「思し召し」を含む用例
・高村光雲 幕末維新懐古談 帝室技芸員の事 (青空文庫)
御奨励のためにという上の厚い 思 ( おぼ ) し召しであるので、年金を給したのはいわば慰労金といったようなもので、多年 我邦 ( わがくに ) の美術界のために尽くした功労をお 褒 ( ほ ) めになった思し召し...
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・水野仙子 犬の威嚴 (青空文庫)
かもつともつとどうかしてなけりあならないやうな氣がして仕樣がないのよ。 それはそもそも私があの人を見はじめた時から、私の心はすつかりあの人の持つてゐるもので滿足してしまひながら、それでもなほどつかに、あるもの足らなさが潛んでゐたんです。 ね、一體それはなんだと思し召し...
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・菊池寛 仇討禁止令 (青空文庫)
を欲しいままにしようという狐どもじゃ。そういう連中の振りかざす大義名分に 恐 ( お ) じ怖れて、徳川御宗家を見捨てるという法があろうか。御先祖頼重公が高松に封ぜられたのは、こういう時のために、四国を踏み固めようという将軍家の思し召し...
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・夢野久作 押絵の奇蹟 (青空文庫)
は、それを私が 予 ( か ) ねてから職業に熱心のあまり忍び包んでおりました病気のためとばかり思し召して、私の身にとりまして堪えられぬ程の御同情を賜わっておりますとの事で御座いますが、まあ、何と...
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・高村光雲 幕末維新懐古談 木彫の楠公を天覧に供えたはなし (青空文庫)
頃にはこの楠公像の木彫のような大作は 稀 ( まれ ) であったから世間で珍しく評判をしたものらしい。美術学校は前申した通り我邦固有の美術工芸を保存し、また奨励する主旨によって開かれたものでありますから、そうした思し召しが 一入 ( ひと...
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・泉鏡花 草あやめ (青空文庫)
デンキウモンに私淑したりや、金毛九尾ぢやあるまいしと、二階に 遁 ( に ) げ上らんとする袂を捕へて、可いぢやないかお買ひよ、一ツ咲いたつて花ぢやないか。旦那だまされたと思し召してと、苗売も勧めて止まず、僕が...
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・永井隆 この子を残して (青空文庫)
常に私を愛し、絶えず私の幸福を願っておられる。与えたものが愛の思し召しによるものであると同じく、取りたもうのも愛の思し召しによる。私の身のまわりに起こるすべては、神の愛の摂理のあらわれである。それ...
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・清水紫琴 磯馴松 (青空文庫)
しか立止まりたる足の、白く細き爪先にて美しき砂を弄びながら、なほも思ひかねたまひたる様子に、老女はわざと軽くホホと受けて、 また奥様そんな事を思し召しましては、いよいよお身躰のお毒でござりまする。とか...
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・佐藤垢石 香熊 (青空文庫)
ヌは熊を神の化身と思っている。熊を祭ることが、神を祭ることだ。そして神を祭ったあとで熊の肉を煮て食う。これは、神へのお思し召しに添うものだ。 熊祭りのときに、アイヌは神前に一瓶の酒を供える。神は人間を敬う心を褒賞して、やが...
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・国枝史郎 前記天満焼 (青空文庫)
発し乱を起こし、城代はじめ両奉行をも、 やっつけて しまおうとの思し召し、成功の程も覚束ないが、よしや成功したところで、乱臣の名は免れまい。……あれほど明智だった中斎先生も、近来は少しく取り違えて居られる。……狂っ...
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・佐藤垢石 純情狸 (青空文庫)
いやこれは有難き大恵でありましょう。天の神さまは、日ごろ吉野雀右衛門殿の慈悲を賞し、黄金象形の重宝を下し給ったに違いない。藩公に、生きた人間を奉るというのは、失礼に当たるという思し召しかも相知れません。 もっ...
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・佐藤垢石 老狸伝 (青空文庫)
枕を宿としているのであるから、折角の頼みではあるけれど、そなたを弟子にして伴い歩くことはでき申さぬ。と因果を含めた。 しかし、少年の僧は、いつかな正通和尚の言葉をきかない。たって、弟子にしてくだされ、仏の慈悲と思し召し...
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・佐藤垢石 わが童心 (青空文庫)
を見て 怪 ( け ) しからんという思し召しであった。 いつの間にか校庭の土手の上は、木の柵で囲まれてしまった。ところで同盟休校の決議文のうちに、校長の反省を求める趣旨で「我々学生は牛に非ず」とい...
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・泉鏡花 義血侠血 (青空文庫)
野暮を言わずに取っときたまえてことさ」 六十六銭五厘はまさに御者のポケットに 闖入 ( ちんにゅう ) せんとせり。渠は 固 ( かた ) く 拒 ( こば ) みて、 「思し召しはありがとうございますが、 規定 ( きめ ) の賃...
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・清水紫琴 したゆく水 (青空文庫)
いふ容子は少しもござりませぬ。それは全くあなた様の、思し召し違ひでと、いつた日には、どうだらふ。安心しさうなものだが、さうはゆかぬ。直ぐ己れが、抱き込まれたであるまいかと、気が廻るのはお定まり。どこのだつても 嫉妬家 ( やき...
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・夢野久作 霊感! (青空文庫)
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・邦枝完二 歌麿懺悔 江戸名人伝 (青空文庫)
て仇し男と、甲州くんだりまで逃げ出した挙句、江戸へ戻れば、阪上様のお屋敷奉公。さぞ憎い奴だと思し召したでござんしょう。——ですがお師匠さん。おきたの心は、やっぱり昔のままでござんす。ふとしたことから、お前...
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・邦枝完二 曲亭馬琴 (青空文庫)
やりますことならば、二日や三日寝ずに通しましても、決して辛いとは思やアしません。どうかこの上は、人間一人を助けると思し召して、先生の御門下にお加え下さいますよう、お願い申上げます」 「ふゝゝ」京伝は 安親 ( やす...
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