「不死身」を含む用例
・織田作之助 武田麟太郎追悼 (青空文庫)
泛べていた。 最も残念だったのは藤沢さんであろうと、書いたが、しかし、それよりも残念だったのは当の武田さん自身であったろう。死に切れなかったろうと思う。不死身の麟太郎といわれていた。武田さんもそれを自信していた。まさ...
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・梶井基次郎 愛撫 (青空文庫)
か悲鳴を発しないのである。こんなところから、猫の耳は不死身のような疑いを受け、ひいては「切符切り」の危険にも 曝 ( さら ) されるのであるが、ある日、私は猫と遊んでいる最中に、とうとうその耳を 噛 ( か ) んで...
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・織田作之助 四月馬鹿 (青空文庫)
かく死ぬものかと思った。不死身の武麟さんではないか。 果して、武田さんは元気で帰って来た。マラリヤにも 罹 ( かか ) らなかったということだった。さもありなんと私は思った。 武田さんのいない文壇は、そこ...
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・織田作之助 東京文壇に与う (青空文庫)
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・種田山頭火 其中日記 (十三) (青空文庫)
たうの句は出て来ない。 久しぶりに味噌汁をこしらへて味ふ。 …… 不死身の捨身 、押の一手でひた押しに押してゆく外ありません。……(或る友に) ポストまで出かける、ついでに買物、酒、豆腐、酢。 やつこ豆腐はうまい、 ちし...
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・堀辰雄 色褪せた書簡箋に (青空文庫)
の首がすつぱりと快く切られるやうにと、よく工夫し修正した斷頭臺を作る。かかる自殺の中には美學がある。自分の最後の行爲を注意深く構成せんとする氣遣ひがある。 不死身であるところのあらゆる存在物は、彼等の魂の影のなかに、人殺しの夢遊病者、執念...
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・坂口安吾 牛 (青空文庫)
あげくゴールの地点を一足こしたとたんにフラつきだして、地の中へ頭からめりこむように猛烈な勢でぶッ倒れたはずなのである。まさに力つきはてて一滴の余すものなしという感であった。 「不死身かな、あのバカは」 緒方がかたわらの学生に向って呟くと、学生...
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・織田作之助 道 (青空文庫)
もう冗談にからかってもギクリともしない。不死身の覚悟が出来ているかのようである。死んだという噂を立てられてから六年になるが、六年の歳月が一人の人間をこんなに変えてしまうのかと、まるで嘘みたいである。いや...
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・種田山頭火 其中日記 (十一) (青空文庫)
そく煮たり漬けたりする、うまいうまい! 今夜もまた一睡も出来なかつた、むろん近来昼寝なんかしやしない、不眠は情ないが、それに堪へる健康は有難い、私 のは ( マヽ ) 不死身 なのだらうか。…… 十月十五日 晴——曇...
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・岡本綺堂 中国怪奇小説集 閲微草堂筆記(清) (青空文庫)
そ彼を殺してしまおうと思ったが、前にもいう通り、彼は武芸に達している上に、一種の 不死身 ( ふじみ ) のような妖僧であるので、迂闊に手を出すことを 躊躇 ( ちゅうちょ ) していると、その大将の 劉国軒 ( りゅ...
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・海野十三 地中魔 (青空文庫)
ほど驚いたのも無理ではなかった。岩というのは、 不死身 ( ふじみ ) といわれる 恐 ( おそろ ) しい強盗紳士だ。彼は下町の大きい機械工場に働いていた技師だが、いつからともなく強盗を 稼 ( かせ ) ぐようになっていた。頭が...
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・海野十三 共軛回転弾 ——金博士シリーズ・11—— (青空文庫)
ーターと雖も逆ロケーター式ロケット爆弾には弱い、金博士と雖も燻製料理には……いや、これは失礼……というわけですが、ルーズベルトのお願いしたいと申す新兵器は絶対に弱味のない 不死身 ( ふじみ ) の手のつけられないハリケーンの如き凄い奴を、どう...
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・岸田國士 劇文学は何処へ行くか (青空文庫)
近代劇運動の後を忠実に追ふ限り、わが国の演劇界は、不死身の抵抗を示すであらう。 フランスの演劇革新は、今日、どこまで進んだかといへば、私の乏しい材料からではあるが、まづ、著しい点が注目できる。それは外でもない。クロ...
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・旗本退屈男 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男 (青空文庫)
に出りゃつけ上がりゃがって、下総十五郎を知らねえか! 不死身(ふじみ)の肌だッ。度胸をすえてかかって来やがれッ」 彫りも見ごと、啖呵(たんか)も見事、背いちめんの野晒(のざら)し彫りに、ぶりぶりと筋肉の波を打たせて、ぐい...
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・坂口安吾 落語・教祖列伝 神伝魚心流開祖 (青空文庫)
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・種田山頭火 其中日記 (一) (青空文庫)
になりはすまいかと自他共に心配しないでもないが、不死身にちかい私のからだ か ( マヽ ) らと放任して安心してゐる、また、このぐらゐの苦しみはあつてよろしい、近来どうも安易に流れ自堕落になつてゐるから! 夜は樹明兄に招かれて、学校...
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・種田山頭火 其中日記 (二) (青空文庫)
雨をついて寒行四人連れで来庵、御苦労さまでした。 寝られぬまゝに思ひついたこと二三、—— 独酌酔中自楽といふ境界まで行きたいものだ。 健やかな、あまりに健やかな胃袋ではある! 私はたしかに私が 不死身 の一...
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・種田山頭火 其中日記 (五) (青空文庫)
やる。 私の肉体は殆んど 不死身 に近い(寒さには極めて弱いけれど)、ねがはくは、心が 不動心 となれ。 米桶に米があり 、 炭籠に炭がある といふことは、どんなに有難いことであるか、米のない日、炭の...
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・種田山頭火 其中日記 (九) (青空文庫)
過ぎには起きて新聞を読み、煙草をくゆらし戯談をいひ、そして戻つて来て、茶を沸かし御飯を食べた。 やつぱり私は 不死身 に近い。 今日明日は地下のお祭、お祭だとて私は。…… おもしろい手紙をうけとつた、処女のにほひがする、何と...
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・種田山頭火 其中日記 (十二) (青空文庫)
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・中里介山 大菩薩峠 年魚市の巻 (青空文庫)
と押並べて、 「鎌倉右大将宇治山田守護職米友公」 と書きましたけれども、一人として度胆を抜かれたものもなければ、ドッと悪落ちも湧いて起りません。 天下に、切っても切れない 不死身 ( ふじみ ) 、 洒落 ( しゃ...
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・夢野久作 超人鬚野博士 (青空文庫)
ケットボールみたいに丸くなって手玉に取られたりするのであったがトテモ面白かった。吾輩みたいな 身体 ( からだ ) を不死身と云うのだろう。イクラ遣り損なって 怪我 ( けが ) をしても痛くもなければ血も出ない上に、すぐに 治癒 ( なお ) る。見物...
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・夢野久作 白髪小僧 (青空文庫)
わず助けるから附けた名前です。その他不思議小僧、不死身小僧、無病小僧、漫遊小僧、ノロノロ小僧、大馬鹿小僧など数えれば限りもありませぬ。人々は皆この白髪小僧を可愛がり 敬 ( うやま ) い、又は気味悪がり恐れておりました。 けれ...
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用例の品詞分類
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