデー写真紹介されたとおり、奇麗な花束一人一人抱え行進した。そして、新協劇団トラック劇場人のメーデーらしく、揃いのなりをした俳優たちを満載して来て、シュプレヒ・コールをうたい大喝采をうけた。青年...
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宮城道雄 私の若い頃 (青空文庫)
行きたいが眼が癒らない。親達は気やすめに、学校用品を一揃い買ってくれたが、私はその鞄をかけて、学校へ行く真似をして一人で遊んでいた。眼を本につけるようにして、字を教えて貰ったこともあった。また...
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原民喜 ある手紙 (青空文庫)
たたちの雑誌多くの困難を克服しながら、みごとな発展を遂げています。『よくも揃いも揃って優秀なメンバー集めたものだ』など世間の噂をきくたびに私は何となくうれしいのですが、終戦以来今日到る迄の混乱虚脱のなかにあって、つぎ...
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宮本百合子 女の行進 (青空文庫)
宮本百合子 女の行進 女の行進 宮本百合子 十一月お祭りのうちのある午後用事銀座へ出かけていたうちの者が、帰って来て、きょうは珍しいものを見たの、といった。浦和の方から、女子青年の娘さんたちが久留米絣揃い...
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だけが生残って内容原始的人間生活の匂い永久に消えてしまい忘れられてしまったのであろう。 「 早苗 ( さなえ ) とる頃」で想い出すのは子供の頃に見た郷里氏神神田田植光景である。このときの晴れ早乙女さおとめ ) には村中の娘達が揃いの紺の着物赤帯赤 襷 ( だす...
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出度い折りに塾の先輩が揃わぬのはいかぬというので、高谷簡堂などという楳嶺先生親しい方が間に入られて仲裁なさったので、丁度その時揃い御挨拶に来ていられた所だったのでした。(明治二十六年) その頃の塾の風と申しますと、師匠...
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なにもビール飲みたかったのかと思うと眼頭が熱くなるくらいである。 先方揃い新しユニフォームチャンと着ているのに、こちらはワイシャツにセイラ・パンツ、古足袋、汗じみた冬中折れという街頭アイスクリーム屋式が一番上等で、靴のままコートに上って叱られるもの。派手...
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豊島与志雄 竜宮 (青空文庫)
約束通り滝壺から出て来て、竜宮膳椀を一揃い馬方にくれました。 その、竜宮膳椀というのが、現在まで伝わってるのである所有者は、滝の近村に住む星野某。拝観希望者は、若干の金を寄進することによって、いつ...
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物取りにはいったにしても坊主虚無僧もみんな 屈竟 ( くっきょう ) の男揃いだ。たとい寝込みを狙われたにしても揃いも揃ってぶち殺されて、片っ端から井戸へ 抛 ( ほう ) り込まれてしまうというのは、ちっ...
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