「一山」を含む用例

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「一山」を含む用例

はさのみよくもなくて、世馴れた顔にさかしらだつて後宮に立ち交る古女房 みやうぶのおもと の名は、此滑稽味を持つた眷属殿には、事実、うつてつけのあざ名である。 此奏者の筈の命婦社の勢力が侮られぬものとなり、一山 荼吉...
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しい。そんなにまで、苦心発案、皿に一山ずつ盛り分けて定価をつけるようなことをして、御本人文学割り切って清々しているのかも知れないが、まるでもう文学根柢から違ったところで、文学...
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大町桂月 遊羽雜感 (青空文庫)
大町桂月 遊羽雜感 遊羽雜感 大町桂月古來奧羽は、日本武尊を始めまつり、田村將軍源頼義義經など、英雄豪傑が武を以て王化に浴せしめたる處とのみ思ひしは、げに...
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木内高音 水菓子屋の要吉 水菓子屋の要吉 木内高音 一 要吉 ( ようきち ) は、東京の 山 ( やま ) の 手 ( て ) にある、ある 盛 ( さか ) り 場 ( ば ) の...
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岡本綺堂 我楽多玩具 (青空文庫)
玩具などは、私としてはさのみ懐しいものではありません何処 ( どこ ) の店の隅にも転がっているような一山 百文ひゃくもん ) 式の我楽玩具、それが私には 甚 ( ひど ) く嬉...
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泉鏡花 栃の実 (青空文庫)
は縦になって、を仰ぐ。 前棒 ( さきぼう ) の 親仁 ( おやじ ) が、「この 一山ひとやま ) の、見さっせえ、残らず ( とち ) の木の大木でゃ。皆 五抱 ( いつかか ) え、 七抱...
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国木田独歩 星 (青空文庫)
つおとめ ) は恋の 香 ( か ) に酔いて力なく男星の肩に 依 ( よ ) れり。かくて 二人 ( ふたり ) は 一山ひとやま ) の落ち葉燃え尽くるまで、つきぬ心を語り黎明あけがた近く...
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狩野直喜 桃花源記序 (青空文庫)
(3)下には)、かうばしきうるはしく茂りあひ、風に吹かれ花びらひらひらと「散るさま得も言はれぬ景色なり」 漁人甚異。復前行。欲窮其(4)盡水源。便得一山。有小口髣髴有光。便捨舟。從口...
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で、清潔なことは、どうだ。これで、發音に 濁 ( タ ) みた所さへなかつたら、都の 公家詞 ( クゲコトバ ) などは、とても及ばないだらう。この短い逗留中に謁見 ( エツケン ) した一山...
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比叡 (青空文庫)
一人ここを歩いていたのでは今以上の満足を感じないであろうと思った。彼は幾度も京からこの道を通ったにちがいない伝教が、このあたりで、どんな満足を感じようとしたのかと、ふと雪路を歩いて浮ぶ彼の孤独心理について考えてみた。伝教とて一山をここに置く以上は、衆生(しゅ...
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岡本綺堂 春の修善寺 (青空文庫)
のけしきを作って来る。旅館は 一 ( ひ ) としきり忙しくなる。大仁から客を運び込んでくる自働車や馬車人力車の音がつづいて聞える。それが済むとまたひっそりと鎮まって、夜の町は水の音占領されてしまう。二階...
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芥川龍之介 樗牛の事 (青空文庫)
芥川龍之介 樗牛の事 樗牛の事 芥川龍之介 一 中学の三年の時だった。三学期の試験をすませたあとで、休暇中読む本を買いつけの本屋から、何冊だか取りよせたことがある。夏目先生の 虞美...
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斎藤茂吉 遍路 (青空文庫)
れたが遠慮しながら丁寧にそれをしまつた。それから遍路はM君の呉れた紙巻煙草一本その場で吸つた。 僕等遍路をそこに残して一足先に出発した。 一山ひとやま ) 巡 ( めぐ ) つて、も一...
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大町桂月 房州紀行 (青空文庫)
相交はり、濃淡相接して、一山唯 錦を晒す如きに、曾て夏に見し景色とは、趣を異にして、別樣の觀ありて面白く、興に乘じて、峰を越え直ち金谷に下らむと云へば、かたへにありし翁、手をふりて、常に惡しき路の、今日...
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永井荷風 上野 (青空文庫)
くしは例によって原文次の如く 訓 ( よ ) み 下 ( くだ ) す。 「忍ヶ岡ハ其ノ東北ニ亘リ一山桜樹ニシテ、矗々タルハ翠ヲ交ヘ、不忍池ハ其ノ西南ヲ 匝 ( メグ ) ル。満湖悉ク芙蓉ニシテ 々タル楊柳ハ緑ヲ罩ム。雲山...
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吉江喬松 霧の旅 (青空文庫)
なくなつたことがあつた。 幾度見て黒姫は、いつも同じやうで、しかも面目改めて、私の前に嚴しく聳えてゐる。 連嶺れんれい ) の亙り續いてゐる頂にばかり目を馳せてゐた私達が、初め一山...
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幸田露伴 突貫紀行 (青空文庫)
と決したり。五六の衣を売り一 行 ( こうり ) の書を典し、我を愛する人二三にのみ 別 ( わかれ ) をつげて 忽然こつぜん出発す。時まさに明治二十八月二十五日午前九時なり。 桃内 ( もも...
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坂口安吾 孤独閑談 (青空文庫)
やらうな、ほんまに……などゝ言つて、僕がウンと言ふまではいつかな動かない。仕方なしに娘の手一山、まつたく一山、とり出させて、手掛りを探した。 不良少女同志文通といふものを僕は始めて読んだが、度胆...
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栖鳳先生を師といたしました。 一山スケッチ人物画は、江戸絵錦絵のあった、東京方面にはよいお手本もありましたが、京都には花鳥画家多く、ほとんど美人画を見る機会ありませんでした。ですから、鏡に...
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森鴎外 独身 (青空文庫)
ますと、 竪 ( たて ) 町の小さ古本屋に、 大智度論 ( たいちどろん ) の立派な本が一山積み畳ねてあるのが、目に留まったのですな。どうもこんな本が 端本 ( はほん ) にな...
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された書類函が重なって、中から帳簿喰出(はみだ)していた。四方真黒焦げカード箱が投出されてる傍には、赤く焼け爛れた金庫防火功名(てがら)を誇り顔していた。四隅焦げカードルーズリーフ書類が堆かく一山...
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祥した庶民暮しは、同じ荒っぽさに一きわむき出されているのだが、そういう生活の中では、一山いくらとの立っている瀬戸物のなかからより出して来る茶碗が実にひどいものになっているという今日の情のこ...
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そのとき買っているという女も男も見当らなかった。やっぱり、口かず少く、百匁五十五円マグロ一山十五円のカキの皿を眺めおろしているのであった。 そこ、ここにこうして市場まがいのものが出はじめた。そして、街頭は、人出繁いのであるが、さて、今日...
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斎藤茂吉 仏法僧鳥 (青空文庫)
ども人工であつたとしても、数百年間この事を他へ漏らさない 一山 ( いちざん ) の人々は偉いんです。やつぱり本物と思つてきくんですね。それが 空海くうかい ) の徳でせう。正岡子規先生ではないが、 弘法 ( こう...
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若山牧水 比叡山 (青空文庫)
引き上げることに決心して、早速其處飛び出した。そして、一應山内の重なところだけでも見て來ようと獨りぶらぶらと山みちを歩き出した。まだ朝が早いので一山本堂とも云ふべき 根本 ( こんぽん中堂...
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石川啄木 渋民村より (青空文庫)
石川啄木 渋民村より 渋民村より 石川啄木杜陵 ( とりやう ) を北へ僅かに五里のこの里、人は一日の間に往復致し候へど、春の歩み年々一週が程を要し候。御地は早や南の大和...
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白蟻 (青空文庫)
から一段下がったまったくの底には黒い扁平(ひらた)い、積木いくつも重ねたようにみえる建物があった。 それは、一山支配ひとやましなべ)当時遺物で、郷土館であったが、中央に高い望楼のある母屋を置いて、小さ...
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リングの事を探知しようとした。 己はその 後 ( ご ) 中庭や 畠 ( はた ) で、エルリングが色々の為事をするのを見た。 ( まき ) を割っている事もある。花壇を掘り返している事もある。桜ん坊を摘んでいる事もある。一山...
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には何の人影もなかった。村井は一層声を優しくしながら、 「僕達二人の他は誰もいやしませんよ。真弓さん、気を確かに持って下さい。僕達二人こうしているんですから、誰が来たって、指一本触れさせはしませんよ。第一山...
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