「ボール紙」を含む用例
・夢野久作 微笑 (青空文庫)
味噌がバラバラと崩れ落ちて来た。胴を掴み破ると、ボール紙の 肋骨 ( ろっこつ ) が飛び出した。その下から又、薄板の隔膜と 反故紙 ( ほごがみ ) の腸があらわれた。手足をポキポキとヘシ折ったら、中味は灰色の土の肉ばかりで、骨の...
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・祖母 (青空文庫)
の家に奉公していた小僧で、器用に画(え)をかく子がありました。 或(ある)日この子は大きな鳥(とり)の子(こ)の紙をどこからか買って来て、綺麗(きれい)にボール紙に貼(は)りつけて、四十八に割った細い罫(けい)を縦横(たて...
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・鈴木三重吉 一本足の兵隊 (青空文庫)
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・岡本かの子 伯林の降誕祭 (青空文庫)
大学の教室でつくるツリーへかける飾付けは、人間の心臓や肺、そのあらゆる人体諸臓器の形をボール紙で造らえて 色彩 ( いろどり ) をつけたものだという話など聞き夜を更かしました。 底本:「世界紀行文学全集 第七巻 ドイツ編」修道...
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・寺田寅彦 夢 (青空文庫)
な板に大きな文字で何かしら書いたのを旗のように押し立てている人もある。大きなボール紙のメガフォーンを脇の下にぶら下げているものもある。 豚や鶏は時々隊をはなれて 道傍 ( みちばた ) の芝生へそれようとするのを、小さ...
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・牧野信一 馬上の春 (青空文庫)
朝の挨拶を述べながら騎士の傍に近づくと、まさしく本物と思はれた銀の鎧はボール紙の手製のものでしたが、その手ぎはの鮮やかさには心からの敬意を払ひました。村長は案の条ラ・マンチアの 工夫に富んだ紳士 ( ドン・キホーテ ) に変...
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ったお話がこの一本足の兵隊にあったのですよ。 兵隊のならんだつくえの上には、ほかにもたくさんおもちゃがのっていました、でもそのなかで、いちばん目をひいたのはボール紙でこしらえたきれいなお城でした。そのちいさなお窓からは、なか...
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・大阪圭吉 寒の夜晴れ (青空文庫)
の中も又、激しく散乱されていた。椅子は転び、 卓子 ( テーブル ) はいざって、その上に置いてあったらしい大きなボール紙の玩具箱は、長椅子の前の床の上にはね飛ばされ、濡れて踏みつぶされて、中か...
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・「紋」 (青空文庫)
銃の代りに肩にかついでいた。 子供達は、毎日兵隊ごっこをやった。敵はいつも猫だった。大将になった坊っちゃんのあとにはボール紙を円く巻いて口にあてがった、喇叭卒がつづいていた。 猫は、跛を引いて逃げ帰ると、納屋...
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・寺田寅彦 浅草紙 (青空文庫)
や動物の毛らしいものや、ボール紙のかけらや、鉛筆の削り屑、マッチ箱の破片、こんなものは容易に認められるが、中にはどうしても来歴の分らない不思議な物件の断片があった。それからある植物の枯れた外皮と思われるのがあって、その...
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・富ノ沢麟太郎 あめんちあ (青空文庫)
人の真似をしようとしているのであろうか。 しかしそれを謳ったジョン・カーターその人は、泣ごとや不平をこぼしたことすらなかったではないか。 その人は笑い声一つさえたてなかったではないか。 紙屑とボール紙との貼り合せであると思っていたこの世が、その...
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・恩地孝四郎 書籍の風俗 (青空文庫)
な好みの外は用いられぬ。板のようにどっしり堅固な感のほしい時には適当である。此の場合、ボール紙の三方に 鉋 ( かんな ) をかけて斜に落とす所謂面をとるのが普通であって、その仕上りは一つの稜を増すわけであるから、重厚...
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・小野佐世男 私の洋画経歴 (青空文庫)
行方をさがし、二つ合えば宝のかくし場所がわかるという大活劇がくり広げられて行く。僕はボール紙に金紙をはり、それにわからぬアルハベットをつづり二つに切って近所の悪たれ坊主連中と名金ごっこをしたのはなつかしい想い出で...
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・寺田寅彦 球根 (青空文庫)
寺田寅彦 球根 球根 寺田寅彦 九月中旬の事であった。ある日の昼ごろ 堅吉 ( けんきち ) の 宅 ( うち ) へ一封の小包郵便が届いた。大形の茶袋ぐらいの大きさと格好をした紙包みの上に、ボール紙...
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・田山花袋 トコヨゴヨミ (青空文庫)
かり決ってからでも好いと思いかえして、その愉快な計画を自分一人の腹の中に納めて置いた。勇吉はボールの厚板を押入の中から捜して、不完全な原稿の訂正に其日を費した。丸く切ったボール紙をぐるぐる廻して、別の...
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・海野十三 のろのろ砲弾の驚異 ——金博士シリーズ・1—— (青空文庫)
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・嘉村礒多 崖の下 (青空文庫)
棄ててゐた。社會局の同潤會へ泣きついて本所横網の燒跡に建てられた怪しげなバラックの印刷所に見習職工の口を貰つたが、三日の後には解雇された。彼は氣を取り直して軒先にぶら下つてゐる「小僧入用」のボール紙にも、心引...
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・海野十三 第四次元の男 (青空文庫)
そうしたのであるが、その結果、遂に戦慄すべき発見に正面衝突をしなければならなくなったのであった。 さて、わたくしは、電灯を 几帳面 ( きちょうめん ) に 盡 ( ことごと ) く消し去って、おそろしく大きなボール紙...
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・宮沢賢治 グスコーブドリの伝記 (青空文庫)
荒れはてて山火事にでもあったようでした。ブドリが次の日、家のなかやまわりを片付けはじめましたら、てぐす飼いの男がいつもすわっていた所から古いボール紙の箱を見つけました。中には十冊ばかりの本がぎっしりはいっておりました。開いて見ると、てぐ...
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・原民喜 火の踵 (青空文庫)
部屋はね……」と誰もこれには確答ができなかつた。だが、焼跡には少しづつバラツクが建つてゐた。いつも彼は電車の窓から燃えるやうな眼ざしでそれを眺めた。鋏とボール紙で瞬く間に一都市が出来上つてゆく、映画...
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・黒島伝治 国境 (青空文庫)
だけが、もう、彼をすばらしく引きつけるのだった。 夜になると、怪我をしない郭と、若いボーイが扉のかげで立話をした。倉庫の鍵を外套から氷の上へガチャッと落した。やがて、橇に積んだボール紙の箱を乾草で 蔽...
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・寺田寅彦 自画像 (青空文庫)
バスなどは使わず、黄色いボール紙に自分で 膠 ( にかわ ) を引いてそれにビチューメンで下図の明暗を塗り分けてかかるというやり方であった。かなりたくさんかいたが実物写生という事はついにやらずにしまった。そし...
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・寺田寅彦 破片 (青空文庫)
だけにこうした仕事にはいつでも危険が伴なうのであろう。 十二 もう十年も前から毎週一回 新宿 ( しんじゅく ) 駅で買うことになっている切符が、ある年のある日突然いつもとはちがう手ざわりのするのに気がついた。気がついて見ると、それは切符の台紙のボール紙...
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・寺田寅彦 映画時代 (青空文庫)
これと同大のガラス板に墨と赤および緑のインキでいいかげんな絵を描いたのをこの小さなスクリーンの直接の背後へくっつけて立てて、その後ろに石油ランプを置くだけである。もっともそのスクリーンの周囲の同平面をふろしきやボール紙でともかくもふさいでしまって楽屋と見物席とを仕切る...
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・松永延造 職工と微笑 (青空文庫)
は本統の美ではあるまい。)の併列と云い、その間をつなぐ幾分か意地の悪い暗怪と云い、之等は皆人間の悪心から流れ出す所の夢に他ならないからである。此の文体に表れた所は何等自然的な皮膚を恵まれていないボール紙...
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・徳永直 光をかかぐる人々 (青空文庫)
いろいろではあるが調べられてあつた。加藤復重郎といふ日本最初の鉛版師、つまり紙型をとつて活字面を鉛の一枚板に再製する工程であるが、紙型は雁皮紙を數枚あはせれば凹凸が鮮明になることや、スペースと活字面の高低にボール紙...
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・牧野信一 南風譜 (青空文庫)
晩も滝本は、人の出盛る時刻になると庭先に出て、木陰から街道を眺めてゐた。 ボール紙の鎧甲に身を固めた厳めしい武士が、馬に乗つて行つた。恋人と腕を組んで打ちはしやぎながら行く女装の若者もあつた。奴の...
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