「切れ味」を含む用例
・北大路魯山人 だしの取り方 (青空文庫)
削り方だが、まず切れ味のよい 鉋 ( かんな ) を持つこと。切れ味の悪い鉋ではかつおぶしを削ることはむずかしい。 赤錆 ( あかさび ) になったり刃の鈍くなったもので、ゴリゴリとごつく削っていたのでは、かつ...
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・太宰治 多頭蛇哲学 (青空文庫)
な行動も起し得ない種類の人間も、たくさんあることと思う。アンチテエゼの成立が、その成立の見透しが、 甚 ( はなは ) だややこしく、あいまいになって来て、自己のかねて隠し持ったる唯物論的弁証法の切れ味も、なんだか心細くなり、 狼狽...
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・寺田寅彦 詩と官能 (青空文庫)
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・長谷川時雨 初かつを (青空文庫)
は各自の名と手腕を實に大事にした。 それとこれが結びついて、初鰹の 氣負 ( きつぷ ) のよさとなり、切れ味の冴えた肉のしまり、海から飛んできたやうな色艶や、キビキビした賣聲や、男性的颯爽たる諸條件がそろつて、初鰹...
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・海野十三 科学が臍を曲げた話 (青空文庫)
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・海野十三 軍用鮫 (青空文庫)
らくは生臭い大きな掌でもって頭をぐるぐる撫でまわし、そして左右の目くそを払いおとした。上海脱出以来すでにもう幾旬、魚釣りばかりに日を送っていたために、あれほどすごい切れ味を見せていた博士の能力もここへ来てだいぶん焼鈍されたように見えたが、実は...
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・北大路魯山人 日本料理の基礎観念 (青空文庫)
( にお ) いのするのはだめです。 ところで、みなさんのご家庭では 鉋 ( かんな ) をもっておられましょうか。切れ味のよい鉋でなければ、完全にかつおぶしを削ることはできません。 赤錆 ( あか...
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・小酒井不木 猫と村正 (青空文庫)
はその村正を右手に持って、頸部を横に切ったのですが、 創 ( きず ) は脊椎骨に達するくらいで、検屍の人もびっくりしました。たった一刀で、しかも女の力であのような創の出来るというのは、刀がよく切れたからだと推定されました。後に私自身もその村正の切れ味...
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・岡本綺堂 半七捕物帳 唐人飴 (青空文庫)
だことを忘れていた。親分、堪忍しておくんなせえ。実はその腕はね、切れ味のいい物ですっぱりとやったのじゃあありません。短刀か庖丁でごりごりやったらしい。その傷口がどうもそうらしく見えましたよ」 「そうか」と、半七...
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・海野十三 人体解剖を看るの記 (青空文庫)
だけみていると、メスの切れ味の並々ならぬことがよく分った。それとも人体というものは、そんなに切りやすいのであろうか。 解剖医は、そこで切った皮膚と筋肉とを左右に開いた。これは洋服の 釦 ( ボタン ) を外...
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・菊池寛 恩を返す話 (青空文庫)
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・佐々木味津三 右門捕物帖 青眉の女 (青空文庫)
の乗るのを待ち迎えました。 ここにいたれば、もはやただわがむっつり右門の、名刀 村正 ( むらまさ ) のごとき 凄婉 ( せいえん ) なる切れ味を待つばかりです。やや青みがかった 白皙 ( はくせき ) の面...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 毒を抱く女 (青空文庫)
いうなぞたくさんの変事になると、知恵蔵もたくさんあるが、切れ味もまたいいんだから。え? だんな。遠慮はいらねえんだ。ちょっくら小手しらべに、 正宗 ( まさむね ) 、 村正 ( むらまさ ) 、はだ...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 献上博多人形 (青空文庫)
ひけい!」 まことに、まったくこんな胸のすく一語というものはない。 大鴻 ( たいこう ) よく大鴻の志を知り、名手よく名剣の切れ味を知るとはまさにこれです。その力量を信ずることだれよりも厚い名宰相伊豆守と、その...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 卍のいれずみ (青空文庫)
これ二十日近くにもなろうというのに、いっこう右門の出馬に値するような目ぼしい事件が持ち上がらなかったものでしたから、ちょうど、よく切れる刀には血を吸わしておかないとだんだんその切れ味がにぶるように、自然...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 身代わり花嫁 (青空文庫)
やくむっつり右門本来の面目に立ち返ったといわんばかりで、おそろしく伝法に、おそろしく切れ味のよろしい 啖呵 ( たんか ) をずばりときりました。 「おれの名は、二度も三度も念を押して聞いているじゃねえか。むっつり右門はただのできあいじゃねえや、知恵...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 耳のない浪人 (青空文庫)
も変わり種のほうで、前回にご紹介いたしました九番てがらの場合のごとく、抜くぞ抜くぞと見せかけてなお抜かなかったむっつり右門が、今度ばかりはほんとうにあの細身の一刀を 鞘 ( さや ) 走らせて、切れ味...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 お蘭しごきの秘密 (青空文庫)
いいな」 軽く受け流してぬっと夜着の中から顔を出すと、おちつきはらいながら不意にいいました。 「その鳴りぐあいじゃ切れ味もよさそうだから、威勢ついでにちょっくら 月代 ( さかやき ) をあたっておくれよ」 「な...
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・坂口安吾 狼園 (青空文庫)
狂の一スタンプ一切手一レッテルの存在価値がどの理由から一人の蕗子に劣るであらう! 然し 斯 ( こ ) んな大まかな独断的な放言は、心の底の微細な襞を誤魔化すために振り下した切れ味の悪い斧のやうにも見えるだらう。誰の心を探つてみても、袋小路や抜道のやうな恐れや策略があるものだ、と...
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・水野仙子 輝ける朝 (青空文庫)
までにない命の貴さが感じられる。私はやつぱり生に執着がなかつたわけではなかつたのだらう。たゞあきらめの分子が、他の情實に 纒 ( まと ) はられた人よりも幾らか多かつたに過ぎないのであらう。私の鋏が切れ味よかつたわけではなく、私は...
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・矢田津世子 凍雲 (青空文庫)
の新聞の心中ものを読んでいたところでして」 親方はぎごちなく笑った。そして、研ぎ上った剃刀を頭へあてがい切れ味を試した。 外は風がまだやまなかった。硝子戸が激しく鳴っていた。 仙太は、冷えた湯で顔をなでられるごとに口をきつく結んだ。 「一服...
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・邦枝完二 乳を刺す 黒門町伝七捕物帳 (青空文庫)
沁みるばかりの真っ白なはだが、あたかも生きているもののようにあらわれた。 「兄貴、やっぱりこれが命取りだな」 「うむ、刃物は大した切れ味だ」 こんもりと盛り上がった乳房の下を、一と刺し、キッサキが心臓に達したと見えて、衣類は 朱...
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 のの字の刀痕 (青空文庫)
三吉、手前も合点長屋の巣立ちじゃねえか、よっく玉を見ろい、そりゃあ、お前出刃の傷じゃねえぜ。匕首だ。九寸五分の切れ味だい、玉の傍に出刃を置いたところが、はははは、これが 真物 ( ほんもの ) の小...
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