「抽象的」を含む用例
・西田幾多郎 世界新秩序の原理 (青空文庫)
主義と云ふのは、全體主義的ではあるが、その原理は、何處までも十八世紀の個人的自覺による抽象的世界理念の思想に基くものである。思想としては、十八世紀的思想の十九世紀的思想に對する反抗とも見ることができる。帝國...
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・岸田國士 仮面座の宣言 (青空文庫)
件に賛意を表するものではない。まして、あの抽象的な文字の羅列にそれほどおどかされてゐるものではない。たゞ、最も好意ある解釈に従へば、此の一座の同人諸君は、「芝居といふものを面白く見せよう」としてゐるらしい。これ...
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・岸田國士 或る批評 (青空文庫)
は更に云ふ——「文学者又は芸術家の顔の中には、何かしら、一種抽象的な存在——それは常にいくらか女性的な——が伴つてゐるものである。よく見ると、それは、名誉、祖国、情熱、皮肉……などによつて象徴される姿である。ヴイ...
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・宮本百合子 大橋房子様へ ——『愛の純一性』を読みて—— (青空文庫)
のところまで認容します。真個に大切な光りとなるものが消され、破られない程度までは。従って生活、人格の発育と云うことを、実際的にも抽象的にも、経験によって居ります。私の裡には、或る程度まで何でも感じて見たく、知っ...
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・三木清 危機における理論的意識 (青空文庫)
ものの媒介によって自己の一面性と制限性とを脱して自己を止揚する。抽象的なものは具体的となる。かかる過程を通して対象は初めて全面的に把握されるに到るのである。このようにして危機こそ思想の富を作るものであり、生命をなすものである。危機のないところには、ただ...
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・宮本百合子 文学における今日の日本的なるもの (青空文庫)
ジョア文学が実際は大衆の生活感情とのつながりを失っても猶作家の心に残像としてのこっていることがあり得る。読者としての大衆の文化水準の低さのみがこの場合目につけられ、作家そのものの実質を低下させている社会的母胎の質の問題が見落された時、一部の作家自身が云うように「抽象的な情熱」が 喚 ( よ ) び迎...
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・戸坂潤 カントと現代の科学 (青空文庫)
科学的空間説を困難ならしめるものは 空間表象 が何等固定した完結した者を意味しないという事実である。それ故観察すべき出来事を理解するには吾々は実在界の 空間的な表象を全然捨て去って全然抽象的な数学的な形式に拠らねばならぬ 。かく...
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・宮本百合子 新しい卒業生の皆さんへ (青空文庫)
いう若い女性のいじらしい大努力に立つ計画性にはふれていない生活環境にいるのでしょう。彼の周囲には、ぐちをいいいいプカプカたかいタバコをすっている男たちがおり、彼のひらく雑誌は、抽象的論議だらけの旧型綜合雑誌なのでしょう。そして、最もおどろくべきことは、政治の面で、内閣...
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・宮本百合子 あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻) (青空文庫)
稲子の小説「虚偽」の中に痛切な連関をもってわたしたちを再び考えさせる。日本ロマン派の亀井勝一郎、保田与重郎などが、あの時代「抽象的な情熱」として万葉王朝時代の文化の讚美をおこなった。そのことは、こん...
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・宮本百合子 不必要な誠実論 ——島木氏への答—— (青空文庫)
ば私などよりより深く見られるところに貴方がおられる或る種の文学放言などに対し社会的な意味を自覚している作家としての立場から公然たる一言を見出されなかったことが、何だか遺憾です。私たち作家の間で、お伽噺にあるよくばりのように、自分たちの持ち合わす誠実の量の抽象的...
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・宮本百合子 女流作家多難 ——創作上の諸問題—— (青空文庫)
だとか、坐っていっているひまがある、そのことが実はそうひどい重荷を背負わされていないということになるのではないかと思われる点もあります。 こう話すと大へん抽象的な答えであって、少し冗談をいえば、私に...
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・宮本百合子 龍田丸の中毒事件 (青空文庫)
炊事や栄養食の配給ということは食べるものが清潔であるということが、いって見れば第一条件で、腐った鰯でも、卵でもそれが鰯である、卵であるという名目の上から抽象的なカロリーを計算して、そこに発生している猛毒の作用はぬいて食べさせられるとしたら大変なことだと思う。たと...
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・三木清 生存理由としての哲学 ——哲学界に与うる書—— (青空文庫)
性」をもつことができる。或る哲学が具体的であるか抽象的であるかは、主として、この点にかかるのであって、それが認識の問題を取扱うか社会の問題を取扱うかというようなことによるのではない。 知識としての、ある...
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・坂口安吾 フロオベエル雑感 (青空文庫)
して斯様に雑多な又錯雑を極めた人間関係の追求によつて、人生の秘密であるところの生命慾や恋情や野望や抽象的な絶望や救ひが、小説の結果としてやや鮮明に描きあげられてくるのだらうと思はれたのだ。 小説に於ては、作家の思想は決して抽象的...
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・寺田寅彦 自然現象の予報 (青空文庫)
一面には学者と世俗との間に存する誤解の 溝渠 ( みぞ ) を埋むる端緒ともなさんとするものなり。元来この種の問題の論議は勢い抽象的に傾くが故に、外観上往々形而上的の空論と混同さるる 虞 ( おそれ ) あり。科学...
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・宮本百合子 文学上の復古的提唱に対して (青空文庫)
的場面への批判的進出の懸念もさし当りはないという、一種異様な地の利を占めた安全地帯に身をよせる仕儀となるのである。林房雄氏等が、抽象的情熱としての万葉精神、王朝精神などと敢て云い得る根拠は全くこういう事情にあるのである。 三 例え...
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・思想と風俗 (青空文庫)
フェルスドレック=カーライルはこの際、要するに衣裳という人間の装飾物[#「装飾物」に傍点]の否定者であり、アダム主義者(アダミスト)的裸体主義者であって、ドイツ観念論式に抽象的で純粋な「純粋理性」を信...
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・岸田國士 新国劇の「屋上庭園」を観て (青空文庫)
意見を徴せられた場合には、明らかに言ふことを避けたい問題であらうと思ひます。抽象的なことは、こゝで言ふことを避けるとして、一度あの作品を活字によつて読まれた方ならば、沢田氏がいかに作者の苦心をした、台詞に対して、必ず...
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・宮本百合子 ヒューマニズムへの道 ——文芸時評—— (青空文庫)
姿は読者をその血のつながりの必然さに於ても納得せしめない程度のものである。けれども、この小さい一篇は、この作者が数篇の小説に於て所謂買われて来た面を破綻的に現していることで注目に価する。「希望館」とこの「父たち母たち」とでは作柄が違って見えるが、根本的な傾向として抽象的...
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・戸坂潤 社会時評 (青空文庫)
の事実であるかのような印象を与える仕方で発表する結果になりはしないか、それでは、外のことはとにかく、××××の威信を傷ける惧れがある。そう陸海軍省側は故障を持ち込んだそうである。もっと抽象的な発表形式を採用しろというのが司法省案に対する修正案であったらしい。 こう...
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・宮本百合子 親子一体の教育法 (青空文庫)
ひろい方へもと上の方だった狭い褪せたあとの出たのを穿かされたのも覚えている。それを器用に染め直して、お前は女の子だからこんなことも覚えてお置きとは云わなかったところに、よかれあしかれうちの特徴があると思う。 どういう時代でも、抽象的な家庭教育などというものはなくて、畢竟...
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・宮本百合子 若き世代への恋愛論 (青空文庫)
のゆえんで蹂躙したりは決してしなかったであろうが、概して、これらの若い人道主義者たちの人間性とそれに対する善意とは抽象的なものであった。これらの人々は、どんなに自分は善意をもっており、誠実な心であっても、客観...
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・寺田寅彦 詩と官能 (青空文庫)
し詩人の中にもいろいろの種類があって、抽象的精神的な要素の多い詩を作る人がある一方ではまた具象的官能的な要素に富んだ詩に長じた人もあるようである。自分の見るところでは、俳人 芭蕉 ( ばしょう ) など...
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・寺田寅彦 言語と道具 (青空文庫)
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・折口信夫 日本品詞論 (青空文庫)
語では無い。 ふるぶ むつむ おもる かする 語根と語尾との分岐点並に其の独立資格を認めることが出来るが、今日単独に直ちに体言として扱ふことは困難である。けれども、活動力の無い点から見て、当然抽象的...
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・北大路魯山人 フランス料理について (青空文庫)
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・齋藤茂吉 釋迢空に與ふ (青空文庫)
ふのは、極めて抽象的な、肉體からふらふらと拔出でて佛壇あたりを迷つてゐる 魂魄 ( こんぱく ) みたやうなもので、僕らには何の役にも立たぬ筈である。萬葉集の『ことば』を離れて、萬葉びとの『語氣』を離れて、萬葉...
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・寺田寅彦 物理学実験の教授について (青空文庫)
年来大学その他専門学校で物理実験を授けて来た狭い経験から割出して自分だけの希望を述べてみたいと思う。勿論我田引水的のところもあろうが、ただこれも一つ参考として教育者の方々に見て頂けば大幸である。 云うまでもなく、物理学で出逢う種々の方則等はある意味で非常に抽象的なものであって、吾人...
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・折口信夫 鬼の話 (青空文庫)
的に述べたいと思ふのである。 鬼は怖いもの、神も現今の様に抽象的なものではなくて、もつと畏しいものであつた。今日の様に考へられ出したのは、神自身の向上した為である。 たま は眼に見え、輝くもので、形はまるいのである。 もの は、極抽象的...
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用例の品詞分類
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