「夢遊病」を含む用例

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「夢遊病」を含む用例

行商に出ていた仁蔵は、夢遊病者のようになって 彼方此方あっちこっち ) 歩いていて、やっと気が 注 ( つ ) いて帰って来たところで、女房の直が大きな古狸と 睦 ( むつ ) まじそうに飯を食っているので、棍棒を 執...
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雨の回想 (青空文庫)
また床の中に連れ戻されるのだが、こんなことが毎晩続いた。夢遊病者のように、自分でははっきりそれを意識しなかった。 里のお婆さんの方もまた、預けた家へかえしはしたが、心配と逢いたさに、昏(く)れ方[#底本では「昏(くれ)れ方」と誤...
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浜尾四郎 夢の殺人 (青空文庫)
まった腹をなでながら考えた。はじめは、 「奴、又ねぼけやがったな」 と感じた。 今彼の傍に美し寝顔を見せている青年には不幸な病気があった。それは夢遊病である。かつて国許にいた時、夜半...
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岸田國士 観て忘れる (青空文庫)
手術」(?)張りで、あのフアイトとかいふ役者夢遊病者的演技大方底が見えたやうである。いや、それよりも、あの魔術使ひ見たいな金貨を、さも深刻らしく使つたところなど、独逸流の悪趣味相違ないが、これ...
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海野十三 地獄街道 (青空文庫)
( うつつ ) とも 幻 ( まぼろしともなく彼は服を着て、家の外にとび出すのだ。 一寸 ( ちょっと ) 夢遊病者 ( むゆうびょうしゃ ) のようになる」 「まさか——」 「事実...
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・オブ・ファイヤ、ゴメンナサイ、ポッポちゃんなぞ、夢遊病者のようで、いやポッポちゃんどころか、僕をも夢中にした。 最後に日本語唄う支那の夜の節廻し、まったく魂をぬかれる思い、うっ...
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の自由さと柔軟を以て浮んでくる。私はそのなかを夢遊病的に彷徨し、催眠状態で君を見戍る [#「見戍る」は底本では「見戌る」] 。自ら気付いて驚き覚むることもあるけれど、それは瞬時隙間で、また君の「色香」に包まれる。言葉...
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気が付いた時に彼は又も脊髄までドキンとさせられながら立佇まった。 彼は眼を一パイに見開いた。唇をワナワナと震わした。今までよりも更に数等深い鋭い恐怖に襲われつつ、白昼夢遊病者のようにノロノロと自分周囲を見まわした。 其処 ( そこ ) はち...
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豊島与志雄 轢死人 (青空文庫)
不幸か、反対の方からまた汽車がやって来ました。すると男は、ふらふらと、まるで夢遊病者ででもあるように、線路の上に上っていって、またレールに寝てしまいました。死神にとっつかれてるというんでしょうね。それ...
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の首がすつぱりと快く切られるやうにと、よく工夫修正した斷頭臺作る。かかる自殺中には美學がある。自分最後行爲注意深く構成んとする氣遣ひがある不死身であるところのあらゆる存在物は、彼等の魂の影のなかに、人殺し夢遊病者、執念...
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亀裂 ( きれつ ) の入るような早さで、見る間に私の眼界から消え去ってしまいました。私は、 夢遊病患者 ( ソムナンビュウル ) のように、茫然として妻に近づきました。が、妻には、第二...
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坂口安吾 勉強記 (青空文庫)
先生追分下宿を二室占領して数千巻書籍と共にくすぶっていたが、朝になると、大概脱脂綿アルコールをしめして、丁寧に本を拭いていらっしゃる。というのは、最近鞍馬先生夢遊病症候現れて、先生夜中無意識のうちに歩行し、最も貴重な本箱に向って放尿し、また...
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苦悶隠してしばし沈黙していたが、思いきって答えてくれたのである。 「それはな。これをちかごろ言葉夢遊病と申すそうな。寝たまに起きていろいろのことをおやりになる。そういう奇病がござるために牢にお入れ申しものじゃ東京...
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牧野信一 鬼の門 (青空文庫)
が、恰で夢のやうで、更に私は堪へられぬ不安を覚えた。(斯んな経験があるので私は、先刻の、屋上騒ぎのことも未だとばかりは信じられぬのである。ヒポコンデリイが嵩じて、夢遊病進んでゐるやも知れぬ。) こん...
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タイトル (青空文庫)
まちにして私の幻覚訂正した。だれが夢遊病者でなく、夢を白日に信ずるだらうか。愚かな馬鹿馬鹿しいありふれた錯覚を恥ぢながら、私はまた坂を降つて来た。然(しか)り——。私は今もそれを信じてゐる。坂の向うにある風景は、永遠の『錯誤...
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山下利三郎 流転 (青空文庫)
は居られませんでした休憩所ふらふらと出て、 夢遊病者 ( むゆうびょうしゃ ) のように町からを過ぎ、私の住居だった家なんか 見顧 ( みかえ ) りもしないで、畑の...
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ればの餌にもとほりてキャベツ畠のキャベツをさがす 折々雑記 夜となれば酒をひた欲るつぶら眼の夢遊病者となりにけるかな しづか夜の辻うら売りを愛ほしとおもひしづかに酒のみしかな 悲しさよわれにむかひて鳴きてゐる言葉をきく耳もたず 蟋蟀...
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まで歩いてゆくか 後を尾けて行つてごらん その時私は電燈明るい光りの下で 少年世界を熱心に読んでゐた、 私は雑誌を畳の上伏せた、 それから母に言ひつけられたやうに 妹よ、お前の夢遊病を尾けて行つた、 戸外...
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責任は持たないつもりである。 欧米探偵小説にも、暗号や、双生児犯罪や、夢遊病取り扱った作品は決して、少くはない。然るにそれが、江戸川の手によって、「二銭銅貨」となり、「双生児」となり、「二癈人となると、到底...
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與謝野寛 素描 (青空文庫)
どこの女の身の上解りかねる。若しやと想ふこともあるが、それでは事実余りに ROMANESQUE だ。おれと仏蘭西の NOBLESSE、そんな夢幻劇が型のやうに仕組まれやうとは考へられない。まあ暫く 夢遊病者 ( ノク...
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に湿つたの匂ひのせゐでもありますよ。でもよく幾夜も僕の夢遊病症につき合つて下さいましたね。これが最後の夜と思へばお名残惜しいけれど、もう夜もぢきあけます。僕たちはもうお別れしなくちや……。平凡で常識昼日中がやつて来ます。僕たちが 折角...
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.202 ○一切を彼は不思議内部から認識する ゾラとの著し対比 フランス自然主義欠点 静物 ○ドストイェフスキーは聴覚の天才直観的リアリズムの最高の勝利。 ◎しかも猶 夢遊病...
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原民喜 二つの死 (青空文庫)
りの人間がみんな私同様の戦災者の宿なしの群のやうにおもへたり、ふと周囲に動いてゐる人間ただ単に私の夢遊病の眼に映る幻覚ではないかと思へる。私は勤先の出版社知人ところへ出向いて部屋のことを頼んでみるのだつたが、下宿部屋へ戻つて来ると、今は...
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小酒井不木 血の盃 (青空文庫)
子の精神に、段々異常の徴候あらわれて来た。彼女は毎夜 深更しんこう ) に家を抜け出しては、 恰 ( あだか ) も夢遊病者のするように、諸方歩き廻った。丹七は始めのうちはそれをとめるようにしたが、とめ...
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縱隊 ( れつじうたい ) は五 列 ( れつ ) になり三 列 ( れつ ) になりして、 兵士達 ( へいしたち ) はまるで 夢遊病者 ( むいうびやうしや ) のやうにそろそろ 歩 ( ある...
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蘭郁二郎 蝕眠譜 (青空文庫)
時代からの彼の様子などを考え出していた時、私は、思わずアッと叫ぶところであった。 彼が起き上ったのだ。 ダガ、彼はまだ寝ているのである危なっかしい早瀬を渡るような足取りで、ベットからはなれたのだ。 (夢遊病——) 忌 ( いま...
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岡本かの子 決闘場 (青空文庫)
打ち解けてワルトンを懐かしそうに見えた。夢遊病者のように幽幻に彼女が振舞うのにワルトンは暫らく見とれた。が、それ等の彼女の美点は、ワルトンに少しも関係の無い気がし出した。全く彼女の彼に対す反応はほんの僅かであった。ワル...
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っと客を気易くさせる淡い影を壁の隅々持たせ乍ら取付けた様な威厳、上ずった品位慧眼けいがん ) のものが早くそれを見破ろうとする前に縦横からあらゆる角度屈折光線がその作意フォーカスする。で、客はただもう貴族趣味夢遊病者となって、われ知らず飲み、喰い...
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飲む、罵詈をして神を馬鹿にもする。そして、暁方に眼を醒ますと、却つてわしがまだ眠つてゐて、唯、僧侶になつた夢をみてゐるやうな心持がする。此夢遊病者のやうな生活の或場面とか或語とかの回想は、未だ...
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の窓を見上げながら、寒そうに立っている姿が見えた。 「わんと云え。わんと云わんか!」 主計官はまたこう呼びかけた。その言葉には何か乞食の心を支配する力があるらしかった。乞食はほとんど夢遊病者のように、目は...
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