「御簾」を含む用例
・二十四世 観世左近 よくぞ能の家に (青空文庫)
めた時、上るべきはずの正面の御簾が下りたまゝだつたので楽屋から「今日の翁に、吉例にたがい正面の御簾が上がらなかつたのはいかなる子細によりませうや」といふ意味の伺ひを立てたところ、「聊か御不快だつたので御簾...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 篝火 (青空文庫)
また奇怪なことがささやかれると思って、 「 行方 ( ゆくへ ) なき空に 消 ( け ) ちてよかがり火のたよりにたぐふ煙とならば 人が不思議に思います」 と言った。源氏は困ったように見えた。 「さあ帰りますよ」 源氏が 御簾 ( みす...
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・枕草子/第六段 (Wikisource)
ものは走りかかりたれば、おびえまどひて、御簾のうちに入りぬ。 朝餉の御前に、主上おはしますに、御覧じて、いみじう驚かせ給ふ。猫を御懐に入れさせ給ひて、男ども召せば、蔵人忠隆・なりなか参りたれば、「この翁丸打ち調じて、犬島...
ja.wikisource.org/wiki/枕草子/第六段
・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 野分 (青空文庫)
ざくら ) の咲き乱れたのを見いだしたような気がした。夢中になってながめる者の顔にまで 愛嬌 ( あいきょう ) が反映するほどである。かつて見たことのない麗人である。 御簾 ( みす ) の吹...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 竹河 (青空文庫)
たのであったが、 「こちらへ」 と言わせるので、東の 階 ( きざはし ) から上がって、妻戸の口の 御簾 ( みす ) の前へ薫はすわった。前になった庭の若木の梅が、まだ開かぬ 蕾 ( つぼみ ) を並べていて、 鶯...
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・中里介山 大菩薩峠 白骨の巻 (青空文庫)
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 朝顔 (青空文庫)
暗くなったころであったが、 鈍 ( にび ) 色の縁の 御簾 ( みす ) に黒い 几帳 ( きちょう ) の添えて立てられてある 透影 ( すきかげ ) は身にしむものに思われた。 薫物 ( たきもの ) の香...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 横笛 (青空文庫)
もにわかりますほどお弾きになって見てくださいませ。みじめにめいっておりますわれわれの耳だけでも助けてくださいませ」 「私よりも御縁の深い方のあそばすものにこそ故人の芸術のうかがわれるものがあるでしょうから、ぜひ宮様のを承りたい」 御簾 ( みす...
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・泉鏡花 妖魔の辻占 (青空文庫)
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 花宴 (青空文庫)
の宮が住んでおいでになるのであるが、そこの東の妻戸の口へ源氏はよりかかっていた。 藤 ( ふじ ) はこの縁側と東の対の間の庭に咲いているので、格子は皆上げ渡されていた。 御簾 ( みす ) ぎわには女房が並んでいた。その...
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・永井荷風 町中の月 (青空文庫)
でもおよみなせへまし。」 客「歌どころか寝言も言へねへ。」 船頭「 左様 ( さう ) でもごぜへますめへ。秀八と 寝言 ( ねごと ) の手がありやアしませんかね。」 客「大違ひ/\。」 船「 御簾 ( みす ) にな...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 夕霧一 (青空文庫)
を恐れて御息所は宮を京の邸へおとどめしておこうとしたのであるが、どうしてもいっしょにいたいとついておいでになった宮を、物怪のほかへ散るのを恐れて少しの隔てではあるが病室へはお近づけ申し上げないのである。客を通す座敷がないために、宮のおいでになる室とは 御簾 ( みす...
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・折口信夫 鸚鵡小町 (青空文庫)
を下されたと言ふと、其を読み聞かせてくれといふ。読み聞かせると、喜んで、あり難い御歌だが、とても返歌を申すことが出来さうにもない。けれども、御 和 ( コタ ) へ申さぬのも、恐れ多い。此上は、唯一字で、お 和 ( コタ...
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・折口信夫 嫉みの話 (青空文庫)
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 紅葉賀 (青空文庫)
なると兵部卿の宮は女御の宮のお座敷のほうへはいっておしまいになった。源氏はうらやましくて、昔は陛下が愛子としてよく藤壺の 御簾 ( みす ) の中へ自分をお入れになり、今日のように取り次ぎが中に立つ話ではなしに、宮口ずからのお話が伺えたものであると思うと、今の...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 鈴虫 (青空文庫)
た院は女房へ注意をあそばされた。北側の座敷との間も今日は 襖子 ( からかみ ) がはずされて 御簾 ( みす ) 仕切りにしてあったが、そちらの 室 ( へや ) へ女房たちを皆お入れになって、院は...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 まぼろし (青空文庫)
院の暗いお気持ちが改まるものでもないのに、表へは新年の賀を申し入れる人たちが続いて参入するのを院はお加減が悪いようにお見せになって、 御簾 ( みす ) の中にばかりおいでになった。 兵部卿 ( ひょうぶきょう ) の宮...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 橋姫 (青空文庫)
てあることを言って、そこの垣へ寄って見ることを教えた。薫の供に来た人たちは西の 廊 ( わたどの ) の一室へ皆通してこの侍が接待をするのだった。 月が美しい程度に霧をきている空をながめるために、 簾 ( すだ...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 宿り木 (青空文庫)
宮を長い将来にかけて唯一の慰安にするまでも完全な幸福のある方にしたいと女御は大事にかしずいていた。御 容貌 ( ようぼう ) もお美しかったから帝も愛しておいでになり、中宮からお生まれになった 女一 ( にょいち ) の 宮 ( みや ) を、世に...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 空蝉 (青空文庫)
っているのをのぞいて見ようと思って開いた口からはいって、妻戸と 御簾 ( みす ) の間へ立った。小君の上げさせた格子がまだそのままになっていて、外から夕明かりがさしているから、西向きにずっと向こうの座敷までが見えた。こちらの室の御簾のそばに立てた 屏風...
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・芥川龍之介 日光小品 (青空文庫)
う悲しい言が思い出された。 巫女 ( みこ ) 年をとった巫女が白い衣に 緋 ( ひ ) の 袴 ( はかま ) をはいて 御簾 ( みす ) の陰にさびしそうにひとりですわっているのを見た。そう...
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・宮原晃一郎 拾うた冠 (青空文庫)
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・相馬御風 実物と模型 (青空文庫)
よがた ) の女中、一人の恋男ありて、互に 情 ( なさけ ) をあつく通はしけるが、女中は金殿の奥ふかく居給ひて、男は奥方へ参る事もかなはねば、たゞ朝廷なんどにて、御簾のひまより見給ふも、たまさかなれば、余り...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 葵 (青空文庫)
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 榊 (青空文庫)
上がっていた。長い時日を中にした会合に、無情でなかった言いわけを散文的に言うのもきまりが悪くて、 榊 ( さかき ) の枝を少し折って手に持っていたのを、源氏は 御簾 ( みす ) の下から入れて、 「私の心の 常磐...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 須磨 (青空文庫)
を送る以上のことはしなかった。 出立の前夜に源氏は院のお墓へ謁するために北山へ向かった。明け方にかけて月の出るころであったから、それまでの時間に源氏は入道の宮へお 暇乞 ( いとまご ) いに伺候した。お居間の 御簾 ( みす...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 初音 (青空文庫)
て玉を敷いたと言ってよい六条院の庭の初春のながめには格別なおもしろさがあった。常に増してみがき渡された各夫人たちの 住居 ( すまい ) を写すことに筆者は言葉の乏しさを感じる。春の 女王 ( にょおう ) の住居はとりわけすぐれていた。梅花の 香 ( かおり ) も 御簾...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 胡蝶 (青空文庫)
でも親の心になりきってしまうことが不可能な気がするのか、実父に 玉鬘 ( たまかずら ) の存在を報ぜようかという考えの起こることも間々あった。源中将は親しい気持ちで玉鬘の居間の 御簾 ( みす ) に近く来て話すこともある。玉鬘もそれに対して、自身...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 蛍 (青空文庫)
たちは今日の競技を見物のできることを喜んだ。玉鬘のほうからも童女などが見物に来ていて、廊の戸に 御簾 ( みす ) が青やかに 懸 ( か ) け渡され、はなやかな紫ぼかしの 几帳 ( きちょう ) がずっと立てられた所を、童女...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 藤袴 (青空文庫)
なっても兄弟ではないというような態度をとることはよろしくないと思って、 御簾 ( みす ) に 几帳 ( きちょう ) を添えただけの隔てで、話は取り次ぎなしでした。今日は源氏の用で来たのである。宮中からあった仰せを源氏は子息によって伝えさせたのである。おお...
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