「一挙一動」を含む用例
・與謝野寛 梅原良三郎氏のモンマルトルの画室 (青空文庫)
く、 熱い 吐息 ( といき ) を彼れに投げ掛ける如く、 彼れの一挙一動に目を放さぬ如く、 我が美くしいナルシスの画家を取巻いて居る。 そして 一方 ( いつぽう ) の 南向 ( みなみむき ) の窓...
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・岸田國士 これからの戯曲 (青空文庫)
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・寺田寅彦 田園雑感 (青空文庫)
先に止まった蚊をそっとしておきたいと思っても、それは一通りの申し訳では許されない。 親切であるために人の一挙一動は断えず注意深い目で四方から監視されている。たとえば何月何日の何時ごろに、私がすすけた 麦藁帽 ( むぎわらぼう ) をかぶって、某の...
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・夏目漱石 人生 (青空文庫)
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・夢野久作 能ぎらい/能好き/能という名前 (青空文庫)
えば、剣術の名手と名手が、静かに一礼して、立ち上って、勝敗を決する迄の一挙一動は、その悉くが五分も隙のない、洗練された姿態美の変化である。極度に充実緊張した、しかも、極度に軽い精神と肉体の調和である。その...
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・豊島与志雄 小説の内容論 (青空文庫)
はまた一方に、絶えず作中人物を見守ってゆく。その一挙一動を見守って、それに或る意義を持たせてゆく。かかる作者の眼は、作中人物の意識しない底にまで透徹せんと努める。また透徹しなければいけない。なぜなら、芸術...
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・寺田寅彦 ねずみと猫 (青空文庫)
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・モオパッサン 秋田滋訳 墓 (青空文庫)
申しましょうか、それは、ちょうど湯加減のよい 浴槽 ( ゆぶね ) のなかにでも 浸 ( ひた ) っているような、こころよい、しみじみとした幸福感でありました。 彼女の一挙一動は、わたくしを恍惚とさせました。彼女...
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・芥川龍之介 舞踏会 (青空文庫)
し明子はその間にも、相手の仏蘭西の海軍将校の眼が、彼女の一挙一動に注意してゐるのを知つてゐた。それは全くこの日本に慣れない外国人が、如何に彼女の快活な舞踏ぶりに、興味があつたかを語るものであつた。こんな美しい令嬢も、やは...
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・岸田國士 戯曲以前のもの (青空文庫)
は音楽に比すれば諧調の美である。瞬間瞬間、一語一語、一挙一動によつて醸し出される雰囲気の流れである。観衆をして何等の期待なく、何等の予想なく、而も倦怠と焦燥を感ぜしめないで、刻々の陶酔境にひたりきることを得させれば、もう...
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・小島烏水 雪の白峰 (青空文庫)
の糸にも似た雪の白い山! 讃嘆せよ、讃嘆せよ、太平洋岸の表日本には、東に富士あり、西に我白峰がある。 N君からは——ちょうど 亜米利加 ( アメリカ ) 人が、ルーズベルトの一挙一動を、電報で知らせてよこすように、白峰...
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・島木健作 ジガ蜂 (青空文庫)
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・芥川龍之介 あばばばば (青空文庫)
はオランダの Droste です」などと、如何に客を悩ませるか、——主人の一挙一動さへ 悉 ( ことごと ) くとうに心得てゐる。心得てゐるのは悪いことではない。しかし退屈なことは事実である。保吉は時々この店へ来ると、妙に...
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・宮本百合子 未開な風景 (青空文庫)
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・黒島傳治 窃む女 (青空文庫)
ども彼の神経は、知らず/\、妻の一挙一動に引きつけられた。お里は小便をすますと、また納屋へ行って、こそ/\していた。そして、暫らくして台所へ這入って来た。 清吉は眼をつむって、眠むった振りをしていた。妻は、風呂...
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・坂口安吾 吝嗇神の宿 人生オペラ 第二回 (青空文庫)
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・北村透谷 厭世詩家と女性 (青空文庫)
らるゝが故に愛すること多きなり。愛を仕向けるよりも愛に酬ゆるこそ、其の正当の地位なれ。 葛蘿 ( かつら ) となりて幹に纏ひ ( まつ ) はるが如く男性に倚るものなり、男性の一挙一動を以て喜憂となす者なり、男性...
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・モウパンサン 辻潤訳 頸飾り (青空文庫)
の希望が達せられたのだ。胸に満ちている喜びがあふれて打ち狂える様は、実にすべての人の注目する処となった。実際、彼女は他の貴婦人連よりも遥かに優美でもあり濃艶でもあり、また一種魅するが如き力は彼女の一挙一動に供うたのである。満場...
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んば時たま商人仲間のつきあいで良人と連れだって馬車に乗って出かけるにしても、嬉しい気持は一切しなかった。世間の目は相変らずきびしく、彼女が椅子にかける物ごしから、部屋へ通る歩きつき、椅子を立つ身ぶりに至るまで、一挙一動細大もらさず見張っている。ところがカテリーナ・リヴ...
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・海野十三 不思議なる空間断層 (青空文庫)
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・菊池寛 蘭学事始 (青空文庫)
威圧を感じた。彼は、良沢と一座していると、良沢がいるという意識が、彼の神経にこびりついて離れなかった。良沢の一挙一動が気になった。彼の一 顰 ( びん ) 一笑が気になった。彼が気にしまいとすればするほど、気に...
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・宮本百合子 その年 (青空文庫)
の多い顔を上気させて、まじろぎもせず自分の一挙一動を見守っている母親に、源一は優しく目を走らせ、 「羽織なんぞぬいだらええに」 と云った。 「ああ。——大して暑うもないけ」 機械的に ち のところへ手をやったが、お茂...
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・宮本百合子 赤い貨車 (青空文庫)
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・坂口安吾 街はふるさと (青空文庫)
ぐらい放二の人柄を愛していた。 しかし記代子の観察も、女らしくて面白い。放二は人の着古したものを貰いうけて身につけていたが、それを整然と着こなして、人に不快を与えない。天性の礼節が一挙一動に行きとどいているせいでもある。けれ...
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・佐藤垢石 岩魚 (青空文庫)
子供を生むと母のみよは、当家に伝わる運命の日がやがて来るのであろうことを予知して、息子清一の一挙一動に注意を怠らなかった。村の鎮守さまはもちろんのこと、信州の善光寺さまへも、紀州の高野山へも一家安泰を願かけた。賢彌...
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・寺田寅彦 試験管 (青空文庫)
店員は心持ち顔を長くしたようであったが、「はあ、……比較的に」と答えた。そうして、ずうっと胸をそらしたのであった。 四 熱帯魚(その二) いろいろな熱帯魚をよく見ていると、種類によってやはり一挙一動...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 胡蝶 (青空文庫)
は非常に柔らかな、繊細な美が一挙一動に現われ、化粧なども 上手 ( じょうず ) になって、不満足な気のするようなことは一つもないはなやかな美人になっていた。人の妻にさせては後悔が残るであろうと源氏は思った。右近...
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・小酒井不木 死の接吻 (青空文庫)
を家に帰らせたのである。 京助と別れて下宿に戻った静也は、可なり興奮し、そうして、意外に疲労して居ることを感じた。レストオランで京助の一挙一動を緊張してながめて居たときは、全身の筋肉がぶるぶる顫えた。そうして心臓が不規則に 搏...
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・石川啄木 葬列 (青空文庫)
の昼飯を喰ふところである。 『オヤマア私とした事が、……御飯の仕度まで忘れて了つて、……』 といつて、伯母さんはアタフタと立つた。そして自分に云つた、 『 浩 ( かう ) さん、豆腐屋が来なかつたやうだつたネ。』 此伯母さんの一挙一動...
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・水上滝太郎 山の手の子 (青空文庫)
が一人ぼっちで立っていることを子供らに知ってもらいたいと思ったがこちらから声をかけるほどの勇気もなかった。全く違った国を見るように一挙一動の掛け放れた彼らと、自分も同じように振舞いたいと思って手の届くところに 生 ( は ) えている 虎杖 ( すかんぽ ) を力 充分 ( いっぱい ) に抜...
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