「コニャック」を含む用例
・坂口安吾 酒のあとさき (青空文庫)
やうに飲み下してゐるのである。私は身体は大きいけれども胃が弱いので、不味を抑へて飲む日本酒や、ビールは必ず吐いて苦しむが、苦しみながら尚のむ。気持よく飲めるのは高級のコニャックとウヰスキーだけだが、今はもう手にはいらず、飲む...
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・久生十蘭 ノンシャラン道中記 タラノ音頭 ——コルシカ島の巻—— (青空文庫)
れろと舌をもつらせながら取りとめもなくしゃべり立てると、 族長 ( カボラル ) は、 「どれほど御滞留になるか、それだけうかがえば結構でごわす」といい放った。タヌは進み出て、コニャックを注ぎ、腸詰、乾酪の類を持ち出してところ狭いまでに並べながら、 「まっ...
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きまった顔なり物なりに定着させることが出来なかった。いろんな顔、とりどりの衣裳、切子になったコニャックの壜、コップからたち昇る湯気、漆喰仕上げの天井の蛇腹——といったものが一つに融け合って、全体ひとかたまりの尨大な印象を作りあげ、それ...
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わる。そしてコニャックを飲む。往来を眺める。格別物を考えはしない。 用事があってこの店へ来ることはない。金貸しには交際があるが、それはこの店を禁物にしていて近寄らない。さて文士連と何の 触接点 ( しょ...
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・坂口安吾 海の霧 (青空文庫)
すがら同じ砂砂を幾度掬んで幾度零すか、何時の 間 ( ま ) に夜が落ちたか、 潮 ( うしお ) に濡れて僕はぼんやり家へ帰る。 夜 ( よる ) 更けて、夜毎に僕は酒場へ通つた。僕の飲む酒はいつもコニャック。様様な苦心をして、チャ...
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・豊島与志雄 田舎者 (青空文庫)
て人に見られようが見られまいが、二人でそこに図々しく向いあって、コーヒー、時にはコニャック、それからアイス・ウォーター……なんかをのんで、暫くして彼が立上ると、マダムはいやにつつましい様子で表まで送って出て、そこ...
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・辻村伊助 登山の朝 (青空文庫)
が上にもきたなく見せるだけで、何の役にもたたない、それはいいが、件の顔で、肉をかじると、厚く切ったベイコンなんか、ほおばるほどには口が開けないし、無理にすると顔が火のつくように熱く ( や ) ける。 お茶がわりにコニャック...
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・芥川龍之介 妙な話 (青空文庫)
い事なぞを話してやった。その内に 酔 ( よ ) っている同僚の一人が、コニャックの 杯 ( さかずき ) をひっくり返した。それに驚いてあたりを見ると、いつのまにか日本人の赤帽は、カッフェから姿を隠していた。一体...
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・橘外男 葛根湯 (青空文庫)
るっていた。内科医のところへ行くとありもせぬ病気をみつけ出されるのが怖いというので、絶対に足を踏み込まぬ男であったが、それほど気分が悪いのならジンかコニャックでも引っ掛けて、 蒲団 ( ふとん ) を被...
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には銅器にて腹のふくらみたるも 交 ( まじ ) れり。 絵具入 ( えのぐいれ ) になりおる小さき 箪笥 ( たんす ) 。その上には色々の雑具を載せあり。その内に小さき鏡、コニャック一 瓶...
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・岡本かの子 ドーヴィル物語 (青空文庫)
ぱっと眼の覚めるようなものを持ってお 出 ( い ) で、コニャックでも。それから 鵞鳥の脂肪 ( フォア・ド・グラ ) を少し余計持っといで。あたしちっと精力をつけなくっちゃ。 という調子だ。次々...
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・海野十三 独本土上陸作戦 ——金博士シリーズ・3—— (青空文庫)
を取囲む十三の椅子とが、まるで盆の真中に 釦 ( ボタン ) が落ちているような 恰好 ( かっこう ) で、集っていた。そして卓上には、 贅沢 ( ぜいたく ) な料理が、大きな鉢に、山の如く盛り合わされ、そしてレッテルを見ただけで酔っぱらいそうな古いウィスキーやコニャック...
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・坂口安吾 不良少年とキリスト (青空文庫)
日本には真性アル中というものは殆どない由である。 けれども、酒を麻薬に非ず、料理の一種と思ったら、大マチガイですよ。 酒は、うまいもんじゃないです。僕はどんなウイスキーでもコニャックでも、イキを殺して、ようやく呑み下しているのだ。酔っ払うために、のん...
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・坂口安吾 霓博士の廃頽 (青空文庫)
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・坂口安吾 村のひと騒ぎ (青空文庫)
興奮に呻きながら旅に出た。リュックサックにコニャックをつめて。そして山奥の平和な村へ。 だが私は、目的の段々畑で、 案山子 ( かかし ) のやうに退屈した農夫たちを見ただけだつた。私達の見飽いた人間、あの...
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・相馬愛蔵・相馬黒光 一商人として ——所信と体験—— (青空文庫)
相当の対抗策もなくてはならぬところであるから、いろいろ熱心に研究していた。 するとある日のこと、横浜の貿易商が来て私に、葡萄酒、コニャック、シャンパン等を売って見ないかという勧誘をした。私はかつて郷里において禁酒会を組織したほどで、飲酒...
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・夢野久作 死後の恋 (青空文庫)
トウに感謝します。……ところでウオツカを一杯いかがですか……ではウイスキーは……コニャックも……皆お嫌い……日本の兵士はナゼそんなに、お酒を召し上らないのでしょう……では紅茶。 乾菓子 ( コンフェートム ) 。野菜……アッ...
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・牧逸馬 戦雲を駆る女怪 (青空文庫)
ゆる種類の産地と年代のワインは元より、 火酒 ( ウォッカ ) 、 椰子酒 ( アラック ) 、コニャック、ウイスキイ、ジン、ラム、テキラ——それに、Saki まであった。このサキというのは、酒のことだ。ことによると、マタ・アリの手から、この...
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・豊島与志雄 傷痕の背景 (青空文庫)
ダー、ビール、ウイスキー、コニャックなど。和洋種々の煙草……。強いリクールの、とろりとした液体が、煙草の煙にくもって……座敷よりも遙に、電燈の光と高張提燈の光との差を逆に、元気で粗野で騒々しく……。そし...
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