「少年期」を含む用例
・南部修太郎 自分のこと (青空文庫)
にゐた三歳の時器官支カタルがこじれて喘息が持病になり、とりわけ少年期から青年期にかけては三日おきぐらゐにくるその發作にみじめなほど惱まされた。その上十六歳の時には重いチブスで八十日近く入院して瀕死の境から救はれた。十七...
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・長谷川時雨 明治座今昔 (青空文庫)
団次はアンポンタンとおなじくらいだから初舞台から知ってるわけだ。新富座の『和田合戦』の佐々木小次郎だったか、まんまるく 大福餅 ( だいふくもち ) のようなのを覚えている。その後明治座時代の、少年期の彼はへたくそ——だが、一体に少年期に大成するものは、早く...
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・縮図 (青空文庫)
前後にわたってかなり長い時間のことなので、ナイフを使いながら窓から見下ろしている均平の目に、時節柄異様の感じを与えたのも無理はなかった。 ここはおそらく明治時代における文明開化の発祥地で、またその中心地帯であったらしく、均平の少年期には、すで...
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・宮沢賢治 農民芸術概論綱要 (青空文庫)
と生産とを生ず 行動準志と結合すれば 労働競技体操となる 農民芸術の(諸)主義 ……それらのなかにどんな主張が可能であるか…… 芸術のための芸術は少年期に現はれ青年期後に潜在する 人生のための芸術は青年期にあり 成年...
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・宮本百合子 生きつつある自意識 (青空文庫)
なつつみどころのない表現として、自然と自意識の問題を語るとき大多数の人は十九世紀より現世代にこの人間課題がどう進展して来ているかさえ見おとした。こういう人間問題について特に敏感な文科系統の若い人々が、少年期と青年期...
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・折口信夫 春永話 (青空文庫)
五右衛門」で、茶の宗匠になつてゐる隠れがの五右衛門を見たが、彼の得意だつた葛籠抜けや、釜煎りの五右衛門よりは、性根をよく表現して、こんな名人が世にあらうかと思はせた。少年期を出たばかりの鑑識を、今更...
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・木村荘八 両国界隈 (青空文庫)
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・島崎藤村 芭蕉 (青空文庫)
夕を思ふべし。』 含蓄の多い芭蕉の詩や散文が折にふれては自分の胸に浮んで來るのは、あの『朝を思ひ、また夕を思ふべし』といふやうな心持から生れて來て居るからだとは思ふが、まだその他に自分の心をひく原因がある。近頃私は少年期から青年期...
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・古き小画 (青空文庫)
の勇ましいツランの戦士が知らなければならない総てのことを、男らしい、実際の場合に即したやり方で、教え込まれるのであった。活々した冒険心に富んだスーラーブの少年期は、極く愉快に三年経った。彼は十歳になった。その年、厳し...
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・小野佐世男 私の洋画経歴 (青空文庫)
で幻想の図の出来事のようでたまらぬ想い出である。 ロシアの名女優、アラ・ナヂモバの異国的な情熱さと、東洋的な面ざしに僕は詩情さえ感じたのである。「レッド・ランタン」のファンタスティクのシーンは素晴しいものであった。 この頃、若い少年期...
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・佐藤垢石 利根の尺鮎 (青空文庫)
の県庁を通り坂東橋を抜けて吾妻川との合流点を過ぎ、利根川本来の姿の大渓谷へ入って行くのは五月中旬であった。若鮎は、続いて躍進して行った。猫、鳥山、綾戸の難を越して岩本と森下とが相対する峡流へは、六月上旬に姿を現わした。この時代には、もう若鮎は少年期から青年期...
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・南部修太郎 日曜日から日曜日まで (青空文庫)
めなものだつたんですね、あの時分の人達は……」と、自分は思はず先生を顧みてやや叫ぶやうにして言つた。 報いられる事薄かつた明治時代の文人の中でも、緑雨は恐らくその不遇なるものの隨一人だつたであらう。それにしても、自分の少年期...
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・下村湖人 次郎物語 第三部 (青空文庫)
の人々をして眉をひそめしめるようなことが多かったのである。だが、もし「考える」ということが人間を人間らしくする最も大切な条件の一つであるならば、彼がその間に人間として伸びつつあったことだけは、たしかである。われわれは、青年期に近づいた少年が、沈默...
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・坂口安吾 家康 (青空文庫)
れるべき六歳の家康は殺されもせず、むしろ鄭重に育てられた。それは今川家に於けるお寺暮しの八年間よりもむしろもてなされ、いたはられたほどで、したがつて家康の織田に対する記憶は元来悪くない。しかしながら、幼少年期...
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・折口信夫 雪の島 熊本利平氏に寄す (青空文庫)
落ちて居るが、薄い感じの皮膚に、少年期の末を印象する億劫さうな瞳が、でも、真黒に瞬いてゐた。船室へ乗りあひの衆がおりて行つて後も、前後四時間かうして無言に青空ばかり仰いでゐる私の 側 ( ソバ ) に、海の...
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・岡本かの子 金魚撩乱 (青空文庫)
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・海野十三 西湖の屍人 (青空文庫)
は行いすましていた。 漢于仁 ( かんうじん ) は少年期をとびこして、いつしか立派な青年となっていた。そしてその 瀟洒 ( しょうしゃ ) たる 風采 ( ふうさい ) と 偉貌 ( いぼう ) とは、おのずから 貴人...
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・岸田國士 青年の夢と憂欝 ——力としての文化 第五話 (青空文庫)
戒めなければなりますまい。 そこで、私が先づ云ひたいことは、少年期を終つて将に青年期に入らうとする頃から、異性に対してわけもなく面映ゆいやうな気持を意識するやうになる、いはゆる「思春期」についてであります。 この時期は、青年...
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・宮本百合子 「下じき」の問題 ——こんにちの文学への疑い—— (青空文庫)
のロマネスクなるものの源泉を、フランスの社交小説において、こんにち語ることのできる三島由紀夫も、おそらくは戦時下の早熟な少年期を、「 抵抗 ( レジスタンス ) 」の必然のなかったころのフランス文学に、それが、どれ...
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・戸坂潤 辞典 (青空文庫)
三二年父と共にウッケラートに移り、従前通りの事業に従事しつつウッケラートの小学校に通学、後ケルンの高等小学校に暫く在学した。其後半年程厳格なる教育のために語学校に送られた。幼年期には至極粗暴であったが、少年期...
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・激動の中を行く (青空文庫)
また家族制度に由って縛(しば)られた生活ほど、唯今の時代においては、道徳的に不良な状態にあるものはないという事を附け加えずにいられません。この制度の下にあっては、家長の命令が至上権を持っています。父母の保護監督を必要とする少年期...
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・佐左木俊郎 熊の出る開墾地 (青空文庫)
の間にか嗅ぎつけて妻が出て来た。 伜 ( せがれ ) の雄吾はその頃、敏感な少年期に達していたのだが、そこへは駈け出して来なかった。沈着な彼の母が、その場を見せないために、近所へ預けたのだった。そして吾亮の妻は、人々...
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・太宰治 もの思う葦 ——当りまえのことを当りまえに語る。 (青空文庫)
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・折口信夫 村々の祭り (青空文庫)
囃しの祭りの太鼓。ちようや、ようさ。ようさや、ちようさ。……」かう言ふ調子づいた原文の、祭りの日の気分の写生が、十分に出たかどうかゞ触れて見たかつたのである。どうも、あれを思ひ出させられると、たまらない。大阪で少年期...
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・比叡 (青空文庫)
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