「寄り道」を含む用例
・宮本百合子 モスクワの辻馬車 (青空文庫)
をあんたは払わなくちゃならないんだ。初めっから寄り道するって云わなかったじゃないか。 日本女は強情そうな目付で御者をじっと見、はっきり一言一言区切って云った。 ——お前さん、ロシア人だろう? 馬車...
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・太宰治 母 (青空文庫)
やがて低く口笛を吹いた。戦争中にはやった少年航空兵の歌曲のようであった。 女は、ぽつんと言った。 「あしたは、まっすぐに 家 ( うち ) へおかえりなさいね。」 「ええ、そのつもりです。」 「寄り道...
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・坂口安吾 流浪の追憶 (青空文庫)
円に目のくらんだ番人がゐたら茶飲み話をしながら素朴な心境を探りたいとも考へてゐた。去年の十一月の終りのことだ。 出掛ける途中寄り道をした。中学からの友達で哲学をやつてゐた男が発狂し郊外の某精神病院に這入つてゐる。少年時代から周期的に錯乱が起る男で、もう...
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・水野葉舟 土淵村にての日記 (青空文庫)
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・セザールへの手紙 (Wikisource)
崇高な学説の最奥部に到達したことと同様である。 さてわが息子よ、(以上の話を)終えるに当たって、お前の知覚の将来の許容量のために、あまり深入りした寄り道はしないでおく。(次に)私は文芸が非常に大きく比類のない損失に見舞われるであろうことを見出す。であ...
ja.wikisource.org/wiki/セザールへの手紙
・旗本退屈男 第八話 日光に現れた退屈男 (青空文庫)
にしても全くこんな捉まえどころのない男というものは沢山ない。まるで煙のような男です。仙台から日光と言えば、江戸への道順は道順であるから、物のはずみでふらふらとここへ寄り道したのに不思議はないが、どこで一体あの連中を置き去りにしてしまったものか、仙台...
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・小酒井不木 鼻に基く殺人 (青空文庫)
んは遅いのねえ、きっとまたどこかへ寄り道をしてくるのよ。悪い人ねえ」 突然、ラウドスピーカーが昼間演芸の放送をはじめた。零時十分なのだ。 「そうそう、お薬をのまなけりゃ、ちょっと待っていらっしゃいよ」 彼女...
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・南部修太郎 處女作の思ひ出 (青空文庫)
ての北海道の 旅路 ( たびぢ ) についた。東京を立つてから山形、 船川港 ( ふなかはかう ) 、 弘前 ( ひろさき ) 、青森、 津輕 ( つがる ) 海峽を越えて 室蘭 ( むろらん ) と寄り道...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 一つ目小僧 (青空文庫)
らず間違い無しにとどけてくれ、あと金は引きかえに遣わすぞ」 しかし自分はこれから 他 ( よそ ) へ寄り道をして帰るから、日が暮れてから持参してくれといった。喜右衛門はすべて承知して別れた。前に「雷獣と蛇」の中...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 湯屋の二階 (青空文庫)
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・岡本綺堂 半七捕物帳 吉良の脇指 (青空文庫)
堀江へ行くと云うので、三人は一緒にぶらぶらあるき出した。 才兵衛は例の通りに、如才なく話しながら歩いていたが、なんだか半七らの道連れになるのを厭うような様子が見えた。結局、彼は途中に寄り道があると云って、狭い...
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・夏目漱石 文芸の哲学的基礎 (青空文庫)
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・岸田國士 世界覗眼鏡 (青空文庫)
間ばかり前に、会社の用事か何かで本国へ帰つてゐる。 ひとり、ミルク入りコオヒイを飲みながら、新聞の為替欄を読みふけつてゐるのが、昨日、ブタペストから寄り道をして来た日本の某名士と、その秘書である。 墺伊...
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・岸田國士 世帯休業 (青空文庫)
さ、おれの方でも亦それなら自由行動のとり方もある。会社から 直様 ( すぐさま ) こゝへ帰つて来なくつても、いくらだつて寄り道は出来るからね。一時、二時まで外にゐるつてことは、こいつ 懐中 ( ふと...
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・甲賀三郎 青服の男 (青空文庫)
頃お帰りでしたか」 「さア、九時半か、十時頃でしたろう」 信造は昨日午後六時三分茅ヶ崎発の汽車で東京に向ってるから、真直ぐに帰れば八時過ぎにはアパートに着く筈である。途中で食事か何かの為に寄り道をしていたのだろう。望月...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 やまがら美人影絵 (青空文庫)
すごと引き揚げるくれえなら、わざわざ寄り道するがまでのことはねえんだ。お駒を 煎 ( せん ) じ直すなら煎じ直すように、早く締めあげりゃいいんですよ」 「そのお駒を締めあげるために、むだ石を打っているじゃねえか。右門...
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・坂口安吾 女体 (青空文庫)
あいたといふ顔ね。人間の顔の穴は卑しいわ」 女は残酷なことを言ふものだと谷村は思つた。そのくせ、それを言ふことは彼女の主たる目的と何のかゝはるところもない。素子はたぶん谷村をやりこめようとしてゐるのである。その途中に寄り道...
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・坂口安吾 我が人生観 (八)安吾風流譚 (青空文庫)
の旅行とちがって、半分出家遁世のような出発であるから、浮世の警報などは気にかからない。家をでる時はまだ雨も降っていなかったが、途中、彼のところへ寄り道して、山中生活の細い注意をきいたので時間をくい、(彼が...
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・千家元麿 自分は見た (青空文庫)
好く乞はれたまゝに鼓をたゝく。 暫らくそこでわが兒は遊ぶ。 わが兒は歩む あちら、こちらに寄り道して、翅を切られた鳥のやうに 幸福の足の危ふさ 向ふから屑屋が來る。 いゝ御天氣で一杯屑の集つた大きな籠を脊負つて來る。 わが...
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・牧野信一 秋晴れの日 (青空文庫)
て冷汗を強ひられるやうに笑つた。 「次郎は、いつ帰るのよ、あしたか?」 「四五日、遊んで行かうかと思つてゐる。」 「早く帰れよ、えゝ、早く帰れよ、旅の帰りがけなどに寄り道をしてゐるなんといふことは好くないことだ。」 それ...
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・矢田津世子 茶粥の記 (青空文庫)
も何もびっくりするべ」 姑は温泉行を楽しみにしていた。同じレウマチスで難渋していた裏の家王の老主婦が、先年信州の霊泉寺温泉へ湯治に行ってからというものぴったりと痛みがとまったという。その話を聞いていた姑の一生の念願に、全度帰郷の途次寄り道...
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用例の品詞分類
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