「僅かに」を含む用例
・隠居論 (Wikisource)
隠居の制の如きは著しき変化を現はし、今や殆んと其旧態を存せさるに至る、唯た其れ然り、今に迨て隠居制法の輯録を図らされは、陳編往々散逸し、後ちに至り、断簡零冊に依りて僅かに其豹斑を徴するの悔あるに至らん、是れ...
ja.wikisource.org/wiki/隠居論
・岩野泡鳴 日高十勝の記憶 (青空文庫)
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・佐左木俊郎 荒雄川のほとり ——私の郷土を語る—— (青空文庫)
目天王寺 ( かみのめてんのうじ ) )——奥羽山脈と北上山脈との余波に追い狭められた 谷間 ( たにあい ) の村落である。谷間の幅は僅かに二十町ばかり。 悉 ( ことごと ) く水田地帯で、陸羽国境の 山巒...
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・若山牧水 樹木とその葉 空想と願望 (青空文庫)
望む噴火山のいただきのかすかな煙のやうに、 腹這つて覗く噴火口の底のうなりの樣に、 そして、千年も萬年も呼吸を續ける歌が詠み度い。 遠く、遠く突き出た岬のはな、 右も、左も、まん前もすべて浪、浪、 僅かに自分のしりへに陸が續く。 そん...
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・水上瀧太郎 貝殼追放 「幻の繪馬」の作者 (青空文庫)
來健康勝れず臥床勝にて到底期日迄に書上げ候事覺束なく被存候まゝ、乍殘念今囘は御斷り申上候。事情右の如くに候間不惡思召被下度候。 今日小説の作家その數極めて多しと雖古典として作品の千歳に殘るべき人は僅かに二三人にとどまる事と存候が、泉鏡花先生の御作のみは 何時...
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・辻潤 「享楽座」のぷろろぐ (青空文庫)
尺八は幼稚なトロイメライを奏でて 汝の胸の冷蔵庫に秘められたドス黒い心の臓に 真赤な旋律を 点火するであろう 絶望と倦怠との餌食—— 酷薄な「生命」に虐なまれる傀儡は 僅かに刹那の火花から トマトの肌触りを [#「肌触りを」は底...
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・片山廣子 コーヒー五千円 (青空文庫)
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・若山牧水 樹木とその葉 東京の郊外を想ふ (青空文庫)
をすると云へば靖國神社の境内から九段坂を降りて神田の表神保町の本屋を見て歩く、僅かにそんなことであつた。そのほかに遠出をするといふのは田舍者にとつて如何にも億劫な、恐しいことであつたのだ。 それが、或日どうしたことであつたか、大方...
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・島崎藤村 秋草 (青空文庫)
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・雨の回想 (青空文庫)
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・佐左木俊郎 簡略自伝 (青空文庫)
に失敗を重ね、 却 ( かえ ) って加速度を与えるの結果となったのであった。——その間、僅かに七八年、私は、どん底の中で小学校を卒業した。 随って、中等の学校教育を受けることが出来ず、悶々の日を送るうちに、機関...
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・佐藤垢石 熊狩名人 (青空文庫)
のもとに羆を射殺して貰う手段を立てた。上原名人はこれを快諾して米子から森宮の原まで命と同じくらい大切な猛獣狩り用の鉄砲を肩にしてやってきたのである。 上原君は、熊撃ちをはじめてから未だ僅かに七年しかたっていない。であるのに、去る...
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・佐藤垢石 烏惠壽毛 (青空文庫)
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・野中到 寒中滞岳記 (十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間) (青空文庫)
することを得たりしなり。 然るに造化は更らに鋭利なる武器を以て、短刀直入し来りたり、そは他にあらず、寒気と強風これなり、寒気は日々厳烈を加え、風力また強大になり、岩角に触れて怒号する音 轟々 ( ごうごう ) として、一月中僅かに...
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・伊藤左千夫 水害雑録 (青空文庫)
ってる面積は五、六町内に 跨 ( また ) がってるほど広いのに、排水の落口というのは僅かに三か所、それが又、皆落口が小さくて、溝は七まがりと 迂曲 ( うきょく ) している。水の落ちるのは、干潮の間僅か...
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・木下尚江 鉱毒飛沫 (青空文庫)
余が親しく聞き得たる所の一二を記るさんに、栃木県足利郡筑波村なる或る老人をば巡査五人して或は手を取り、或は足を取り之を路傍の水中に投じたり。かの老人は同村なる磯定吉なる者の衣類を借りて僅かに逃れたり。又た...
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・原民喜 霧 (青空文庫)
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・宮本百合子 女流作家として私は何を求むるか (青空文庫)
切れない女性の力のはがゆさが痛切に感ぜられます。 これは僅かにその一二の例に過ぎないが、これらの点からも女性はもっともっと力強く自己を開拓する必要があると思います。 私は過去の自分の創作やその態度に非常な飽き足りなさを感じたことから、今度...
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・佐藤垢石 利根の尺鮎 (青空文庫)
籠へ鮎が一杯になったのである。 毛鈎を流れに沈めて二、三尺下流へ斜めに流し、僅かについと竿先をあげて鈎合わせをくれると、三、四寸の若鮎が一荷ずつ掛かってきた。そのときの魚の振舞が、手に響いてきた少年の感触は、忘れ...
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・芥川龍之介 解嘲 (青空文庫)
文の中に、「随筆は清閑の所産である。少くとも僅かに清閑の所産を 誇 ( ほこ ) つてゐた文芸の形式である」と云つた。これは勿論随筆以外に清閑は入らんと云つた 訣 ( わけ ) ではない。「僅かに...
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・戸川秋骨 道學先生の旅 (青空文庫)
その上りの車中に若い女學生の修學旅行らしいのが居て、此方を見て、微笑をしては、互に何か言ひ合つて居る。此方の連中も同樣である。竝んでの停車は僅かに二三分時で互に發車したが、その時先方は笑つて輕く會釋して行つた。此方の連中も同樣にした。私は...
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・佐藤垢石 岡ふぐ談 (青空文庫)
ば、袋のなかに僅かに十数匹の蝗が、飛び脚を踏ん張り合って、揉み合っているだけである。米が不作の年には、蝗まで不作であるとみえる。十数匹の蝗を竹串にさして、塩をなすり、焚火に培って食べたところ、長い...
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・内藤湖南 敬首和尚の典籍概見 (青空文庫)
敬首和上の「典籍概見」を以て、我邦に於ける殆ど唯一の目録學書として推薦せざるを得ず。此書は寶暦四年、和上の滅後六年に刊行されたる、本文僅かに廿七葉の小著述に過ぎざれども、我邦に於て苟くも著述の流別を理會して、書籍...
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・内田魯庵 八犬伝談余 (青空文庫)
八年間絶えず稿を続けて全く休息した事がない『八犬伝』の如きはない。僅かに『神稲水滸伝』がこれより以上の年月を費やしてこれより以上の巻を重ねているが、最初の構案者たる定岡の筆に成るは僅かに二篇十冊だけであって 爾余 ( じよ ) は我...
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・佐藤垢石 瀞 (青空文庫)
灰白色に濁って釣りの条件がよろしくない。それでも、せっかくここまで訪ねてきたのであるからというので、三人は流れへ竿をかつぎだした。しかし、予想したとおり釣れぬ。三人合わせて僅かに十二、三尾を釣ったのみで、二時間ばかり遊んだ末、宿へ...
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・若山牧水 樹木とその葉 桃の實 (青空文庫)
じて瀬の中に表れた大きな岩と岩との間に踏み止つた時には、私の手には帶でくるんだ着物だけが僅かに殘つてゐた。書籍手帳其他を入れた手馴の旅行袋も、帽子も下駄も、面白い勢ひで二三間さきをくる/\と流れて行きつゝあつたが、もう手を出す勇氣は無かつた。見れ...
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・岡本綺堂 九月四日 (青空文庫)
ものはこの二つの建物だけで、他はすべて茫々たる草原であるから、番町までが一目に見渡される。誰も草採りをする者もないので、名も知れない雑草は往来のまん中にまで遠慮なくはびこって、僅かに細い通路を残しているばかりであるが、それ...
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・芥川龍之介 病中雑記 (青空文庫)
恐らくは僕の受けたる旧式教育の 祟 ( たた ) りなるべし。僕は十年来口語文を作り、一日十枚を越えたることは(一枚二十行二十字詰め)僅かに二三度を数ふるのみ。然れども文語文を作らしめば、一日二十枚なるも難しとせず。「病中雑記」の文...
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・宮本百合子 婦人作家の「不振」とその社会的原因 (青空文庫)
文化程度が非常に低い。今日日本で婦人労働者の数は全労働人員の四割七分を占めているが、その大部分は繊維工で、教育程度は平均僅かに小学四年です。婦人の高等教育機関もあるが、それを受け得る者は極く少数のブルジョアに過ぎない。尨大...
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・兼常清佐 レコード蒐集 (青空文庫)
として効果のあるという範囲で十分です、——実際の演奏は助手を使ってやっても出来るでしょう。それでもその僅かな強弱や長短の工夫はコルトー自身のものですから、それをコルトーの演奏だといっても差しつかえありません。そして僅かに...
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用例の品詞分類
他の用例のページ
Wikisource トロイメライ 高等教育機関 に過ぎない ブルジョア 伊藤左千夫 佐左木俊郎 宮本百合子 神稲水滸伝 お婆さん に依りて に於ける コルトー コーヒー トンネル レコード 九月四日 佐藤垢石 使い走り 内田魯庵 内藤湖南 北上山脈 合わせて 奥羽山脈 女性の力 女流作家 婦人労働 学校教育 岡本綺堂 岩野泡鳴 島崎藤村 戸川秋骨 手を出す 掛かって 教育程度 木下尚江 水田地帯 流れる雲 然れども 知れない 若山牧水 その時 どん底 トマト 三、四 九段坂 二、三 五、六 五千円 今日日 何処か 僅かに 八犬伝 冷蔵庫 出来ず 加速度 十二月 十年来 原民喜 口語文 合わせ 同じく 唯一の 噴火口 噴火山 大部分 天王寺 字詰め 小学校 得たり 心の臓 文語文 時には 書上げ 栃木県 泉鏡花 洗足池 灰白色 社会的 神保町 筑波村 肌触り 荒雄川 荷馬車 薄の穂 足利郡 重ねて 野中到 一二 一人 一日 一月 一杯 一枚 一目 一荷 七分 七年 七葉 三人 三尾 上原 下流 下駄 不作 不振 中学 中等 予想 事情 二三 二十 二日 五十 享楽 人員 今度 今日 休息 何時 余波 作品 作家 作者 倦怠 停車 傀儡 傾斜 億劫 先方 先生 全労 八十 典籍 兼常 出来 分時 切迫 刊行 利根 制法 刹那 前橋 創作 助手 効果 十二 十勝 十数 十月 千年 千歳 卒業 原因 厳烈 古典 名人 呼吸 和上 和尚 回想 国境 境内 変化 大方 太郎 失敗 女性 婦人 存候 学校 定吉 寒中 寒気 射殺 小学 小著 小説 少年 少数 尨大 尺八 山巒 岩山 岩角 巡査 工夫 巾着 帽子 干潮 平均 年月 年間 康勝 建物 強大 強弱 強風 形式 往来 御作 微笑 快諾 怒号 感触 態度 懐中 所産 手帳 手段 振舞 排水 推薦 故郷 教育 散逸 文化 文芸 断簡 旅行 旋律 日高 旧式 旧態 時間 書籍 最初 期日 本屋 本文 村落 条件 東京 森宮 概見 横町 樹木 機関 此方 武器 毛鈎 水上 水中 水害 汗疹 洗濯 海岸 清閑 滅後 演奏 火花 点火 焚火 熊狩 爾余 片山 猛獣 生命 町内 番町 病中 痛切 目録 直入 真赤 着物 短刀 石崖 神田 神社 秋草 程度 空想 竹串 範囲 簡略 米子 結果 絶望 繊維 老人 臥床 自伝 自分 自己 自身 芝生 芥川 若鮎 茶色 草原 荷車 落口 著述 蒐集 衣類 親戚 解嘲 記憶 談余 谷間 路傍 車中 辻潤 迂曲 近所 近眼 追放 通路 造化 連中 過去 過日 遠出 遠慮 郊外 郷土 酷薄 針金 鉄砲 鉱毒 銅貨 鋭利 長短 開拓 陸羽 随筆 隠居 雑草 雑記 雑録 零落 露骨 青空 面白 面積 願望 風力 飛沫 餌食