「姉弟」を含む用例
・豊島与志雄 幻の園 (青空文庫)
かに兄弟が一人いるような気がするよ。」と私はみよ子に云いました。 「あたしもそうよ。」とみよ子は云いました。「あの赤ん坊とは、あたし 姉弟 ( きょうだい ) じゃないかも知れない。」 そして私たちは、どこ...
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・宮本百合子 突堤 (青空文庫)
弟は暫くして独言のように呟いた。 「 姉弟 ( きょうだい ) だって仲のいいのは小さい時だけで、大きくなれば何をするかわからない」 私はむっとしたさっきの気分のつづきで湖面へ顔を向けたままであった。が、だん...
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・菊池寛 仇討禁止令 (青空文庫)
五百坪以上あった。 国に残した両親は、いくら上京を勧めても、国を離れるのは嫌だといって東京へ出て来なかった。 国の両親を見舞かたがた、新一郎はお八重姉弟の様子も知りたく、一度高松へ帰省したいと思ったが、頼母...
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・喜田貞吉 道鏡皇胤論について (青空文庫)
失脚後の新政において続々栄転した形跡のある事や、その反対に最も多く賞せらるべき筈の和気清麻呂、法均の姉弟が、その当時割合に恩賞に預らなかった事や、その他称徳天皇の宣命の中にお述べになったお言葉の中などにも、表面にあらわれただけの事実では、到底...
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・太宰治 清貧譚 (青空文庫)
助の家は、かれの話以上に貧しく荒れはててゐるので、姉弟は、互ひに顔を見合せて溜息をついた。才之助は、一向平気で、旅装もほどかず何よりも先に、自分の菊畑に案内し、いろいろ自慢して、それから菊畑の中の納屋を姉弟...
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・宮本百合子 宝に食われる (青空文庫)
三年生の弟と春休みに数日暮したことがあった。その時は大阪にいた親戚により、大阪から今はもう廃業してしまった対山楼に行った。梅林があり、白梅が真盛りで部屋へ薫香が漲っていたのをよく覚えている。何にしろ年少な姉弟ぎりの旅だったので、収穫...
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・折口信夫 「琉球の宗教」の中の一つの正誤 (青空文庫)
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・高村光雲 幕末維新懐古談 高村東雲の生い立ち (青空文庫)
うど好い調和となって店の仕事にはかえって都合がよかった。姉さんが一人、お悦といって 後家 ( ごけ ) を通した人(後に私の養母である)、この人が台所をやるという風で、 姉弟 ( きょうだい ) 三人水入らずで平和に 睦 ( むつ ) まじ...
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・宮本百合子 藤棚 (青空文庫)
よく知っている懐しいところの感じと、まるで見知らないよそよそしさの交りあった面白い心持で。—— わたしたち姉弟が、紺絣の筒袖に小倉の小さい袴をはいた男の児と、リボンをお下げの前髪に結んでメリンスの元禄袖の被布をきた少女で、誠之...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 夢の浮橋 (青空文庫)
小君は自殺の決心をした夕べにも恋しく思われた弟であった。同じ家にいたころはまだわんぱくで、両親の愛におごっていて、憎らしいところもあったが、母が非常に愛していて、宇治へもときどきつれて来たので、そのうち少し大きくもなっていて双方で 姉弟 ( きょ...
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・横光利一 洋灯 (青空文庫)
祖父の家の後を継いでいる養子よりも、この魚屋の主人の方が好きだった。 「おう、利よ、来たかや。」 こんな優しい声で小父がいうと、けちんぼだといわれている伯母が 拾銭丸 ( じっせんだま ) をひねった紙包を私の手に握らせた。ここには大きな二人の姉弟...
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・芥川龍之介 尾形了斎覚え書 (青空文庫)
れん ) ろどりげ と申す者方へ、繁々 出入 ( でいり ) 致し候間、当村内にても、右伴天連の 妾 ( てかけ ) と相成候由、取沙汰致す者なども有之、兎角の批評絶え申さず、依つて、父惣兵衛始め姉弟共一同、種々...
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・芥川龍之介 点鬼簿 (青空文庫)
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・芥川龍之介 黒衣聖母 (青空文庫)
( えい ) と云って、二三年 前 ( ぜん ) の疫病に父母共世を去って以来、この茂作と姉弟二人、もう七十を越した祖母の手に育てられて来たのだそうです。ですから茂作が重病になると、稲見には 曽祖...
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・金史良 故郷を想う (青空文庫)
識見や思慮は私が中学にはいった頃はもう尊敬すべき程だった。 こういうところからして、私と彼女の間に於る姉弟の情にも又特別なものがあったと云える。私が帰る頃を聞き知って真先に母の許へやって来て待ってくれたのもこの姉だった。そし...
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・桑原隲蔵 東漢の班超 (青空文庫)
のように扱っていましたが、正しくは姉弟であるので、記号の用い方を改めました。 入力:はまなかひとし 校正:菅野朋子 2002年1月15日公開 2004年2月22日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、イン...
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・若山牧水 鴉と正覺坊 (青空文庫)
正覺坊が阿父さんのお友達なの?』 幼い姉弟はむきになつて母に問ひ寄つた。 『はゝア、解つた、お酒飮だろ、正覺坊は』 一番上の中學一年生の兄が言つた。 『ア、さうだ、お酒を飮まして海んなかへ逃がしてやつたよ、いま』 先刻...
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・岡本綺堂 佐々木高綱 (青空文庫)
にて出づ。) おみの (あたりを窺ひて。)子之介は厩にゐると御門で教へられたが、はて何處へ行つたことであらう。 (奧より子之介出づ。) おみの おゝ、弟……。 子之介 姉樣 ( あねさま ) か。(なつ...
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・宮本百合子 雑沓 (青空文庫)
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・三好十郎 疵だらけのお秋(四幕) (青空文庫)
の暗がりにお秋の弟が机に坐つて封筒張りをしてゐる。——紙の音がバサバサ聞える。間—— 沢子 (身じろぎをして、三畳の方へ襖越しに)恵ちやん。 弟 ——(答無し。紙の音) 沢子 恵ちやん。——恵ちやん。まだお仕事は済まないの?(弱々しく)そんなに、あん...
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・小栗虫太郎 紅毛傾城 (青空文庫)
奔馬のように走り始めた。 なぜなら、同人の見聞談として、最初まず、千島ラショワ島に築かれた、 峨々 ( がが ) たる 岩城 ( いわしろ ) のこと……、また、そこに住む海賊 蘇古根 ( そこね ) 三人姉弟のこと……、さら...
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・小酒井不木 好色破邪顕正 (青空文庫)
たには、あなたのことを御心配になって居る御両親や、御姉弟は御ありでしょう。その人たちのために、あなたは一刻も早くここを出なければなりません。それには……」 「私には、両親も姉弟も何も御座いません」 「え?」と...
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・浜尾四郎 彼は誰を殺したか (青空文庫)
る友人は彼を馬鹿にしながらも訪ねるのを遠慮するようになった。ただ今年大学にはいったばかりの綾子の従弟の吉田豊ばかりは平気でやって来て綾子と親しく話していた。又中条の方でも何らの不安もなかった。それはただ 従姉弟 ( いとこ ) 同志だから、とい...
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・国木田独歩 少年の悲哀 (青空文庫)
( い ) き 方 ( がた ) が知れないのですよ。 両親 ( ふたおや ) に早く死に別れて、たった二人の 姉弟 ( きょうだい ) ですから、互いに力にしていたのが、今では別れ別れになって、生き...
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・國木田獨歩 少年の悲哀 (青空文庫)
だのなら却て 斷念 ( あきらめ ) がつきますが別れた 限 ( ぎり ) 、如何なつたのか 行方 ( いきがた ) が知れないのですよ。 兩親 ( ふたおや ) に早く死別れて 唯 ( た ) つた二人の 姉弟...
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・岡本かの子 唇草 (青空文庫)
は恋愛の熱情をそのまま実際的な結婚に移して失敗しただけにややこの道を解した女でした。だがかの女は人妻という位置から論理的に考えて『これからお互に真当の姉弟になりましょうね』と月並なことをいい始めたんです。僕は自分の好きな女とまさか純粋な弟のような気持で 交際 ( つきあ ) って...
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・山下利三郎 誘拐者 (青空文庫)
女だが昨年度の日記を葬ってしまわなかったのと、下女に買物させるに菓子を撰んだことは捜査上非常に推理を容易ならしめた、菓子箱には未だ沢山あったよ。 日記で見ると、年の暮に弟の友達と自分の 知人 ( しりびと ) を新年の歌留多会へ招待することを姉弟...
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・山中貞雄 陣中日誌(遺稿) 附・戦線便り (青空文庫)
インの紹介 娘、チョコレートを喰う 嫌だい、皆くっちゃッて…… と云った芝居が、姉弟の間にあればよろし 宣ブ「わかりましたか、ミンパイ?」 民衆ミンパイ 宣撫班の話を熱心に聴いてミンパイと叫ぶ男、壁に...
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・水上瀧太郎 貝殼追放 「その春の頃」の序 (青空文庫)
他の人はお鶴はもとより煙草屋の 姉弟 ( きやうだい ) も皆我がほしいままに描き出せる架空の人物に過ぎざるなり。 「ぼたん」の中の人々は今も世にある人にして、彼の一篇のみはまさしく我が幼き日及び我が見たる人の身の上を筆に 上...
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・林芙美子 愛する人達 (青空文庫)
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