「味醂」を含む用例
・佐藤垢石 鯰 (青空文庫)
きもよい。脂肪をあまり好まぬ人には鰻の蒲焼きよりもこの方が舌に合うかも知れぬ。頭を去って三枚におろし、それから鍋に醤油、砂糖、味醂を加味してすっぽん煮に作ると、これは婦人や子供に歓迎される。中華...
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・上司小剣 鱧の皮 (青空文庫)
と左右に飛んで立ち別れた。 「 味醂 ( みりん ) 屋へまた二十円貸せちうて来たんやないか……味醂屋にはこの春家出する時三十円借りがあるんやで。 能 ( よ ) うそんな厚かましいことが言はれたもんやな。」 何処...
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・大町桂月 春の郊外 (青空文庫)
金杉を經て、利根川をわたれば、日暮れたり。路の兩方には、桃林あれど、明らかならず。野田の町に入りてやどる。 江戸川の左岸、二三里をへだてて、流山は味醂酒にあらはれ、野田は醤油にあらはる。口には、味醂...
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・大町桂月 春の筑波山 (青空文庫)
に乘りて利根川を下らむと欲し、兩國橋までの船賃を問へば、一人前が二十三錢なりといふ。やれ/\都合六錢足らず。こゝは味醂の名所なれば、酒店に腰かけて、余は一合飮み、澤田子は五勺飮む、この代六錢なり。松戸に來りし時、正午に近し。澤田...
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・宮本百合子 鏡餅 (青空文庫)
一杯ぐらいずつあるわ」 「 味醂 ( みりん ) て、たかいもんだねえ、一合二十八銭もするよ」 「ふーむ」 サエは、「こんどは専吉の分」そうはっきり心に思って、佐太郎の猪口に銚子をさした。「命があるように……」そう思って、まさ...
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・佐藤垢石 採峰徘菌愚 (青空文庫)
セットで引っ張り出し、それをそのまま味醂、醤油、砂糖でからからに煮てもよし、塩にまぶして 焙烙 ( ほうろく ) で炒ってもいい。油でいためればさらによく、蜂の子めしに至っては珍中の珍だ。 とは言え、さきほど申す通り、塩を...
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・泉鏡花 城崎を憶ふ (青空文庫)
( お ) く。 蜆 ( しゞみ ) 、 白味噌汁 ( しろみそしる ) 。 大蛤 ( おほはまぐり ) 、 味醂蒸 ( みりんむし ) 。 並 ( ならび ) に 茶碗蒸 ( ちやわんむし ) 。 蕗...
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・正岡容 初代桂春団治研究 (青空文庫)
自由に使駆し得た上方落語は、大へんに幸福であつた。さう云ふ意味のことを私は「上方落語・上方芝居噺」の研究に於て述べたが、その陰影満ち溢るる大阪弁へ、酸を、胡椒を、醤油を、味の素を、砂糖を、蜜を、味醂を、葛粉を、時と...
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