「バイブル」を含む用例
・三好十郎 日記より (青空文庫)
一家もその様な長男を出したことが怪しからんと言うので家族全部が留置され取調べられているとのこと。 キリスト教には、なるほどバイブルの中に「汝殺す勿れ」とある。だからバイブルを文字通り信じ、神及び天国をそのまま信じていれば、なるほどそうなるのであろう。自分には或る意味では、それほど文字通りにバイブル...
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・淡島寒月 我が宗教観 (青空文庫)
はハイカラの方だったので 基督 ( キリスト ) 教が珍らしくもあったし、日本で禁止されたこの宗教に興味も 唆 ( そそ ) られて、実は意味は分らなかったが、両国の島市という本屋で、金ピカのバイブルを買って来て、高慢...
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・生田春月 聖書 (青空文庫)
厚革で、製本はひどく堅牢だ。革はところどころはげたり、すりむけたりしている。縁も煤けている。何だかこう漁師町の娘でも見るような気がする。意外に軽い。 無雑作に開いて見ると、これは 聖書 ( バイブル ) だっ...
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・夏目漱石 『傳説の時代』序 (青空文庫)
ゐるやうでした。私は 其 ( その ) 話を聞いた時、たとひ私が 耶蘇 ( やそ ) 教徒でないにせよ、バイブルは文學上必要の書物だから、さういふ課程をこしらへて、長い間に通讀したら 嘸 ( さぞ ) 有益...
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・太宰治 朝 (青空文庫)
くだい ) は高きに置け、とバイブルに在るから、高いところがいい。その本箱の上へどうだろう。」 「お酒は? コップで?」 「深夜の酒は、コップに 注 ( つ ) げ、とバイブルに在る。」 私は 嘘 ( うそ...
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・国木田独歩 あの時分 (青空文庫)
のおもかげを見る気がしたのです。朝一度晩一度、彼は必ず 聖書 ( バイブル ) を読みました。そして日曜の朝の礼拝にも、金曜日の夜の 祈祷会 ( きとうかい ) にも必ず出席して、日曜の夜の説教まで聞きに行くのでした。 他の...
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・三文字屋金平 為文学者経 (青空文庫)
( き ) けば 聖書 ( バイブル ) を 糧 ( かて ) にする 道徳家 ( だうとくか ) が二十五銭の 指環 ( ゆびわ ) を 奮発 ( ふんぱつ ) しての「ヱンゲージメント」、 綾羅...
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・太宰治 如是我聞 (青空文庫)
人のライターかとも聞えるね)のくせに、バイブルというものを、まるでいい加減に読んでいるらしいのに、本当に、ひやりとした。古来、紅毛人の文学者で、バイブルに苦しめられなかったひとは、一人でもあったろうか。バイブル...
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・夢野久作 瓶詰地獄 (青空文庫)
な 新約聖書 ( バイブル ) が一冊と……それだけでした。 けれども、私たちは 幸福 ( しあわせ ) でした。 この小さな、緑色に 繁茂 ( しげ ) り栄えた島の中には、 稀 ( まれ ) に居...
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・芥川龍之介 本の事 (青空文庫)
の名は全然不明である。この夏、 北京 ( ペキン ) の 八大胡同 ( はちだいことう ) へ行つた時、或 清吟小班 ( せいぎんせうはん ) の妓の 几 ( つくゑ ) に、漢訳のバイブルがあるのを見た。天路...
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・嘉村礒多 足相撲 (青空文庫)
む ) れるユウ子さんを見て、「われと遊ぶ子」と書かうかとか、いや、「互に 憐恤 ( れんじゆつ ) あるべし」に決めようとZ・K氏の言つてゐる、そのバイブルの章句に苦笑を覺えながらも、やれ/\助か...
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・エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 非暴力 (青空文庫)
は造物主が彼等を創造した意義を發見するだらう。故に、非暴力はその積極的形式に於ては、すべての生物に對する善意である。それは純粹の愛である。私が印度經の諸聖典や、バイブルや、コーランの中に讀むところのそれだ。 非暴力は完全なる状態だ。それ...
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・坂口安吾 モンアサクサ (青空文庫)
とも女の子がみんな一流になって、私にツキアッてくれなくなると大変だが、そんなものではなかろう。一流の矜持というものは、益々愛嬌よく、益々ニコニコ色ッポクつきあってくれる性質のものなのである。 まことに、そうあれかし。これをバイブル...
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・太宰治 雌に就いて (青空文庫)
ンクから荷風の冷笑という本を取り出し、また床の中へはいる。女のほうへ背をむけたままで、一心不乱に本を読む。」 「荷風は、すこし、くさくないかね?」 「それじゃ、バイブルだ。」 「気持は、判るのだがね。」 「いっそ、草双...
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・辻潤 錯覚自我説 (青空文庫)
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・福沢諭吉 読倫理教科書 (青空文庫)
その門に出でしものにして、主義のいかんにかかわらず、天下後世の人がその書を尊信するは、その聖賢の徳義を尊信するがゆえなり。支那の四書五経といい、印度の仏経といい、西洋のバイブルといい、孔孟、釈迦、 耶蘇 ( ヤソ ) 、その...
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・淡島寒月 明治十年前後 (青空文庫)
、浜町の「京常」、 池 ( いけ ) の 端 ( はた ) の「バイブル」、駒形の「小林文七」「鳥吉」などから 頻 ( しき ) りに西鶴の古本を 漁 ( あさ ) り集めた。(この「鳥吉」は、芝居...
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もないのに何処でも中央に円天井をもたねばならぬ事としてその様式をとっているのである。アメリカの国会図書館ですら、旧館はその様式をとって不便をしのんでいるのである。かかる時代の図書館は、お経堂やバイブルの注釈書がそうであるように、人に見せるよりも古い本が集まっている事が大切であり、その...
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・坂口安吾 二十一 (青空文庫)
一つ動かしたためしがない。糞マジメで、横柄で、威張り返って、いつ横からポカリと僕を殴るか分らぬような油断のならぬ面魂だ。この看護人は毎日必ずバイブルを片手にぶらさげておった。僕達も仏教のことばかり喋っていたが、話の種がつき、話の...
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・松本文三郎 世界に於ける印度 (青空文庫)
の」] 法が傳はつて居るやうに、耶蘇教にも此思想が這入込み、カトリツクの方では好んで苦行をなす、彼等も矢張叢林の生活を送り、山へ這入つて饑渇と戰ひ、俗心に克ち、見苦しい着物を着て、一生懸命にバイブル...
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・宮本百合子 ものわかりよさ (青空文庫)
いうものわかりよさを女の成長のモメントとしてつかまなければならないと思う。 世界で一番きたない本はバイブルである、という意味のニーチェの言葉が警句というより深い意味をもっているとすれば、それはガリレオ・ガリレーの生涯やホーソンの「緋文字」を見てもわかるとおり、どっ...
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・宮本百合子 中條精一郎の「家信抄」まえがきおよび註 (青空文庫)
暫時であったがこの伯父から非常に愛された。沢山のバイブル物語をおそわった。小学一年生で、友達の告げ口をした時、つねられた。死の恐怖を知ったのはこの省吾伯父の没した時であった。 書簡(三三) 註。この年、父が...
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・新渡戸稲造 人格の養成 (青空文庫)
艱難ということの 初 ( はじま ) りである、また既に初まッておる方もありましょう。その時に当ッて 能 ( よく ) 心を養うものは何かというと、 先 ( まず ) 耶蘇教 ( ヤソきょう ) の人ならばバイブル...
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・林芙美子 夜福 (青空文庫)
も名状しがたい熱い涙が湧くやうに、赤ん坊の着物に沁みていつた。 おばあさんは何かいひたさうに唇をもぐもぐさして、疊の上に落ちてゐる赤いセルロイドのがらがらをひらつて、それをにぶく振りながら子供のやうに呆んやり眺めてゐる。 底本:「旅館のバイブル...
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性ぬきに子供の生活を「意欲をもたぬ純真」なもの、無邪気なもの、天真爛漫な人生前期と提出している点、作者は極めて非プロレタリア的である。バイブルが「手袋なしには持てぬ」代物である通り、ブルジョア世界観によって偽善的に、甘っ...
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・宮本百合子 作家の経験 (青空文庫)
が改正されただけで生活感情の伝統の相剋はなくなると思うものはない。日本の財閥が外見上解体されたとして、どうして徒弟制が絶滅したといえよう。バイブルに、男女は差別ある賃銀を、と書いてはなかろうが、カソリック教徒である日本の文相は、それ...
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・横光利一:春は馬車に乗って (青空文庫)
何も食べたかないの、あたし、一日に一度ずつ聖書を読んで貰いたいの」 そこで、彼は仕方なくその日から汚(よご)れたバイブルを取り出して読むことにした。 「エホバよわが祈りをききたまえ。願くばわが号呼(さけび )の声...
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