「建ち」を含む用例
・大町桂月 箱根神社祈願の記 (青空文庫)
離宮の空に向つて伏し拜む。この離宮建ちてより數十年、鸞駕一たびも到らず。聖上陛下、日夜國の爲に盡瘁せさせられて、避暑避寒遊覽の御暇だにあらせず。箱根離宮建ちたるまゝにて、一度だに目のあたり御覽ぜられたることなきの一事にても、聖徳...
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・與謝野寛 妄動 (青空文庫)
の苦痛に対して 早く、わが感覚は慣されたり。 わが家は地の底に建ちて、唯だ 冷 ( つめた ) し、 石および氷よりも冷えし 中 ( なか ) に、 われは黙々として妄動す。 そは効果あるか、無駄なるか、 われ...
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・高浜虚子 丸の内 (青空文庫)
め奇異に思った感じは、時の過ぎ行くと共に取り去られて、後には不調和どころか調和しきって何の不思議も感じない様になった。 丸ビルは建った当時はすばらしく大きな洋式な建物が東京駅前に建ったという感じがした。私はまだ建ち...
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・岡本綺堂 九月四日 (青空文庫)
廻ったこともない。区劃整理はなかなか 捗取 ( はかど ) りそうもないので、わざわざ見廻りにゆく必要もないのである。それでも震災から満一ヵ年後の今日、その辺はどんなに変ったかという一種の興味に釣られて出てゆくと、麹町の電車通りはバラックながらも昔馴染の商店が建ち...
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・芥川龍之介 ポーの片影 (青空文庫)
に刻ませ、いよ/\出来上がらうとした時、列車が脱線してその家に飛込み、ポーの石碑は微塵に砕かれて 終 ( しま ) つたのです。 ◇ 其後久しくして、其地の学校の女教師が主唱となり、永く掛つて寄附金を集め漸くにして石碑が建ち...
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・宮本百合子 からたち (青空文庫)
て先刻のぞいたのは泥棒の眼であったとわかったのであった。この下の弟は十年ばかり前、思想的な嵐の裡で自身の命を終った。 須藤さんの杉林は分譲地となって邸宅が並び、松平さんの空地は、九尺ばかりのコンクリート塀で囲われた。藤堂さんの森だったところは何軒も二階建の貸家が建ち...
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・高村光太郎 開墾 (青空文庫)
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・若山牧水 樹木とその葉 東京の郊外を想ふ (青空文庫)
少し歩かうとそのまゝ丘に添うて西北へゆく。 この邊は右に雜木の丘を、左に田圃や畑を見てゆく丘の根の路となつてゐるのだ。(二三年前からこの邊は向う十四五町がほどにずらりと立派な別莊が建ち並んでしまつた。)斯く...
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・宮本百合子 「鎌と鎚」工場の文学研究会 (青空文庫)
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・少女病 (青空文庫)
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・宮本百合子 猫車 (青空文庫)
いままに繁っている雑草の中に、建ちぐされかかった三棟の大鶏舎をゆったりと永い日がな一日照していた。台所の裏の 三和土 ( たたき ) のところには、埃をかぶって大きな孵卵器が放りこんだままにある。こちらの村住居ときまったとき、順平...
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・睡蓮 (青空文庫)
おし迫ったころ樹木の多い伯爵家の庭の中から明るい茶畑の中の自分の家へ移って来た。高次郎氏が足を延ばせば壁板から足の突き出そうな、薄い小さな平家(ひらや)だった。私は傍を通るたびに、中を注意したがる自分の視線を叱(しか)り反(かえ)して歩くように気をつけたが、間もなく周囲に建ち...
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・芥川龍之介 京都日記 (青空文庫)
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・蒲松齢 田中貢太郎訳 蓮花公主 (青空文庫)
の人はぐるりと路を変えて、 牆 ( へい ) をめぐらした家の旁を通って案内していった。楼閣の建ち並んでいる処があった。褐衣の人はそこを折れ曲っていった。そこにはたくさんの人家が軒を並べていたが、どう...
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・萩原朔太郎 純情小曲集 (青空文庫)
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・林芙美子 落合町山川記 (青空文庫)
ぱり中井の駅の近くの文房具屋でこの頃は千枚ずつとどけて貰うのだが、十年 一日 ( いちじつ ) の如く、小学生の使う上落合池添紙店製のをつかっている。越して来た頃、暗がり横町を走ってでなければ、原稿用紙が買いに行けなかったあの通りにも、家が四、五軒も建ち、何か 法華...
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・芥川龍之介 庭 (青空文庫)
は家ぐるみ破壊された。破壊された跡には停車場が建ち、停車場の前には小料理屋が出来た。 中村の本家はもうその頃、誰も残つてゐなかつた。母は勿論とうの昔、 亡 ( な ) い人の数にはひつてゐた。三男も事業に失敗した揚句、大阪...
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・岸田國士 空襲時に於ける興行非常対策について (青空文庫)
陸海軍々楽隊の出動を要請するが如きは最も効果的であらう。その他、優秀なる吹奏楽団、合唱団等の総動員も計画通り実施する。 廃墟と化した地区へ、若しバラツクでも建ち並ぶことがあるとすれば、適当の空地で、恐らくラヂオは急速に設備されるであらうが、なほかつ、音盤...
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・宮沢賢治 虔十公園林 (青空文庫)
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・縮図 (青空文庫)
の舞台や書割のようでもあれば、花道のようでもあった。 狭苦しい銀子の家(うち)も、二階の見晴らしがよくなり、雨のふる春の日などは緑の髪に似た柳が煙(けぶ)り、残りの浅黄桜が、行く春の哀愁を唆(そそ)るのであった。この家も土地建ち...
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・寺田寅彦 カメラをさげて (青空文庫)
平凡な光景がカメラの目からは非常におもしろく見えるのであった。 昭和通 ( しょうわどお ) りに二つ並んで建ちかかっている大ビルディングの鉄骨構造をねらったピントの中へ 板橋 ( いたばし ) あたりから来たかと思う 駄馬 ( だば ) が顔を出したり、小さ...
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・若山牧水 比叡山 (青空文庫)
院は當山の開祖傳教大師の遺骨を納めた寺で、この大正十年が同大師の一千一百年忌に當るのだ相だ。一時は三千坊とか稱へて山内全部に寺院が建ち並んでゐた相だが、今では寺の數三十ほど、そのうち人の住んでゐるのは僅か十六七だらうといふことである。山の...
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・二十五年間の文人の社会的地位の進歩 (青空文庫)
大名の長屋の海鼠壁や二の字窓が未だ残っていた。今の学者町たる本郷西片町は開けたばかりで広い/\原の彼地此地にポツポツ家が建ち初めた。西片町の下の植物園の近所には田があった。東京の到る処に昔の江戸の残り物があった。 二十...
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・野菊の墓 (Wikisource)
がまた煤やら垢やらで何の木か見別けがつかぬ位、奥の間の最も煙に遠いとこでも、天井板がまるで油炭で塗った様に、板の木目も判らぬほど黒い。それでも建ちは割合に高くて、簡単な欄間もあり銅の釘隠なども打ってある。その釘隠が馬鹿に大きい雁であった。勿論...
ja.wikisource.org/wiki/野菊の墓
・岡本綺堂 十番雑記 (青空文庫)
穴あり、人の子は枕する所なし」が、今の場合まったく痛切に感じられた。 しかし私の横町にも人家が軒ならびに建ち続いているばかりか、横町から一歩ふみ出せば、麻布第一の繁華の地と称せらるる十番の大通りが眼の前に 拡...
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・横光利一 静かなる羅列 (青空文庫)
し合つた二川のために一大都会となつて来た。 十七 SQの開析デルタの上には工場が陸続として建ち並んだ。鉄道の数は増していつた。S川の電力は馬力を上げた。船舶の帆檣は林立した。さうして、全市街は平面から立体へ、木造から石造へ。営舎が、官衙が、工場...
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・国木田独歩 置土産 (青空文庫)
( こすう ) 五百に足らぬ一筋町の東の 外 ( はず ) れに石橋あり、それを渡れば 商家 ( あきんとや ) でもなく百姓家でもない 藁葺 ( わらぶ ) き屋根の左右 両側 ( りょうそく ) に建ち...
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・織田作之助 大阪の憂鬱 (青空文庫)
力が千日前を、心斎橋を、道頓堀を、新世界を復興させたのだ。——と、しかし私はあわてているわけではない。なるほど、これらの盛り場は復興した。政府や官庁に任せて置けば、バラック一つ建ちようのない世の中で、自分...
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・寺田寅彦 映画の世界像 (青空文庫)
してその火炎がだんだんに白紙や布切れに変わって行ったりする。あるいはまた、粉々にくずれた 煉瓦 ( れんが ) の 堆積 ( たいせき ) からむくむくと立派な建築が建ち上がったりする。 昔ある学者は、光の...
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Wikisource コンクリート ビルディング 上がったり 国木田独歩 宮本百合子 文学研究会 日がな一日 水力発電所 田中貢太郎 社会的地位 織田作之助 萩原朔太郎 虔十公園林 高村光太郎 とうの昔 シグナル ソヴェト バラック 九月四日 原稿用紙 吹奏楽団 大町桂月 宮沢賢治 寺田寅彦 小料理屋 岡本綺堂 林芙美子 横光利一 気をつけ 箱根神社 若山牧水 見晴らし 計画通り 野菊の墓 釣られて 鉄骨構造 集団農場 高浜虚子 この頃 と共に カメラ クラブ セリフ デルタ ピント ラヂオ 一軒家 三千坊 三和土 上落合 不調和 世の中 世界像 並べて 中には 丸の内 丸ビル 人の子 停車場 出来た 分譲地 到らず 割合に 労働者 効果的 千日前 合唱団 四、五 囲われ 坊さん 増して 売り物 大原野 大通り 天井板 太田村 奥の間 女教師 孵卵器 寄附金 小学生 少女病 布切れ 心斎橋 文房具 新世界 新建ち 於ける 日野菜 春の日 昭和通 暗がり 東京駅 枕する 植木屋 植物園 残り物 比叡山 浅黄桜 百姓家 盛り場 続いて 総動員 緑の髪 置土産 落合町 蒲松齢 行く春 西片町 赤城山 通って 道頓堀 鎌と鎚 陸海軍 馬鹿に 驚いた 一事 一大 一日 一時 一歩 一百 一種 一筋 三十 三男 両側 中井 中村 主唱 主婦 事業 二三 二十 二川 二階 五百 京都 人家 今日 伯爵 住職 先刻 光景 全市 全部 公主 出動 出来 列車 前橋 効果 北部 区劃 十七 十六 十四 十年 千枚 台所 同大 同盟 周囲 哀愁 商家 商店 営舎 四十 土地 地区 堆積 場合 壁板 大名 大師 大正 大阪 大鶏 失敗 奇異 妄動 学校 学者 官庁 官衙 実施 寺院 対策 将校 小出 小曲 小林 少年 屋根 山内 山川 岸田 工場 左右 帆檣 平家 平面 年忌 年間 廃墟 建物 建築 当時 御暇 復興 微塵 思想 思議 感覚 憂鬱 揚句 政府 整理 文人 日夜 日記 映画 昨年 書割 木目 木造 本家 本郷 杉林 村住 東京 松平 松林 板橋 林立 案内 検事 楼閣 楽隊 横町 樹木 欄間 此所 江戸 法華 泥棒 注意 洋式 清水 火炎 煉瓦 片影 猫車 生徒 田圃 田舎 痛切 白紙 睡蓮 石橋 石碑 石造 破壊 祈願 空地 空襲 立体 第一 箱根 純情 縮図 繁華 羅列 聖上 聖徳 脱線 自分 自身 興味 興行 舞台 船舶 芥川 花道 苦痛 茶席 茶畑 荒寥 蓮花 藁葺 藤堂 褐衣 西北 要請 見廻 視線 計画 設備 調和 貸家 農園 近所 進歩 遺骨 避寒 避暑 邸宅 郊外 都会 鉄道 銀子 長屋 開墾 開拓 開析 開祖 陛下 陸続 雑草 雑記 離宮 電力 電車 震災 音盤 順平 須藤 馬力 馴染 駄馬 高次 麹町 麻布 黄楊