「何から何まで」を含む用例
・梶井基次郎 青空同人印象記(大正十五年六月號) 『青空』記事 (青空文庫)
の映畫雜誌が飯島宛に澤山來る。古顏の生徒が勝手に開封して「シヤンだな」など云つて頁をまくる。飯島はそれを一番嫌つた。活動から歸つて來ると、「義侠のらつふるず」といふ風にノートへ役割からシナリオから何から何まで書き入れる、——そん...
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・高村光太郎 顔 (青空文庫)
ち ) の明暗から、何から何まで顔に書かれる。 閻羅 ( えんら ) 大王の処に行くと見る眼かぐ鼻が居たり 浄玻璃 ( じょうはり ) の鏡があって、人間の魂を皆映し出すという。しかしそんな遠い処まで...
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・種田山頭火 鉄鉢と魚籃と ——其中日記から—— (青空文庫)
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・堀辰雄 Ombra di Venezia (青空文庫)
は作曲家を志してゐる。ニイチェをヴェネチアに招んだのはこのガストであるが、いまはもうこの男だけがニイチェの忠實な友人であり、原稿の淨書やら、口授筆記やら、病氣の世話やら、何から何まで面倒を見てやつてゐる。そのガストが暫らく一緒にゐてから...
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・梶井基次郎 「親近」と「拒絶」 (青空文庫)
ウストといふ人がこの小説において「回想」といふことを完成してゐるといふことだ。その形而上學から最も細かな記述に至るまですつかりがこのなかにあると云つていい。しかし何から何までべた一面に書いたといふのではなくて、これ...
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・兼常清佐 音楽界の迷信 (青空文庫)
にしてもその結果はただピアノの槌の運動の一部分を説明したに過ぎない。ピアノくらいの機械でも、それを完全に記述し、何から何まで説明することは、想像以上に困難な仕事である。 しかしピアノについては、何から何まで説明し尽されないにしても、その一部分でも説明されたら、それ...
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・種田山頭火 三八九雑記 (青空文庫)
の発行はだいぶおくれました。私のワガママとグウタラとのせいであります。何しろ何から何まで私の手一つでやらなければなりませんので、しかも私は気分屋なので、とかくおくれがちになりますが、あしからず思って下さい。そこでまず、原稿...
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・坂口安吾 発掘した美女 (青空文庫)
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・太宰治 庭 (青空文庫)
さ。」といつのまにやら 機嫌 ( きげん ) を直して、「人間として、どっちが上か、それはわからない。両方が必死に闘ったのだ。何から何まで 対蹠 ( たいしょ ) 的な存在だからな。一方は 下賤 ( げせ...
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・伊藤左千夫 守の家 (青空文庫)
顔を上げ得なかったそうである。それからお松は五ツにもなった自分を一日おぶって歩いて、何から何まで出来るだけの世話をすると、其頃もう随分ないたずら盛りな自分が、じいっとしてお松におぶされ、お松のするままになっていたそうである。 お松...
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・宮本百合子 黒馬車 (青空文庫)
ぽど悪性の熱だと見える。 どうかしなくちゃあならない。 その晩早速、親元へ電報を打ってやった。 只身の廻りの世話位なら誰もいやがるものもないけれども、何から何までとなると、女達も気の毒だし、第一、思う...
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・坂口安吾 モンアサクサ (青空文庫)
ぱら地の色ッポサを相手に楽屋の方へお酒をのみに通うということになる。 これが又、面白いところで、幹部女優となると、ひどく気位が高くなって、お弟子の女優の卵が姫君につかえる腰元よりももっと恭々しく奉仕しているから、笑わせるのである。横のものをタテにもせず、身の廻りの何から何まで...
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・坂口安吾 「刺青殺人事件」を評す (青空文庫)
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・種田山頭火 『鉢の子』から『其中庵』まで (青空文庫)
ないとは思いながら、井師に厳選をお願いした、師が快く多忙な貴重な時間を割いて、何から何まで行き届いたお心づかいに対しては、まことに何ともお礼の申しあげようがない。 句集出版については北朗兄を煩わした。まだ...
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・辻村もと子 春の落葉 (青空文庫)
伯父が、今度は何と思つてか祖母の死を報せると矢のやうにとんできて、何から何まで一人で世話を燒いてゐた。 妙なものだ——。私は死んだ祖母と大して年の違はないらしい靜岡の伯父の丈夫さうな老體を見ながら考へた。電車...
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・宮本百合子 現実に立って ——婦人が政治をどう見るか—— (青空文庫)
ちは、全く自然で正しい政治というものの理解の、つい扉の外にまで迫って来ている。過去の「政治」には目をくれたくない程、生活の実情によって前進させられているのだから、その感情の奥底にある一つの太い流れ、「何から何までどうせ自分たちでやって行かなければならないのだから...
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・織田作之助 天衣無縫 (青空文庫)
めて見合いして、仲人口を借りていえば、ほんとうに何から何まで気に入りましたといわれれば、私も女だ。いくらかその人を見直す気になり、ぼそんと笑ったときのその人の、びっくりするほど白い歯を想いだし、なん...
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・田畑修一郎 鳥羽家の子供 (青空文庫)
の身体もそれ以後めつきり弱つた。気管支が悪いと医者に注意されもしたし、雨の日など寝て過したりした。だが、弱つたのはお産のためばかりでもなかつた。神経質で、何から何まで気のつき過ぎるやうな性分が、もうそれまで...
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・種田山頭火 行乞記 北九州行乞 (青空文庫)
くしの御馳走を遠慮なくよばれる、ひきとめられるのをふりきつてお暇した。 行乞米を下さいといつてお布施を下さる、写真をとつてもらふ、端書、巻煙草、電車切符を頂戴する、——何から何までありがたい。 黎々火居は家も人もみんなよかつた。 今日...
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・海野十三 あの世から便りをする話 ——座談会から—— (青空文庫)
よう ) から、話振りから、笑い声から、何から何まですべて百パーセントに死んだ細君そっくりである。それで思わず霊媒と手を取り合うようなこともあったんだという話をしましたが、私が行った時には、 稍々 ( やや...
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くしこの頃は、何から何まで教父さまに預かっていただきますのよ」と、彼女はひそひそ声で言った。 そして、すぐ目の前のテーブルに立ててある娘の肖像に眼をやると、ほっと 溜息 ( ためいき ) をついて、こう...
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・坂口安吾 新カナヅカヒの問題 (青空文庫)
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・青年 (青空文庫)
は紺足袋に薩摩下駄を引っ掛けている。当前(あたりまえ)の書生の風俗ではあるが、何から何まで新しい。これで昨夕(ゆうべ)始めて新橋に着いた田舎者とは誰にも見えない。小女は親しげに純一を見て、こう云った。 「大石さんの所(とこ)へい...
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・萩原朔太郎 石段上りの街 (青空文庫)
的の夫人や娘たちである。不思議に伊香保といふ所は、何から何まで女性的であり中庸的である。 最近、私の友人で伊香保へ来た人には、前田夕暮君と室生犀星君がある。谷崎潤一郎君と始めて逢つたのも此所であつた。この...
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・平山千代子 転校 (青空文庫)
で憤慨してみるが、大勢如何ともなしがたく、(実際バカらしい、こんなの……)と思ひつゝ長い廊下を、往つたり来たりして、天井を睨みながら、大声で暗誦をやつたものだ。暗誦はやさしいから好きだつたのだが、かうして何から何まで...
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・宮本百合子 小景 ——ふるき市街の回想—— (青空文庫)
に似合う似合わない、その他多くの購買者が必ず持つ私的条件を全く超えて、全くそのもののよしあし、価値を見極めようとするから。そして又、少し眼の肥えた観賞者なら、そう何から何までに感服はすまい。美しいものをしんから...
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・伊藤左千夫 茶の湯の手帳 (青空文庫)
それ自身客それ自身が趣味の一部分となるのである、 何から何まで悉く趣味の感じで満たされて居るから、塵一つにも眼がとまる、一つ落着が悪くとも気になる、庭の石に土がついたまで捨てて置けないという、心の状態になるのである、趣味...
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バタが 唇 ( くち ) をつたつてたらたらと流れだす始末。まつたく考へて見るに 婦女子 ( をなご ) どもといふやつは何から何まで実に器用なものぢや! いつか皆さんは 茨 ( いばら ) の実...
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て見れば、そのせいだわ。ほんとにどうしたというのだろう。考えれば考えるほど、大変な事になっちまっているわ。何から何まで、わたしはお前さんの通りに 為込 ( しこ ) まれてしまっているわ。癖まで...
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たちが寝に行くと、このふたりの娘は扉にしのびよって、彼らの話をぬすみ聞きした。ああ、少女たちは何を知っただろう? 少年たちは、どこかアメリカあたりへひと走り行って、金鉱を掘りあてるつもりでいたのだ。途中の用意は、何から何まで...
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