「後ろ暗い」を含む用例
・豊島与志雄 電車停留場 (青空文庫)
る犯罪は持っていなくとも、何等かの 尻尾 ( しっぽ ) を出させ得るものと思った。それがせめてもの腹癒せだった。相手が逃げようとすればするほど、彼はしつこく絡んでいった。 「本署へ同行を拒む以上は、君自身の心に後ろ暗い...
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の眼を盗む奴の肚には得て悪だくみがあるものぢや。」 「何とでも好きなやうに思ひなさるがいい。」と、ダニーロが言つた。「私には私の考へがある。お蔭で、一度もまだ後ろ暗いことをした覚えはない。常住、正教と祖国のために身を持して来たつもりだ。そん...
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・寺田寅彦 初冬の日記から (青空文庫)
一番大切な証人は最後の瞬間までかくれて出頭しないようにしておかないと工合が悪い。そうしないと早く片がつき過ぎて困るのである。そのためにこの証人には何かしら少し後ろ暗い所業を、しかもこの事件に聯関してさせておかないと都合がよくない。それ...
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・小酒井不木 恐ろしき贈物 (青空文庫)
は以前の住家に近いあるアパートメントを借りて、やはり前同様の後ろ暗い仕事を始めていた。ある日のこと、彼女が友だちの訪問を受けて、色々の世間話をして興じ合っていると、丁度そこへ、郵便が来て、一個の小包が届いた。見ると、表面...
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・泉鏡花 夜行巡査 (青空文庫)
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・豊島与志雄 庶民生活 (青空文庫)
て御自分はさんざんふしだらをしていらっしゃるじゃありませんかと、そんなことを言い出しましてね、ひどくおかんむりなんです。もっとも、わたしの方にもちょっと後ろ暗いことがあるにはありましたが、大したことじゃありません。とにかく、何か不平がある度に、内山...
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・有島武郎 親子 (青空文庫)
監督も彼の父の質問をもっとありきたりのことのように取っていたのだ。監督は、質問の意味を飲み込むことができると 礑 ( は ) たと答えに窮したりした。それはなにも監督が不正なことをしていたからではなく会計上の知識と経験との不足から来ているのに相違ないのだが、父はそこに後ろ暗い...
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用例の品詞分類
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