「御幣」を含む用例
・知里幸惠編訳 アイヌ神謡集 (青空文庫)
ったという事に気が付き,それからは 幣 ( ぬさ ) の様に魚をとる道具を美しく作り それで魚をとる.鹿をとったときは,鹿の頭も きれいに飾って祭る,それで 魚たちは,よろこんで美しい 御幣 ( ごへい ) をくわえて 魚の...
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・坂口安吾 屋根裏の犯人 ——『鼠の文づかい』より—— (青空文庫)
かなって七日のうちに失せ物の現われるときには、それ、その御幣がおのずからに動きだし、また燈明がおのずから消滅いたす。それが大願成就の知らせでござる。よろしいか。よッく目をとめて見ておられよ」 今でも山伏に火渡りの行事がありますが、山伏...
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・泉鏡花 伯爵の釵 (青空文庫)
野が 指 ( ゆびさ ) す、大池を 艮 ( うしとら ) の 方 ( かた ) へ寄る処に、板を浮かせて、小さな 御幣 ( ごへい ) が立っていた。 真中 ( まんなか ) の 築洲 ( つき...
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・豊島与志雄 偶像に就ての雑感 (青空文庫)
の両眼が異様に輝いていたことを私は今だにはっきり覚えている。座敷の真中に机が据えられて、それには榊だの御幣だの其他種々なものがのせられた。そしてその前に、仏壇に供えてあるような青銅の香爐に妙な匂いのする香が焚かれた。この香と御幣とは一寸対照が妙だけれど、実際...
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・岡本綺堂 能因法師 (青空文庫)
こゝへ呼びませうよ。 良因 (少し困る。)いえ、それには及びますまい。 花園 まあ、兎もかく呼んでからのことぢや。おうい。 加賀 おうい。 (二人はしきりに呼ぶ。陰陽師阿部正親、 御幣 ( ごへい ) を持...
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・宮本百合子 親しく見聞したアイヌの生活 (青空文庫)
してすすめます。お客用のだからと云っても、矢張り黒く煤けていました。 それでも窓は東と南に開けてありまして、何処の家でも、東の窓は神聖な場所として、此処にイナオと云う内地の御幣に当るものが立ててあります。イナ...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 卒塔婆を祭った米びつ (青空文庫)
にしても、ぞうりの間に畳御幣をはさんでおくたア、ちっと風変わりじゃござんせんかい。まさかに、この赤ん坊が年ごろの娘になったら、ぞうり取りの嫁にしてくれろってえなぞじゃありますまいね」 「…………」 「え? ちょ...
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・小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ (青空文庫)
谷を溯り、 徳本 ( とくごう ) 峠を 踰 ( こ ) え、上高地温泉に一泊。 二十一日 穂高岳を北口より登り、穂高岳と岳川岳(西穂高岳)の切れ目より、南行して御幣岳(南穂高岳または明神岳)の一角に達し、引き...
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べる」「何にしよう」……「御飯だの、おかずだの別々にたべるの面倒くさいわ、チキンライスにしましょう」。 ある家庭で歳末に令嬢二人母君から輪飾りに 裏白 ( うらじろ ) とゆずり葉と 御幣 ( ごへ...
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・豊島与志雄 正覚坊 (青空文庫)
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・坂口安吾 現代忍術伝 (青空文庫)
う女の声がきこえた。護衛の若者がハッと立ち、杉戸の左右に立って、同時にサッと戸をひらく。とたんにパッと白衣に朱の袴のミコが三名、 神楽 ( かぐら ) のリズムに合わせるような足どりで、踊りこんだ。先頭の一人は御幣...
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・折口信夫 髯籠の話 (青空文庫)
其自ら或は其以上との信仰を持たせようとしたものであらうと思ふ。 二 一昨年熊野巡りをした節、南牟婁郡神崎茶屋などの村の人の話を聞いたのに、お 浅間 ( センゲン ) 様・天王様・夷様など、何れも高い峯の松の頂に降られると言ふことで、其梢に きりかけ (御幣)を 垂...
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・芥川龍之介 古千屋 (青空文庫)
( きん ) の 御幣 ( ごへい ) の 指 ( さ ) し 物 ( もの ) に 十文字 ( じゅうもんじ ) の 槍 ( やり ) をふりかざし、槍の 柄 ( つか ) の折れるまで戦った 後...
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・児玉花外 菜の花物語 (青空文庫)
雨 ( ゆうだちあめ ) にぬれたのであった。 御幣担 ( ごへいかつ ) ぎの多い 関西 ( かんさい ) 、 特 ( こと ) に美しいローマンチックな迷信に富む 京都 ( きょうと ) 地方では、四季...
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・折口信夫 だいがくの研究 (青空文庫)
巴と 木 ( モツクワウ ) を裏表につける。但し、東の町は、五色のばれん。 ハ さんじやのたくせん 三社の託宣であらう。藁を束ねて結ぶ。伊勢・八幡・春日を表すと言ふ。 ニ 榊と御幣 ほこ の結...
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・豊島与志雄 ひでり狐 (青空文庫)
日が照ってるきりでした。 そこで、方々の村では、 鎮守 ( ちんじゅ ) の 社 ( やしろ ) に集まって 雨乞 ( あまご ) いをしました。 御幣 ( ごへい ) をたくさん立て、いろんなものを 供 ( そな ) えて...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 女行者 (青空文庫)
ばも京なまりで、まあ誰がみてもお公家さまの娘という位取りはあるそうですよ。なんでも高い段のようなものを築いて、そこへ 御幣 ( ごへい ) や 榊 ( さかき ) をたてて、座敷の四方には 注連 ( しめ ) を張...
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・泉鏡花 おばけずきのいわれ少々と処女作 (青空文庫)
神隠るというではない。我が心の照応する所境によって変幻極りない。僕が御幣を担ぎ、そを信ずるものは実にこの故である。 僕は一方鬼神力に対しては大なる 畏 ( おそ ) れを 有 ( も ) っている。けれ...
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・夢野久作 殺人迷路 (連作探偵小説第七回) (青空文庫)
の町が静かで、人々が珍らしい話を聞き度がっている折柄であった。五月雨の濁水滔々たる桂川の上流から、新しい長持に錠を卸して、上に白い 御幣 ( ごへい ) を置いたものが流れて来た。そこで拾った人間が、御前...
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・宮原晃一郎 熊捕り競争 (青空文庫)
ちはまた元のとほりの親友にならう」 そこで二人はアイヌの習慣どほり、柳の枝をけづつて 御幣 ( イナオ ) をつくり、それを 神様 ( カムイ ) にそなへて、仲よくすることを誓ひました。 底本:「日本児童文学大系 第一一巻」ほる...
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・泉鏡花 旅僧 (青空文庫)
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・長谷川時雨 鉄くそぶとり 続旧聞日本橋・その二 (青空文庫)
がおがみに来て、 ほうろく へ塩を盛り 御幣 ( ごへい ) をたてたりしても、父も別段やめろともいわなかったようだ。 その法印さんは眼のくぼんだ、色の黒い人で、小柄で、髪の毛をチョンボリ結んでいたようだったが、はっ...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 唐人飴 (青空文庫)
で腕斬りが三年つづく事になるのであるから、 御幣 ( ごへい ) かつぎの者でなくても、又かと顔をしかめるのが人情である。近所近辺の人々は寝ぼけ 眼 ( まなこ ) をこすりながら、われ先にと羅生門横町へ駈けつけると、彼等...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 菊人形の昔 (青空文庫)
扉などは案外にしっかりしているらしかった。扉をあけて覗くと、神体はすでに他へ移されたのであろう、古びた 八束 ( やつか ) 台の上に一本の白い 幣束 ( へいそく ) が乗せてあるだけであった。その幣束の紙はまだ新らしかった。 「御幣...
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・夏目漱石 創作家の態度 (青空文庫)
ろでこのラファエルや歌麿は必ず出て来なければならない人間であろうか。神の 思召 ( おぼしめし ) だと云えばそれまでだが、もしそう云う 御幣 ( ごへい ) を 担 ( かつ ) がずに考えて見ると、三分の二は 僥倖 ( ぎょうこう ) で生れたと云っても 差支...
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・モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 水晶の栓 (青空文庫)
な断頭台の断末魔の光景がそれからそれと展開した。 『ああ、嫌な夢を見た』とルパンは一晩中魘されて、全身に汗をビッショリ掻きながら目が覚めた。『ああ嫌だ嫌だ。何んだか御幣が担ぎたくなる。気の小さな奴だったら、とても 堪 ( たま ) らないね。……だが...
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・久生十蘭 平賀源内捕物帳 山王祭の大象 (青空文庫)
いって、山車、練物はみな山王の 社 ( やしろ ) に集まってここで夜を明かし、翌十五日の暁方からそろそろと練り出す。 御幣、太鼓、 榊 ( さかき ) を先に立て、 元和 ( げんな ) 以来...
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・原民喜 小さな村 (青空文庫)
警報中なので出発の時刻が遅れることであつた。榊や御幣のやうなものが、既にだいぶ前からそこの縁側に置いてあつた。しばらくすると、警報が解かれた。すると、人々は吻としたやうに早速それらを手に手に取つて、男たちは路ばたに並んだ。棺は...
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・坂口安吾 餅のタタリ (青空文庫)
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