「利き」を含む用例

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「利き」を含む用例

豊島与志雄 猫性 (青空文庫)
豊島与志雄 豊島与志雄 誰にも逢いたくない、少しも口が利きたくない、そしてただ一人でじっとしていたいそういう気持の時が屡々ある。これは意気阻喪の時ではなく情意...
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誇ったような態度で言いました。 「おっしゃるとおり、もし犯人が右利きならば、心臓部を刺すのはおかしいです。ですから、僕は心臓部が刺され、しかも、それが後ろから だかまえて 行われたものであるから、犯人は左利き...
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大町桂月 川越夜行記 (青空文庫)
ど普通の酒にはあらず、六分ウイスキー四分のベルモツトを加味したる一種特別の興奮劑也。之を一行に分ちて、一行一時は元氣づきしが、中には餘りに利き過ぎて、ふら/\眠るものもあり。休息すること餘りしば/\にして、その...
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大町桂月 菅の堤の櫻 (青空文庫)
が、ずつと便利なり。氣が利きたるかなと感服す。 堤に上りて、下流さして行く。一列にして、二三十町もつゞく。はまだ小なれども河原ひろくして氣持よく、武藏野につゞく木立果てもなく、多摩...
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入れを切ってみよとまではあえて迫ろうとしないが幅物書く力はなくも、古幅の真偽もだいたいわかり道具にも一通りは眼利きである。望まれれば、茶人らしく箱書ぐらいは俗書を脱して楽しみとなる字が書けるまでに至ってこそ当然なりとなって来るではないか。 私はいま、茶人...
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作家習熟を感ぜしめる点に於て、「不良と共に注目すべき作品なるも、対話心理的に過ぎ、ラヂオイメージ稀薄なり。 みんなの青空 詩味必ずしも豊かとは云ひ難きも、屋上風物をつなぎ合せ都会生活の浮動断面を見せたところ、気の利き...
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私の心持陰気にさせる一つのものがあった。それは、仏像拝観に訪ねた私たち案内したりもてなしたりしてくれる僧侶が、大概ごく若いのにまるで大人ぶり、それも一人前坊さんぶるのではない軽薄美術批評家ぶって、小癪な口を利き立て淋しさである。やっ...
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大町桂月 吾嬬の森 (青空文庫)
いづれにしても、禍を轉じて福となす。氣の利きたる住持也。徒然草榎木僧正とは、あべこべなり』と、夜光説明すれば、『その榎木僧正とは』と山神問ふ。『良覺僧正とて極めて腹立ち易き坊主あり。坊の傍ら榎木ありければ、世人...
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刃物突き込んだ所は大きく穴が 穿 ( あ ) き、引くに従って薄くなりますから、よく分る筈です。それからあなた方は」刑事の方を向いて、「林檎の皮を御覧でしたか、皮は可成りつながっていましたが、左巻きですよ。林檎を剥いたのが左利き...
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大なる苦痛である。戯曲人物が、往々にして不必要」な口を利き、「不必要」な動作をすることによつて、作品の「生命感」を稀薄にし、芸術的効果減殺することがあるのは、ややもすれば不必要」に幕...
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宮沢賢治 疑獄元兇 (青空文庫)
一般自然であった。或ひはかういふ調子でもって政治の実といふものを、容易に了解するかも知れん。それならわたしは、畢竟党から撰ばれて、若手検事の腕利きといふ この青年を対 告 ( ごう ) に、社会一般教育のため、こゝ...
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菊池寛 将棋 (青空文庫)
知らなければ二枚でも勝てないのである玄人くろうと ) と指し場合玄人本当に勝負をしてゐるのか、お世辞負けたりしてゐるのではないかと云ふことは、頭のいい人なら、誰にでも気になるだらう。「若殿将棋桂馬の先が利き」とい...
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宮原晃一郎 蛇いちご (青空文庫)
へいつてもありつたけの御馳走たべられる。」 神主さんはそこらぢうを捜して、沢山いちごを集めて 袂 ( たもと ) に入れて、いそ/\と氏子の家へ行きました。 さて神主さんは神前に出て、祝詞をあげながら、 「かけまくも 畏 ( かしこ ) き...
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たちに対しても、家内同様、友達同様のような口の利き方で、それは好人物でありました。 或る晩、家中店先涼み台で、 大河おおかわ ) から吹く風を 納 ( い ) れて、種々無駄話をしていました折から師匠...
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るにお園は結婚後四年目に病気になり死んでしまった。 その葬式のあった晩にお園の小さ息子は、お母さんが帰って来て、二階お部屋に居たよと云った。お園は子供見て微笑んだが、口を利きはしなかった。それで子供は恐わくなって逃げて来たと云うのであった。そこ...
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薄田泣菫 黒猫 (青空文庫)
婦人でよく見覚えのある関西婦人——協会幹事で、こちらの婦人界では顔利き一人でした。婦人——協会といふのは、板場から聞いた東京の 拵 ( こしら ) へ方と、京都大学教授から受売りのアインシユタインの相対性原理講釈とを、一緒...
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田中貢太郎 雪女 (青空文庫)
之吉の所へ来た時と同じようにわかわかしかった。 「おさんは、わしらとは違ってる、あれは人間じゃないよ」 女たち陰口利きあった。 幸福な月日がまた何年か経って、木枯の吹く冬が来た。ある夜おは、いつものように子供たち寝かせ後で、針仕...
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運命自覚しているや否やものすごく沈黙したなりで、決して口をきかない役人番卒何と言っても口を 利 ( き ) かない。見物が何と言って 罵 ( ののし ) っても口を利かない。 こうして、いよ...
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妹の家の厨司は腕利きで、今までにもよい主人ばかりをもつてゐた。彼は、日本料理も得意だ。おさしみでも、椀盛りでも震災後東京なら、流行する店の味と違はない位だつた。 夫人おくさん ) 、日本...
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お前さんは八丁堀の勘さんじゃねえか。」 こう言ってその時奥から出て来たのは、少し前まで合点長屋藤吉部屋で同じ釜の飯を食っていた影法師三吉であった。彼は藤吉の口利きで今この界隈総 ( しゅ...
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慈憐と其の真実とを遣わさん。 我が霊は獅子中に在り、我は焔を噴く者の中に臥し、其の歯は矛及び其の舌は利き剣なる人の子中に臥す。 神よ、願わくは爾は諸天の上に挙げられ、爾の光榮は全地を蔽わん。 彼等我が足の爲に網を設けたり、我が...
ja.wikisource.org/wiki/第八「カフィズマ」
新世帯 (青空文庫)
はすぐ近所の、怪しげな暗い飲食店飛び込んで、チビチビと酒を呑(の)みながら、女を捉(とら)えて、荒物屋身上しんしょう)、家族人柄土地風評などを、抜け目なく訊(き)き糺(ただ)した。女は...
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に盛られたさまざまの 恐怖醜悪散楽 みな利きめの ありすぎた人々報告です。 強盗殺人犯の脱監 密通した令夫人 鉄道線路の飛び自殺 ××氏の毒物嚥下 山林中の強姦未遂。 しづかな朝の単調に わづかな胡椒振り...
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はよくこんなことを言つてゐた。わたくしは左利きになつてしまつたが、弟は右利き、すこしでもお金があればわたしは酒を呑む、弟は鎧の引きちぎれを買つて來て眺めてゐる。古本參考書も買つて來て讀む。どうも勉強が違ふと歎いてゐたが、大酒...
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負う人の 甲必丹 ( キャピタン ) から、お上献上なされようとして、わざわざ長崎の港から、江戸まで持って参ったで! 人参などは愚かのこと、四目屋など愚かのことで! 利きます利きます非常に利きます! 一粒...
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水野仙子 脱殼 (青空文庫)
それに違いない適切な言葉だと思ふ。だけど、たゞさう思ふだけで、一向痛切にそれが響かない。私の腐つた心には、もうもなんの利き目がないのか知れないなどゝ思ふパラ/\と 自棄 ( やけ ) に頁を 繰 ( く...
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酔ってどんな気持かしら、などと云い出すんだ。——それは、ぼんやり記憶の糸を辿りながら、自分では少しも口を利きたくなく、そのくせ誰か親しい者の話でも聞いていたい気持だ。——そんなら、全然反動的なものね、など...
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子は感じました……。 腰掛にいる人々は、もうまばらで、誰も口を利きませんでしたうとうと居眠ってる者もありました。ただ眼を宙に見開いてるだけの者もありました。地下足袋の男が、ちょっと駅にはいって来て、すぐ...
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熱情的なそして理智光る眼——前歯がかけて居るせいか口を利きにくさうに、でもはきはきと何か云はれるところが、優しいうちにも凛として居られました。その全体からうける清楚とした感じは、とて...
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ずしてみんなが空を振り仰ぐ。そこにちゃんと一つ風船が浮いている。腹に字が書いてある。「春の香、ヴィオレット・ド・バルム」気が利き過ぎて却って張り合いがない町並...
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