「口元」を含む用例

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「口元」を含む用例

世間で云ふ美人は、どうも固すぎると思ふ。 と云つて又、口元に大変愛嬌があるとか、 苦 ( にが ) みばしつてゐるとかいふやうな、特に表情著しい顔は好かない一口に云ふと、薄ぼんやりした顔が好きです。 目の...
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新世帯 (青空文庫)
モクと気忙(きぜわ)しそうに飯を掻(か)ッ込んでいた。 新吉はちょっといい縹致(きりょう)である。面長おもなが)の色白で、鼻筋の通った、口元の優しい男である。ビジネスカットとかいうのに刈り込んで、襟(えり)の深...
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上村松園 三味線の胴 (青空文庫)
て矢張絶世美人というものもあるが、九條武子さんのような人は少ない。目が美しかったり、口元がきれいだったりする人があるが、この人のような高い品位のある顔立、これはああいう名門一つ貴族型というものがあるでしょう文展の〈月蝕の宵〉を描...
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田中貢太郎 虎媛 (青空文庫)
ざやかなたくましい虎であったが、 隻方 ( かたほう ) の眼が小さく 眇 ( すがめ ) になっていた。 年老 ( としと ) った興行師一人は、 禿 ( は ) げた頭を虎の口元へ持って往って、 甜 ( なめ ) らしたり、 鬚...
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五郎は心の中で 可笑 ( おかし ) くなりましたが、なにしろ 斯 ( か ) う日が暮れて来ては、急いで家へ帰らうと馬に乗りました。さうすると、泣き泣き歩いてゐた子供は、馬の口元...
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樋口一葉 軒もる月 (青空文庫)
ぎぬ ) の 紅 ( べに ) さしたるやうにて、何事を語らんとや、 折々 ( をり/\ ) 曲 ( ま ) ぐる口元愛らしさ肥えたる 腮 ( あご ) の 二重 ( ふたへ ) なるなど、かか...
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テーブルに向って正面ところには、家じゅうただ一脚籐椅子にかけて、勉が、やっぱり掻巻ドテラがわりにシャツの上から着て頬杖ついている。勉は、北国生れ色白な顔に際立って大き口元を動かし、口重げに、 「いや。……やろうか?」 と云...
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田中貢太郎 海異志 (青空文庫)
の体は別荘裏門の前まで来てゐた土手土手との間に穴倉の入口のやうな感じのする裏門の扉が見えると彼の暖か思ひ出は消えてしまつた。彼は悲しさうな顔をして扉を見詰めて止つた。 ……青黒い太い顔をした口元に金の光る男が見えるやうな気がした。源吉はその男をびしびし足元に踏みにじつてやりたかつた。さう...
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を 付 ( つ ) けて 置 ( お ) いたのだから、 急 ( きふ ) に 飛付 ( とびつ ) いてやつた。この 気味 ( きみ ) の 悪 ( わる ) い 手 ( て ) で、その 口...
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ロの姿をした夫のB君が、寝台の傍に跪いて、不安な眼を彼女の口元に注いでゐた。 『アルフォンス……』彼女は、微かに呼んだ。『後生だから、あの場面は削らして頂戴。コロンビイヌが、あんなにして、あんたの腕に……。いゝ...
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宮本百合子 三鞭酒 (青空文庫)
たことに、私の腹の底から云いようない微笑後から後から口元めがけてこみあげて来た。 「何? どうしたの」 「何でもないの」 云うあとから、更に微笑まれる。私は、 字幕タイトル ) でなく、人間の声で「アイ...
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心持で本というものを見て感じているのだろうかこの間もある大きな新刊書を売る店で、その疑いをもった。セイラー服の少女が三四人で本を見ているのだが、その眼にも口元にも何の感興も動いていず、つよい好奇心のかげさえない。あのでちょっと一冊、この...
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上村松園 眉の記 (青空文庫)
い双の眉だけはおそらく千言万句言葉を現わし、その美しい眉は死以上の苦しみをみせていたことであろうと思った。 美人画を描く上でも、いちばんむつかしいのはこの眉であろう口元や鼻目、ことに眉となるとすこしでも描きそこなうと、とん...
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神馬 (青空文庫)
の下の皮が張つて来ると、瞼が重くなつて来て、知らず/\に居眠つた、と不意にでも降つて来たやうな音がしたので、眼を開くと黄色な豆が一ぱい口元に散らばつてゐた。で彼は呉れた人をチラツと見たきり、鼻の孔まで動かして又食つた。いく...
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も、其頃は目か鼻か口元烏帽子の 尖 ( さき ) か衣裳の端かを見せられゝば、直ちに其名を指し得る程に目覚えがあつた。次は英泉北斎、其他の漫画本要するに、読むよりも見るはうが好き、目で...
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佐左木俊郎 駈落 (青空文庫)
( うつむ ) いて、足指で、板の間に何か書いていた。春吉は、の立っている方へ眼をやりながら、微かに口元痙攣けいれん ) させた。 「ふんとに、いい稼人になってけでまあ。——今朝のなんか、二人...
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田中貢太郎 青い紐 (青空文庫)
何か女にいつてみやうと思つた。と、女はまた白い顔をちらと見せた。 「路が判らなくて困つてるんですが、」 女の口元が笑ふやうになつて見えた。彼は安心して女の方へ寄らうとした。と、女の体はひらひらの飛ぶやうに向うへと往つて、もう...
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菊池寛 仇討三態 (青空文庫)
もその顎を見ずにはいられなかった。傷が古いために色こそ褪せていたが、右の口元から顎にかけて、かすった太刀先ありありと残っている。 「おのれ!」 彼は、口元まで、そんな言葉が出かかった。が、彼の道心は勝った。彼は一瞬の間、老僧...
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宮本百合子 つぼみ (青空文庫)
今私はそりゃあ真面目に勉強して居る」 あの人は、はっきりした口調でこんな事も云った。あの人の、口元、目の底、手の先、にほんとうみちみちた力づよい、希望光りかがやいて居るあの人を見つけた。爪の先、指、小耳、そん...
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平出修 公判 (青空文庫)
皮はたるんで口を締めると縦に太い線が左右に這ふ。もとより口元締りがなくつて下頤は長くやや突き出て居る。鼻の 隆 ( たか ) くしかも翼孔の小さいのと前額の広いのとだけは幾分此者の顔面の違常性を調和して居るが、短く...
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平林初之輔 予審調書 (青空文庫)
息の陳述事実であることは、疑い余地がないのです。」 篠崎予審判事口元にただようてい微笑は、慈愛満ち慰藉 ( いしゃ ) の微笑ともとれれば、毒意に充ちた残忍冷笑ともとれる。老教授は、冷た...
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豊島与志雄 理想の女 (青空文庫)
先端下歯先端とがいつもかち合っていた。そのために、物を食べる時奥歯噛み合せるのに、口元可愛らしい皺が寄った。またそのために、平素唇が薄く細そりして見え、その唇の仇気ない子供らしい微笑隙間から、上下揃った美事歯並覗き出した。なお...
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若松賤子 忘れ形見 (青空文庫)
なことを決していうのじゃありませんよ、坊はやっぱりそのままがわたしには 幾 ( いく ) ら 好 ( いい ) のか知れぬ、坊のその嬉しそうな目付、そのまじめな口元ひとつも変えたい処はありませんよ。あの 赤坊 ( あかんぼう ) は 奇麗...
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小酒井不木 犬神 (青空文庫)
彼女を引き離すと、彼女は にやり と笑ったが、その時彼女の口元三 寸 ( ずん ) ほど前へのびて来て、そっくりの口元になった。 火鉢 ( ひばち ) に突き立ててあった裁縫用の 鏝 ( こて ) をつ...
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温情とが適度に交り合い、眼尻に微笑の影が漂い、口元がきっとしまって、白い歯並が少し乱れ、すらりとした身長で、心持ち跛足でなければいけなかった。がさて、それだけのことははっきり分っていながら、それを頭の中に浮べようとすると、どう...
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宮本百合子 砂丘 (青空文庫)
うようにのんきらしく棒のような足を二本つんと前に張ってコーモリ立てて日にてらされる右の方をかばいながら海を見て居る。 私はそこに立ちすくんだようになって、そのたるんだ皮膚や、考のないことを明らさまに表して居る眼、口元などを一わたりズーと見つめた後今までの事をズー考えて見た。私は...
www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/16006_30013.html
輝く眼にも、引締つた口元にも、豊な頬と頤の線にも、殊に心持ちわざとらしい笑顔中にも、人を魅する力——男をとは云はない——を充分にもつてゐる。夫君富裕建築師である。夫人は、最近国立劇場コメディー・フラ...
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岸田國士 俳優の素質 (青空文庫)
知識階級思索瞑想は、その容貌著しく理智的陰翳によつて特色づけた。それは、昔から云ふ「悧巧さうな顔」とは違ふのである。「気のきいた顔」とも違ふのである。「鋭い眼光」や「引締つた口元」だけではないのである時に...
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宮本百合子 樹蔭雑記 (青空文庫)
頭に血が上ったのを知ると情けない。 小さ誹謗に、口元引締めるのを知ると寂しい。 あらゆるそういう動機によって、創作のモーティブが不純になる事を畏れて、戯作三昧主人公のように、成べく、其を耳にしないようにするべきだろうか。又如...
www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/4159_14754.html
小熊秀雄 憂鬱な家 (青空文庫)
の間にか二人マルクスにすつかり馴れてしまひ、抱かれて笑顔をみせたり、ついにマルクスの膝の上小便をひつかけたりした。 ——我々の聖なる父、マルクスは。 彼等は賑かに聖なる父の名を呼つゞけた。 凡太郎円い眼をして、この若い来客の、議論口元...
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Marcel Schwob  アルフォンス  後から後から  コメディー  佐左木俊郎  何でもない  嬉しそうな  子供らしい  宮本百合子  小祝の一家  小酒井不木  平林初之輔  後生だから  田中貢太郎  薄ぼんやり  豊島与志雄  REUX  コーモリ  タイトル  テーブル  ビジネス  マルクス  マルセル  上村松園  仇討三態  国立劇場  坪内逍遥  好かない  好きです  小熊秀雄  少年世界  忘れ形見  愛らしさ  憂鬱な家  戯作三昧  樋口一葉  理想の女  知識階級  軒もる月  野口雨情  黒田清輝  LEP  REC  あの人  この人  この間  その時  ふと、  カット  コロン  シャツ  セイラ  ドテラ  三味線  三鞭酒  上田敏  不意に  中にも  主人公  今まで  仏蘭西  光りか  右の方  太刀先  女の顔  好奇心  平出修  微かに  心して  心持ち  思ひ出  急いで  新世帯  新刊書  板の間  漫画本  烏帽子  父の名  理智的  目覚え  知らず  立てて  籐椅子  美人画  肥えた  興行師  苦しみ  菊池寛  要する  足元に  馬の口  一人  一口  一瞬  一脚  万句  上下  下歯  不純  世間  予審  事実  二人  二本  二重  五郎  人間  今朝  以前  何事  余地  俳優  充分  先端  入口  公判  六月  冷笑  判事  別荘  前額  創作  勉強  動機  北国  北斎  十歳  千言  口元  口調  口重  可愛  可笑  名門  品位  四人  四十  土手  場面  太郎  夫人  夫君  奥歯  子供  字幕  容貌  富裕  寝台  小便  小耳  小説  少女  岸田  左右  希望  平素  建築  役者  彼等  微笑  心持  思索  悧巧  愛嬌  感興  慈愛  慰藉  掻巻  教授  文展  明治  春吉  書斎  最近  月蝕  来客  樹蔭  正面  武子  歯並  残忍  気質  温情  火鉢  特色  犬神  異志  痙攣  癩病  皮膚  目付  真面  眼光  瞑想  砂丘  祖父  神馬  笑顔  篠崎  素質  絶世  美事  美人  老僧  色白  若松  英泉  衣裳  表情  裁縫  裏表  裏門  見詰  言葉  誹謗  調和  調書  議論  貴族  身長  道心  陰翳  陳述  隙間  際立  雑記  面長  頂戴  頬杖  顔面  飛付  駈落  黄色  鼻筋

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