「忌み」を含む用例
・枕草子/第四段 (Wikisource)
端などのやうに思ひたるこそ、いといとほしけれ。精進もののいとあしきをうち食ひ、睡ぬるをも、若きはものもゆかしからむ、女などのあるところをもなどか忌みたるやうにさしのぞかずもあらむ、それをもやすからずいふ。まいて、験者...
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・折口信夫 はちまきの話 (青空文庫)
とあり、同じく被りものゝ意に用ゐてある。此等は、皆、被りものに近づいたもので、物忌みの しるし であり、神に仕へる清浄潔白な身であることを示すのである。所謂 たぶう である。冠の 巾子 ( コジ ) を止...
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・枕草子 (Wikisource)
百九十五段 () /第二百九十六段 () /第二百九十七段 () /第二百九十八段 () /第二百九十九段 (香炉峰の雪) /第三百段 () /第三百一段 (そのころまた同じ物忌み) /第三百二段 () /第三...
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・枕草子/第二十二段 (Wikisource)
言いまはもて来ぬらむかし、あやしう遅き、と待つほどに、ありつる文、立て文をも結びたるをも、いと汚げにとりなし、ふくだめて、上に引きたりつる墨など消えて、「おはしまさざりけり」もしは、「御物忌みとて取り入れず」と言...
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・折口信夫 古代民謡の研究 その外輪に沿うて (青空文庫)
てなす事が行はれたらしい。此が、陰陽道の五月の端午の節供に習合せられたのであつた。世間で男の節供と言ひながら、此夜に限つて、家々を女の家と言ひ習して来た——女殺油地獄の中——のは、男の物忌みで家に居ぬ日だつたからである。殊に...
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・折口信夫 大嘗祭の本義 (青空文庫)
が成熟した後の、贄として神に奉る時の、物忌み・精進の生活である事を意味するのであらう。新しく生つたものを、神に進める為の物忌み、と言ふ事になるのである。神様の召し上りものが、 にへ であることは、前に...
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・折口信夫 雪まつりの面 (青空文庫)
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・折口信夫 まれびとの歴史 (青空文庫)
風土記筑波山の条にある。 御祖 ( ミオヤ ) 神(母神の意)天から降つて、姉娘富士に宿りを乞ふと、新嘗の夜故との口実で宿を拒んだ。妹筑波に頼むと新嘗するけれども、母ゆゑにはと言うて泊めたと言ふ。此は、新嘗の夜の物忌み...
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・折口信夫 貴種誕生と産湯の信仰と (青空文庫)
ぎのみ子 の中から一柱が 日のみ子 として、 みあれ せられたのであつた。其間の物忌みが厳重であつた。此が所謂 真床襲衾 ( マドコオフスマ ) を引き 被 ( カヾフ ) つて居られる時である。此物忌み...
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・折口信夫 花の話 (青空文庫)
ふ名が、雨にまで附けられたのである。卯の花の咲く時分に、長雨が降る。卯の花を腐らせる雨に、気を病んで居る人々が作つた詞である。 これからは、幾らでも、象徴の花が出て来る。卯月に入ると、女達の物忌みが始まる。此事...
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・折口信夫 国語と民俗学 (青空文庫)
ふ言葉は降る雨なのです。 つゝみ と言ふ事は、雨に対しての慎み、雨の物忌みですね。雨の降る時分の、或は雨に対する物忌み、と言ふ事を意味するらしいのです。雨が十日間も降つたら、十日間も私のところに通うて来ない積りですか、と言...
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・折口信夫 古代に於ける言語伝承の推移 (青空文庫)
ではなさ相である。 すさのを の命が、天上で犯した罪の償ひに、其時期になると、天上のことを地上にうつして、我々がせねばならぬ慎しみ、即日の神、日の神の作物に対する物忌みが、 あまつゝみ である。 くにつゝみ は、更に...
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・折口信夫 盆踊りの話 (青空文庫)
初めに神が来ると考へたのは、日本神道の上でも新しいものである。と言うても、わが国家組織のまとまるか、まとまらない頃のものであらう。此時期に、吾々の民間に残つて居る、注意すべき事は、処女どもの、一所に集つて物忌みする事である。今日...
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・折口信夫 古代人の思考の基礎 (青空文庫)
接神にあたつて、厳重な物忌みをする人であつた。後には、此人達の身分は、次第に低くなつたが、元は、その高い人ほど、厳重な物忌みをしたのであつた。今でも、大嘗祭に当つては、天皇が一番、お苦しみになるのである。三度も、風呂...
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・折口信夫 小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二) 魂と姿との関係 (青空文庫)
持つて居た俤らしい者を見せて居るのであらう。此は蛇子型の父方の異形身が、母の手で、此国の姿に替へられる事の説明には役に立つ。竹取物語の かぐや姫 の天の羽衣も、舶来種でなく、天子をはじめ巫女たちも著用した物忌みの衣である。此衣...
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・折口信夫 小栗判官論の計画 「餓鬼阿弥蘇生譚」終篇 (青空文庫)
ある。 ひも は、 ひも の緒の略らしい。正しくは、 ひものを である。 ひれ ・ ひらみ ・褶を通用するのを見ると、頸越しに、爪先よりも長く垂れたので、 ひらおび とするのは、後の民間語原説である。 み は裳...
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・岡本綺堂 叔父と甥と ——甲字楼日記の一節—— (青空文庫)
れば、あくる年の春には美術学校の入学試験をうけんといい、その準備のために川端画学校に通いいたるに、かりそめの感冒が大いなる 禍 ( わざわい ) の根を作りて、夏の盛りを三月あまりも 病 ( や ) み 臥...
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・高村光雲 幕末維新懐古談 徴兵適齢のはなし (青空文庫)
の息子の養子親となって仕合わせをしたなどいう話があって、これを「徴兵養子」と 称 ( とな ) えたものです。毎年この徴兵令のことは打ち続いて行われるのだそうで、国家のため、さらに忌み嫌うべきことではないが、師匠の考えでは、幸吉...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 村正騒動 (青空文庫)
やくあたりを見まわしました。……一見不思議な態度に思われまするが、しかし、実は少しもこれが不思議でないので、なぜかならば、当時のごとき徳川もまだお三代ごろのご時勢においては、最もこの村正の作刀が忌みきらわれた絶頂だったのです。なぜ...
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・寺田寅彦 ピタゴラスと豆 (青空文庫)
は胃に悪いとか安眠を害するとかいうだけではなくて、何かしら信仰ないし迷信的色彩のある禁戒であったであろう。 このピタゴラスの話がまるで嘘であるとしても、昔のギリシャかローマに何かそれに類する「禁戒」「タブー」「 物忌 ( ものい ) み」とい...
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・第十七「カフィズマ」 (Wikisource)
の言葉を悦ぶこと大いなる利益を獲し者の如し。 我詭りを疾みて之を忌み、惟爾の律法を愛す。 我爾が義の定めの爲に日に七次爾を讃榮す。 爾の律法を愛する者には大いなる平安あり、彼等に躓きなし。 主よ、我爾の救いを恃み、爾の誡めを行う。 我が...
ja.wikisource.org/wiki/第十七「カフィズマ」
・第四「カフィズマ」 (Wikisource)
諸敵に因りて隣にも辱しめられ、知人には忌み憚られ、我を衢に見る者は我を避く。 我は死者の如く人の心に忘れられたり、我は壞られたる器の如し。 蓋我は多人の誹りを聞く、彼等が相議して我を攻め、我が霊を抜かんと計るとき、四方...
ja.wikisource.org/wiki/第四「カフィズマ」
・折口信夫 ほうとする話 祭りの発生 その一 (青空文庫)
の新嘗を享ける神と、家々の新嘗に臨んで、家あるじと共に、 おきつ・み・とし の初穂の饗を享ける神とは、別殊のものと考へられて居たのではなからうか。越えてふた月、十一月中旬はじめて、当今主上近親の陵墓に、 荷前 ( ノサ...
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・折口信夫 若水の話 (青空文庫)
生活の状態と考へたのだ。死に対する物忌みは、実は此から出たので、古代信仰では死は穢れではなかつた。死は死でなく、生の為の静止期間であつた。出雲国造家の伝承がさうである。ほかでの祓へを科する穢れの、神に面する資格を得る為の物忌み...
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・折口信夫 翁の発生 (青空文庫)
別が、き(く)・み(む)の上につけられてゐる事が知れます。つまりは、老若制度から出た社会組織上の古語であつたらしいのです。 舞踊 ( アソビ ) を手段とする鎮魂式が、神事の主要部と考へられて来ると、舞人...
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( ニヘ ) 」と一つ語であつて、刈り上げの穀物を 供 ( クウ ) ずる所作をこめて表す方に分化してゐる。此行事に關した物忌みが、 にへのいみ 、即 にふなみ ・ にひなめ と稱せられて、新甞...
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・折口信夫 熟語構成法から観察した語根論の断簡 (青空文庫)
同形式で、我々なら竪橋と言ふところを はしだて と言ひ、丘傍を傍丘と言うたのである。 をかべ 或は をかび には普通辺を宛てゝ居るが、 べ ・ び (又は、み)は ほとり と言ふ事ではないのである。従つて、傍丘...
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・折口信夫 たなばたと盆祭りと (青空文庫)
の季題にまで保存せられてゐる。今も、荘内辺では、刈り上げ後に、 にはなひ 行といふことをする。家の内にゐないで、庭にゐて、所在なさに、縄を綯ふ物忌みだからといふので、勿論、新嘗と関聯する所はあるのであるが、これらの事実を見ても、一家...
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・折口信夫 方言 (青空文庫)
に が、 脆くも に、一縷の関係を繋いでゐるのである。 ○女の家 節供 ( セツク ) は和漢土俗習合して出来たものと考へる。そして季節の替り目を恐れる風、及び祭り・物忌みに、男は皆宮社に籠り、女ば...
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・小熊秀雄 憂鬱な家 (青空文庫)
と急に私の赤ん坊時代。清浄でなければならない第一の言葉が、最初に吐きだされた片言が、なにかしら『泥棒』とか『淫売婦』とか『ごろつき』とか『掏摸』とかいつた風な、世の中でいちばん忌み嫌はれてゐる言葉からでも、始た...
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