「ののしる」を含む用例
・太宰治 徒党について (青空文庫)
の人が多いようである。そうして、その所謂「孤高」の人は、やたらと口をゆがめて「群」をののしる。なぜ、どうしてののしるのかわけがわからぬ。ただ「群」をののしり、己れの 所謂 ( いわゆる ) 「孤高」を誇...
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・正岡子規 雲の日記 (青空文庫)
寝に就く。午後二時覚む。七時頃より再び眠る。からだ 労 ( つか ) れて心地よし。少量の麻酔剤を服したるが如し。 廿八日 雨晴れ雲なし。朝、眼ざめて聞けば、鴨逃げて隣の庭に行きたりとてののしる。 廿九日 卅日...
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・枕草子/第六段 (Wikisource)
か」といふに、ひれ伏して、いみじく啼く。御前にも、いみじう落ち笑はせ給ふ。右近内侍召して、「かくなむ」と仰せらるれば、笑ひののしるを、主上にも聞こしめして、渡りおはしましたり。「あさましう。犬なども、かか...
ja.wikisource.org/wiki/枕草子/第六段
・紀貫之 (Wikiquote)
といふ日記といふ物を ゝむな もして心みむとてするなり 表記は定家本「土左日記」による。 おもひ出でぬことなく、おもひ恋しきがうちに、この家にて生まれしをんな子の、もろともにかへらねば、いかがは悲しき。舟人も、みな子たかりてののしる...
ja.wikiquote.org/wiki/紀貫之
・2 Peter (電網聖書)
と力においてまさっているのに, 主 のみ前に彼らをののしる意見を持ち出すことはありません。 2:12 しかしこれらの者たちは,もともと捕らえられて滅ぼされるために生まれついた理性のない動物のようであって,自分...
www.cozoh.org/denmo/2Peter.htm
・寺田寅彦 知と疑い (青空文庫)
って歩む一歩を進むれば明は一歩を進め暗もまた一歩を進める。しかして暗は無限大であって明は有限である。暗はいっさいであって明は微分である。悲観する人はここに至って自棄する。微分を知っていっさいを知らざれば知るもなんのかいあらんやと言って学問をあざけり学者をののしる...
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・寺田寅彦 映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24]) (青空文庫)
映画の批評については自分の見解だけが正しくて他の人の批評は皆間違っているかのようにたいそうなけんまくで他の批評家の批評をけなしつけ、こきおろすというふうの人もあったものである。これは、たとえて言わば、花見に行って、この花のわかるのはおれ一人だと言って群集をののしるようなものでおかしい。今は...
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・太宰治 HUMAN LOST (青空文庫)
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・伊丹万作 映画と民族性 (青空文庫)
ためにはすでに明治大正のころに十分なる基礎が与えられていなければならぬ。明治大正のころには我々は何をしていたか。そして君たちは? 今となつて外地へ持ち出す一本の映画もないと叫び、その原因をあげて映画芸術家の無能低劣のゆえに帰し、口を極めてこれをののしる人がある。 ああ...
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・土佐日記 (Wikisource)
ろよくくらべつる人々なむ、別れがたく思ひて、日しきりに、とかくしつつののしるうちに、夜更けぬ。 二十二日に、和泉の国までと、平らかに願立つ。藤原のときざね、船路なれど、むまのはなむけす。上・中・下、酔ひ飽きて、いとあやしく、潮海...
ja.wikisource.org/wiki/土佐日記
・寺田寅彦 科学者と芸術家 (青空文庫)
者が物質とエネルギーを抽象して来てその間に起こるべき現象の径路を演繹している時のそれとはよほど似たものであるように思われる。少なくもこの種の科学者は小説家を捕えて虚言者とののしる権利はあるまい。小説戯曲によっては現実に遠い神秘的あるいは夢幻的なものもあるが、しか...
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・森鴎外 佐橋甚五郎 (青空文庫)
えられぬ」と蜂谷は言った。「誓言を 反古 ( ほご ) にする 犬侍 ( いぬざむらい ) め」と甚五郎がののしると、蜂谷は怒って刀を 抜 ( ぬ ) こうとした。甚五郎は 当身 ( あてみ ) を食...
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・石川三四郎 浪 (青空文庫)
西に流れるつて法があるかえ馬鹿野郎! 水はかみからしもへ流れるにきまつてらい!』とののしるのであつた。私の郷里では西がかみで東がしもなのであつた。多勢と一人ではさすがの越後少年も對抗し得ず、齒がみしてくやしがつてゐた。しかし、彼は何か一案を得たものの...
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・倉田百三 俊寛 (青空文庫)
その犬を殺そうと 無慈悲 ( むじひ ) に決心している。主人の興味はもはやいかにおもしろく殺そうかということにのみかかっている—— 康頼 神の名のために、俊寛殿。 俊寛 (ののしるように)われ...
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・伊藤野枝 出奔 (青空文庫)
うちにも今度自分がついにすべてを棄てて頑迷な周囲から逃がれるようになった動機やこの間の苦悶に思いを運ぶと、とてももう静かに頭の中で話の筋道をたてて見るなどいうことは出来なくなってしまうのであった。そして思いはただいたずらに自分が無断で出た後の家の混雑、父の当惑の様子、叔父や叔母達の散々に自分のことをいいののしる...
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彼を導いて汝を見また汝の詞を聞かしむ 六七—六九 いざ願はくは彼の來れるを 嘉 ( よみ ) せ、彼往きて自由を求む、そもこのもののいと 貴 ( たふと ) きはそがために 命 ( いのち ) をも惜しまぬもののしるごとし 七〇—七二 汝こ...
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のように震えていた。薄暗い中を群集が、ごたごたこみ合って動いていた。馬車が行き違いぶつかり合って、堤防のように通路をふさぎ交通をせき止めていた。馬は凍った 泥 ( どろ ) の上を 滑 ( すべ ) っていた。御者のののしる...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 献上博多人形 (青空文庫)
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・寺田寅彦 写生紀行 (青空文庫)
のめがねで見て気に入らない人間なら、足を踏みつけておいて、さかさまにののしるほうが男らしくていいのである。そういう事を道楽のようにして歩いている人格者もある。それで私は自分の子供らの行く末を思うなら、そう...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 真木柱 (青空文庫)
へ帰ることができずにそのままずっと玉鬘のほうにいた。大騒ぎして修法などをしていても夫人の病気は相変わらず起こって大声を上げて人をののしるようなことのある報知を得ている大将は、妻のためにもよくない、自分...
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・太宰治 佳日 (青空文庫)
五年振りで逢った東京の友人が、相変らず 迂愚 ( うぐ ) な、のほほん顔をしているのを見て、いたたままらぬ 技癢 ( ぎよう ) でも感ずるのであろうか、さかんに私たちの生活態度をののしるのだ。 「疲れたろう。寝ないか。」私は...
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・島木健作 癩 (青空文庫)
てゐた報知機をあげる音がきこえ、次に二つの眼が小さな覗き窓の向ふに光つた。 「何だ?」 太田は答へないで寢たまゝであつた。 「おい、何の用だ?」光線の關係で内部がよく見えなかつたのであらう、コトコトとノツクする音が聞えたが、やがて焦立たしげにののしる...
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・武田麟太郎 釜ヶ崎 (青空文庫)
雨戸を真中に立てて、二つに区切られてゐ、あちら側にも人の動く 気配 ( けはひ ) があつたが、ちやうどその時、その中から口争ひをはじめた男と女の声が聞えて来たのである。 ——女の声がののしるには「そん...
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・林不忘 丹下左膳 日光の巻 (青空文庫)
な、 反古 ( ほご ) やボロッ切れや、古金なんかと同居さしといてサ、自分は平気で暇さえあれァ、そうやって酒ばっかりくらっていやアがる」 ボーッと灯のにじむ油障子の中路地のなかの一軒に、いきなり、こう老婆のののしる...
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