「勘」を含む用例
・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 三つの足跡 (青空文庫)
走に預かった合点長屋の釘抜藤吉は、乾児の勘弁勘次を供につれて本多肥後殿の武者塀に沿い、これから八丁堀まではほんの一股ぎと今しも箱崎橋の袂へさしかかったところ。 「のう、勘、かれこれ半かの。」 「あいさ、そんなもんでがしょう。」 御門...
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 怨霊首人形 (青空文庫)
親分に御注進、朝風呂なんかの沙汰じゃあげえせん。変事だ、変事だ、大変事だ!」 「藪から棒に変事たあ何でえ。」 言いさす勘次を、 「勘、わりゃあ すっ 込んでろ。」 と 睨 ( ね ) めつけた藤吉、 「変事...
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 梅雨に咲く花 (青空文庫)
れ明石町か 潮留橋 ( しおどめばし ) あたりの部屋にゃ相違あるめえが——え、おう、勘。」 が、真黒な細い脚を 上 ( あが ) り 框 ( がまち ) へ投げ出したまま、勘弁勘次はもう「笠間右京 暗夜...
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 のの字の刀痕 (青空文庫)
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・芥川龍之介 「鏡花全集」目録開口 (青空文庫)
粲然 ( さんぜん ) たり。 加之 ( しかのみならず ) 先生の識見、直ちに本来の性情より出で、 夙 ( つと ) に泰西 輓近 ( ばんきん ) の思想を道破せるもの 勘 ( すくな ) から...
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・佐藤垢石 小伜の釣り (青空文庫)
につけた鳥の羽の動くようすで眼にきくことを、鈎合わせの呼吸などを説いて聞かせた。そして私と並んで、糸を水の中層に流させたのである。 子供は 勘 ( かん ) がいい。それに、人の教えをよく守る。十二、三回、糸を波に送り流し、餌を...
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・佐藤垢石 父の俤 (青空文庫)
から下流一里ばかりの上新田の利根河原へ行ったのである。 父は、三十歳前後の、 勘 ( かん ) のいい盛りであったのだろう。私は、河原の玉石の上へ腰をおろして、竿さばき鮮やかな父を眺めた。いまから想い出しても、父は釣りが 上手 ( じょうず ) であ...
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・齋藤茂吉 鯉 (青空文庫)
つた帰りに 袖崎 ( そでさき ) 駅で下車して大石田へ向つて歩いて来ると、ヘグリに近い 小菅 ( こすげ ) 村に沿うた最上川に鯉の群が遊泳してゐるやうな気配を感じた。これは所謂『勘』といふ奴で、波だ...
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 無明の夜 (青空文庫)
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 巷説蒲鉾供養 (青空文庫)
五年の今月今日、畏れ多くも東照宮様におかせられ、られ、られ、られ——ちっ、舌が廻らねえや——られては、初めて西御丸へ御入城に相成った。やい、勘、手前なんざあ文字の学がねえから何にも知るめえ、はっはっは。」 「勘弁...
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 槍祭夏の夜話 (青空文庫)
さ、据われよ、勘。」 勘次は坐った。すぐに続ける。 「神田の伯母んとこでの 相識 ( しりあい ) だから親分も彦も知るめえが、今そこでその小太郎に遭ったんだ。」 「なにも異なこたあねえじゃねえか。小物...
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・饗庭篁村 隅田の春 (青空文庫)
屋 ( いづみや ) 勘 ( かん ) 十 郎 ( らう ) 方 ( かた ) の 飯焚 ( めしたき ) となり、 気転 ( きてん ) が 利 ( き ) くより店の 若衆 ( わかいしゆ ) とな...
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・国枝史郎 赤坂城の謀略 (青空文庫)
やどのおうじ ) 様、百王治天の安危を 勘 ( かんが ) え、日本一州の未来記を 認 ( したた ) め、この寺院に秘蔵あそばさるるとか。もし拝見苦しからずば、現代に関わる箇所だけなりとも、是非とも拝見仕りたく、如何...
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・太宰治 十二月八日 (青空文庫)
いかけると直ぐに、 「知ってるよ。知ってるよ。」 と答えた。語気がけわしく、さすがに緊張の御様子である。いつもの朝寝坊が、けさに限って、こんなに早くからお目覚めになっているとは、不思議である。芸術家というものは、 勘...
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・泉鏡花 貴婦人 (青空文庫)
( あんま ) でな。」 と大分 横柄 ( おうへい ) ……中に居るものの 髯 ( ひげ ) のありなしは、よく其の 勘 ( かん ) で分ると見える。ものを云ふ顔が、 反返 ( そりかえ ) るほ...
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・長谷川時雨 源泉小学校 (青空文庫)
車宿 ( くるまやど ) があって、お 勘 ( かん ) ちゃんという、色は黒いが 痩 ( やせ ) がたなキリリとした、きかない気の、 少女 ( こむすめ ) でも大人のように気のきいた、あたしのために、あた...
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・長谷川時雨 凡愚姐御考 (青空文庫)
なのが多かつたことであらう。 しかも、早のみこみで、 勘 ( かん ) ぐりで、小才がある。かういふ女がおつちよこちよいをけしかけたのだから、 小喧嘩 ( こいさかひ ) は絶えない筈ではなからうか。ものの 根本 ( こん...
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・北大路魯山人 日本料理の基礎観念 (青空文庫)
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・横光利一 純粋小説論 (青空文庫)
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・北原白秋訳 まざあ・ぐうす (青空文庫)
ろでたしかなうわさだが、 ある日、ひょっくり気がふれて、奇態な死に方した話。 とても 勘 ( かん ) のいい、 金棒引 ( かなぼうひ ) きの人たちは、 きゃつめおっ 死 ( ち ) んだで、いき...
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・海野十三 人造人間戦車の機密 ——金博士シリーズ・2—— (青空文庫)
まちものすごい勢いで、がらがらがらと 疾走 ( しっそう ) を始めた。 但 ( ただ ) し原地人軍の方へ向って前進しないで、何を 勘 ( かん ) ちがいしたか、あべこべに、醤軍の方へ向けて、全速...
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・幸田露伴 雁坂越 (青空文庫)
もとより 人跡 ( じんせき ) 絶えているところを 大概 ( おおよそ ) の「 勘 ( かん ) 」で歩くのであるから、 忍耐 ( がまん ) に 忍耐 ( がまん ) しきれなくなって 怖 ( こわ...
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・小林多喜二 雪の夜 (青空文庫)
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・太宰治 津軽 (青空文庫)
と思ふほど高くなかつたら幸ひである。これは明らかに私の言ひすぎで、私は最近に於いてここに宿泊した事は無く、ただ汽車の窓からこの温泉町の家々を眺め、さうして貧しい芸術家の小さい 勘 ( かん ) でものを言つてゐるだけで、他に...
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・太宰治 畜犬談 —伊馬鵜平君に与える— (青空文庫)
ッキなど持って歩くと、犬のほうで 威嚇 ( いかく ) の武器と 勘 ( かん ) ちがいして、反抗心を起すようなことがあってはならぬから、ステッキは永遠に 廃棄 ( はいき ) することにした。犬の心理を計りかねて、ただ...
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・太宰治 鴎 ——ひそひそ聞える。なんだか聞える。 (青空文庫)
輪に託して、自己のいつわらぬ感激と祈りとを述べるがよい。きっと在るのだ。全然新しいものが、そこに在るのだ。私は、誇りを以て言うが、それは、私の芸術家としての小さな 勘 ( かん ) でもって、わかっているのだ。でも...
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・泉鏡花 取舵 (青空文庫)
きょ ) をするというのだから、 老者 ( としより ) は 覚悟 ( かくご ) の前だッたが、その 疲曳 ( よぼよぼ ) が 盲 ( めくら ) なのには驚いたね。 それがまた 勘 ( かん ) が悪...
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・二葉亭四迷 平凡 (青空文庫)
近処にも其が居た。 勘 ( かん ) ちゃんと云って、私より二ツ三ツ年上で、獅子ッ鼻の、色の真黒けな 児 ( こ ) だったが、斯ういうのに限って乱暴だ。 親仁 ( おやじ ) は郵便局の配達か何かで、大酒呑で、 阿母...
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・中里介山 大菩薩峠 鈴慕の巻 (青空文庫)
うだんじゃねえ!」 ピグミーが 反 ( そ ) っくり返ってしまいました。 「弁信さん、お前、ここをどこだと思ってるんだい——信濃の国というのは、これから一百里も離れているんだぜ、なんぼお前の 勘 ( かん ) がい...
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・中里介山 大菩薩峠 京の夢おう坂の夢の巻 (青空文庫)
として最も勘のすぐれた方の女性なのです。目から鼻へ抜ける勘持ちで、いわゆる、こらえぬ気象なのです。ただ、「勘」という字が、お角さんの場合に於ては、「疳」とか「癇」とかいう字を使った方が適切な場合が多かろうというものです。 癇走...
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