「中頃」を含む用例
・子規 闇汁圖解 (青空文庫)
る者も喰ひ、飯喰ふた者も喰ひ、飯喰はぬ者も喰ふ。喰ひ/\て鍋の底現るゝ時、第二の鍋は來りぬ。衆皆腹を撫でゝ未だ手を出さゞるに、露月默々として既に四椀目を盛りつゝあり。 一、初は牛飮馬食の勢あり。中頃...
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・岡本綺堂 年賀郵便 (青空文庫)
今から振返ってみると、文字通りに隔世の感がある。三ヶ日は勿論であるが、七草を過ぎ、十日を過ぎる頃までの東京は、回礼者の往来で実に賑やかなものであった。 明治の中頃までは、年賀郵便を発送するものはなかった。恭賀...
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・宮本百合子 後庭 (青空文庫)
入らない様にあらい金網で仕切られた五坪ほどの中に六つ七つの小分けがつけてある。 此処も夏の中頃までは手入も行き届いて居たし、中のものも、今ほどめっぽう大きくなって居なかったので、青々と調って気持がよかったが、もう近頃は何とも彼んとも云われないほどゴチャゴチャになって居る。 背が...
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・折口信夫 まといの話 (青空文庫)
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・内藤湖南 日本文化とは何ぞや(其一) (青空文庫)
人は已に此の謬想に囚はれてゐたと云つても宜い。維新以前の日本文化起原論とも云ふべきものは、最後に此の立論の方法で殆ど確定せられてゐた。日本が支那文化を採つて、其れに依つて、進歩發達を來したと云ふことは大體に於て異論はない。尤も徳川氏の中頃...
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・岡本かの子 秋の七草に添へて (青空文庫)
のは七月の声を聞くと同時に花屋の店頭に清艶な姿を並べ、七月の末ともなれば素人作りのものでも花をつける朝顔を、私達は夏の花と 許 ( ばか ) り考へ勝ちである。 尤 ( もつと ) も朝顔は立秋を過ぎて九月の中頃まで咲き続けるのだから、秋草...
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・野上豊一郎 パラティーノ (青空文庫)
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・平山千代子 汽車 (青空文庫)
に点々と赤い燈がつゞいてる。 「あら! きれいね」 と云つてみたりするが、心はそれどこぢやない。ボーツと汽笛がすごく大きくきこゑて思はずつないだ手に力がはいる。汽車はトンネルへ這入つた。ゴウ/\とひゞきが壁にこだましてうるさい。中頃...
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・内藤湖南 概括的唐宋時代觀 (青空文庫)
が原則としては疏不破注といふ事になつて居る。然るに唐の中頃から古來の注疏に疑を挾み、一己の意見を立てる事が行はれた。其尤も早いのは春秋に關する新説である。其後宋代になると此傾向が極端に發達して、學者は千古不傳の遺義を遺經から發見したと稱し、凡て...
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・木村荘八 ハイカラ考 (青空文庫)
頃真砂座の近松ものを掘り返した頃とか、中頃さかんに白く塗って「不如帰」の川島武雄で泣かせた頃、これをもつて終った人だったとすれば? さしたる 芸者 ではなかったろうと思うのである。 晩年の阿久津は、その時すでに伊井は必ずしも「いい...
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・夏目漱石 マードック先生の『日本歴史』 (青空文庫)
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・蒲原有明 「有明集」前後 (青空文庫)
はその前年の師走の初めに發行所の易風社から寫眞師をよこされたので、寒い日の庭の隅で撮らしたものである。ひどい病氣の前提としてあれ程まで水氣が來てゐたものを、不注意にも醫療を嫌つて、そのまゝにしておいたのであるが、その應報として月の中頃から床に就て了つた。「有明集」の初...
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・京に着ける (青空文庫)
は蒲団にまで寒かったのは心得ぬ。京都では袖(そで)のある夜着(よぎ)はつくらぬものの由を主人から承(うけたまわ)って、京都はよくよく人を寒がらせる所だと思う。 真夜中頃に、枕頭(まくらもと)の違...
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・折口信夫 春永話 (青空文庫)
関聯して私ひとり思ひ出の禁じ難いものがある。京の顔見世は、近年十二月行ふことになつてゐる。十一月末にさし迫つて初める為、十二月興行と謂つた形をとることになつてしまつた。此は全く、明治中頃からの新しい為来りに過ぎない。明治の末、大正の初年頃、京の...
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・田中貢太郎 提燈 (青空文庫)
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・内藤湖南 藏書家の話 (青空文庫)
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・牧野信一 極夜の記 (青空文庫)
何時から帰つて来てゐるんだらう?」 カル子にいつもより少し早く起されたので彼女が帰ると自分が眠くなつて、座敷に転がつてゐると襖を隔てた茶の間で父と母が、自分の噂をしてゐた。 「六月の中頃ですよ。」 「何か、肚に...
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・木村荘八 柳橋考 (青空文庫)
の尼此の橋詰に居て往来の人に憐を乞ひし故」そんなのもあつたと記されるが、これは明和の埋立にすでに消滅して、明治時代まで残つたのは、元柳橋一つである。 しかもこの橋のたもとには柳の大樹がある 。一方の柳橋には古くは広重、中頃は清親、安治、近く...
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・加藤文太郎 単独行 (青空文庫)
十四年の八月終りには蓮華温泉から白馬岳に登り鎗温泉に下り、吉田口から富士山に登り御殿場に下山を皮切りに、九月には大峰山脈を縦走し大台ヶ原山に登った。十月には大山に登り船上山へ廻ってみた。大正十五年七月中頃には岩間温泉へ下山、七月...
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・一つの出来事 (青空文庫)
なると附近の都会から多勢の避暑客が家族連れで来るので、大抵の家は二間三間宛よぶんな部屋を拵えて、夏場に金を儲ける工夫をしている。六月も中頃になって、ニューヨークの激しい炎熱が、黒いアスファルトを油臭く気味悪く溶かし始めると、この...
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・宮本百合子 ひな勇はん (青空文庫)
ちゃんはそれにかるい調子で合わせて居たがフッとだまって私の横がおをジーッとまばたきもしないで見つめて居る。「ドうして? 何んかくっついてる?」私はこんな事をきいた。「どうもせんけど……別れてしもうた時よく思い出せる様によく見とくのや……その方がいい思うてナ」「だってまだ七月の今日十六日ですもん九月の中頃...
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・宮本百合子 帆 (青空文庫)
を風に吹かせながら藍子は笑い笑い戻って来た。 「道具がなけりゃ駄目ですよ。あ、あります、あります、ほらあの茶屋に札が出ていたのを知らなかった」 その道具は然しもう借りず、彼等は砂に腰を下し、次第に暮れかかる海を眺めた。 空の中頃に二かたまり、大き...
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・宮本百合子 追憶 (青空文庫)
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・桑原隲藏 東洋人の發明 (青空文庫)
百萬塔の中に納められた 陀羅尼 ( ダラニ ) の印本も、時代は丁度唐の中頃に當り、西暦八世紀の半頃のものであります。日本の稱徳天皇の御代の印刷は、日本で發明したものか、唐から傳へたものかといふ事については、いろ...
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・森鴎外 假名遣意見 (青空文庫)
方言と云ふ詞を斯う云ふ所に用ゐます。古代に於ては何處の國でも方言は澤山あつた。 其 ( そ ) の 中 ( うち ) 或る者が勢力を得て、それが文語になると云ふと、他の方言は勢力を失ふからして、其の文語の爲に壓倒せられる。斯う...
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・大阪圭吉 気狂い機関車 (青空文庫)
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・折口信夫 花の話 (青空文庫)
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・内藤湖南 近代支那の文化生活 (青空文庫)
から傳へられたことを守つて、それをだん/\解釋をして演述して行くことは出來るけれども、傳來した師説に背くことの出來ないのが漢から唐までの學問のやり方でありました。それが唐の中頃から自由研究といふものが起つて來たのでありますが、唐の...
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・内藤湖南 日本の肖像畫と鎌倉時代 (青空文庫)
なりを現はせる所を其特色とすべし。 鎌倉の中頃より禪宗盛んとなり、宋・元の高僧も渡來し、我國高僧も彼國に渡りて歸國するもの多く、之によつて、自然宋朝の肖像畫の風を傳へたり。支那に於て、宋朝の肖像畫は、唐の肖像畫とは、其風...
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・平出修 二黒の巳 (青空文庫)
( しばら ) く音信もしない。一番気の毒なのは種田君で長いこと 患 ( わづら ) つた。そして脊髄の疾患で立ち居が不自由になつた。小半里の路さへ歩くにも容易でない。ふだん半病人の生活をつづけて居る。去年の一月の中頃...
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