「岡っ引」を含む用例
・岡本綺堂 半七捕物帳 石燈籠 (青空文庫)
しも少しばかりここにその受け売りをして置きたい。 「捕物帳というのは与力や同心が岡っ引らの報告を聞いて、更にこれを町奉行所に報告すると、御用部屋に当座帳のようなものがあって、 書役 ( しょやく ) が取りあえずこれに書き留めて置くんです。その...
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・中里介山 大菩薩峠 白雲の巻 (青空文庫)
言葉のさげすみを買った 所以 ( ゆえん ) がよくわかりました。 白雲は、そんなことに恐縮しながら、なお相当に問いただしているうちに、この店へ、岡っ引が二人、川から上って来ました。 白雲も、それがたしかに岡っ引の 類...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 南蛮幽霊 (青空文庫)
かくもその日一日は無礼講で骨休みができるので、上は与力から下 岡 ( おか ) っ 引 ( ぴ ) きに至るまで、寄るとさわると同じようにその相談でもちきりのありさまでした。毎年三月の十日というのがその定例日——無礼...
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・岡本綺堂 半七捕物帳の思い出 (青空文庫)
そ純江戸式に書いたらば一種の変った味のものが出来るかも知れないと思ったからでした。幸いに自分は江戸時代の風俗、習慣、法令や、町奉行、与力、同心、岡っ引などの生活に就ても、一通りの予備知識を持っているので、まあ何とかなるだろうという自信もあったのです。 その年の六月三日から、 先...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 廻り燈籠 (青空文庫)
おかしい話というのは、どんな一件ですか」 「つまり、物が 逆 ( さか ) さまになったので……」と、老人は又笑った。「石が流れりゃ 木 ( こ ) の葉が沈むと云うが、まあ、そんなお話ですよ。泥坊をつかまえる岡っ引...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 雪達磨 (青空文庫)
説明がやはり不十分のために、往々にして読者の惑いを惹き起す場合がないとは限らない。 これらの物語について、こういう不審をいだく人のある事をしばしば聴いた。それは岡っ引の半七が自分の縄張りの神田以外に踏み出して働くことである。岡っ引...
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 悲願百両 (青空文庫)
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・岡本綺堂 半七捕物帳 正雪の絵馬 (青空文庫)
の両奉行所に付いている与力同心は三百人もある。一人に十両と 廉 ( やす ) く積もっても、三千両はすぐに消えてしまう。岡っ引だって顔のいい奴には何とか挨拶をして置かなけりゃあならねえ。そんなこんなを 併 ( あわ ) せると、まず四、五千...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 槍突き (青空文庫)
今年中にこの槍突きが召捕れなければ切腹するとか云って 口惜 ( くや ) しがったそうです。旦那方がその覚悟ですから、岡っ引もみんな 血眼 ( ちまなこ ) です。ほかの御用を打っちゃって置いても、この槍突きを挙げなければならないというので、詮議...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 お文の魂 (青空文庫)
の眼にも 生地 ( きじ ) の 堅気 ( かたぎ ) とみえる町人風であった。色のあさ黒い、鼻の高い、芸人か何ぞのように表情に富んだ眼をもっているのが、彼の細長い顔の著しい特徴であった。かれは神田の半七という岡っ引...
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・岡本綺堂 三浦老人昔話 (青空文庫)
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 のの字の刀痕 (青空文庫)
源の質屋の角を曲って杵屋助三郎と懸行燈に 水茎 ( みずぐき ) の跡細々と油の燃え尽した師匠家の前まで来ると、ただごとならぬ人だかりが岡っ引勘次の眼を惹いた。 「何だ、喧嘩か、勘弁ならねえ。」 綽名 ( あだな ) にまで取った、「勘弁...
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 梅雨に咲く花 (青空文庫)
だが最後釘抜のように離れないところから誰言うとなく釘抜藤吉と異名を取ったそのころ名うての合点長屋の目明し親分、 藍弁慶 ( あいべんけい ) の長着に 焦茶絞 ( こげちゃしぼ ) りの三尺という 服装 ( こしらえ ) もその人らしく いなせ だった。乾児の岡っ引...
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・林不忘 早耳三次捕物聞書 海へ帰る女 (青空文庫)
なんかにも変り種がすくなくない。 これは江戸花川戸の岡っ引、早耳三次が手がけた事件の一つ。 そのころ本芝四丁目 鹿島明神 ( かしまみょうじん ) の近くに 灘 ( なだ ) の出店で 和泉屋 ( いずみや ) とい...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 お化け師匠 (青空文庫)
た小作りの男がその群れをはなれて、ばたばた駈けて来た。 「親分、どこへ」 「観音様へ朝参りに行った」 「ちょうど好いとこでした。今ここに変なことが持ち上がってね」 男は顔をしかめて小声で云った。かれは 下 ( した ) っ 引...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 帯取りの池 (青空文庫)
後なんにも変ったことはありませんかね」 「けさほども長五郎親分が見えましたので、ちょっとお話をいたして置きましたが……」 長五郎というのは四谷から此の辺を縄張りにしている山の手の岡っ引である。長五...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 女行者 (青空文庫)
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・岡本綺堂 半七捕物帳 大阪屋花鳥 (青空文庫)
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・岡本綺堂 半七捕物帳 あま酒売 (青空文庫)
ったが、それが跡方もない風説とのみ認められないので、先ずその本人のあま酒売りを 詮議 ( せんぎ ) することになった。しかし、彼女の立ち廻る場所がどの方面とも限られていないので、江戸じゅうの岡っ引...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 異人の首 (青空文庫)
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・岡本綺堂 勘平の死 (青空文庫)
衛 医者が来たか、来たか。 (下のかたより以前の長次郎が先に立ち、岡っ引の半七を案内していず。) 庄八 おや、お医者ではないようだぞ。 与兵衛 長次郎。ここへ御案内して来たのはどなただ。 長次郎 三河...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 朝顔屋敷 (青空文庫)
は用人の角右衛門に逢ったことを話した。そうして、あなたは山崎さんではないかと訊くと、彼はそうだと答えた。それでもまだ不安らしい眼の色をやわらげないで、彼は自分と向い合っている岡っ引の顔をきっと見つめていた。 「若殿...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 化け銀杏 (青空文庫)
ずら ) でないことは判り切っていた。彼を引っ掴んだのは化け銀杏であるとしても、かれの所持品や羽織までも奪いとって立ち去った者はほかにあるに相違ない。本郷の山城屋金平という岡っ引がその探索を云い付けられたが、金平...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 蟹のお角 (青空文庫)
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・岡本綺堂 半七捕物帳 熊の死骸 (青空文庫)
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・岡本綺堂 半七捕物帳 三つの声 (青空文庫)
まま素直に町内の自身番へ引っ立てられて行った。 高輪 ( たかなわ ) には伊豆屋弥平といういい顔の岡っ引があって、今はその伜が二代目を継いでいる。平七と藤次郎を引っ立てて行ったのは、その子分の妻吉という男であった。 「ひとりは鋳掛職の平七、ひと...
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・久生十蘭 顎十郎捕物帳 蕃拉布 (青空文庫)
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・佐々木味津三 右門捕物帖 青眉の女 (青空文庫)
うになって伝六があびせかけました。 「じゃ、もうようござんす! あっしも江戸の 岡 ( おか ) っ 引 ( ぴ ) きだ、手を貸してやろうっていったって頼むことじゃねえんだから、あとでじだんだ踏みなさんなよ!」 むき...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 笛の秘密 (青空文庫)
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・佐々木味津三 右門捕物帖 生首の進物 (青空文庫)
の日にはお組屋敷でいかにもたいくつそうにどてらを羽織り、ひねもすごろごろと寝ころがって、しきりと無精ひげを抜いては探り、探ってはまた抜いてばかりいましたので、こうなると自然気をもみだしたのは右門の手下の 岡 ( おか ) っ 引 ( ぴ ) き、おな...
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