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「そこへ行くと」を含む用例
・岸田國士 焼き林檎を投げる (青空文庫)
林檎を投げつけるといふ野蛮な風習があつた。 この風習は、後にやや緩和されて、口笛(シツフレ)となり、それでも、このシツフレはなかなか盛んで、「大根ひつこめ」ぐらゐの愛嬌では納まらない場合がある。 そこへ行くと、日本の見物は実に寛大で、役者...
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・平山千代子 小説 (青空文庫)
よんで気持がいゝのかしら。私なんかよんでも一寸も気持よくなんかならないどころか、後が「イヤーあな」気持になつてしまふ。 節ちやんはこれを評して「本によまれちやふのね」といつた。さうかもしれない。そこへ行くと童話はいゝよ。よん...
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・岸田國士 「矜り」と「嗜み」 (青空文庫)
が行はれるのかといふ根本の問題を考へ、それを徹底させてゐるところがわりにないからである。 そこへ行くと、青少年、殊に学生生徒の近頃の変り方は相当に眼に立つて来た。時に中等学校の生徒は、例外もあるが、なかなか、しつ...
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・関根金次郎 駒台の発案者 (青空文庫)
は四段であつたが、ある日、わたしがたづねて行くと、 「ちやうどいゝところへきた。——品川に川島楼といふ貸座敷があるが、その飯塚といふ主人が将棋が好きで、そこへ行くと飲ましてくれるし、また 褒美 ( ほうび ) にあ...
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・宮本百合子 アメリカ文士気質 (青空文庫)
( しごと ) はやめてしまいます。そういう人の方が多いようです。そこへ行くと、日本人にはその作品がなっていようがいまいが、他人が買おうが買うまいがそんなことはおかまいなしに、ただ書かずにいられないから書くと...
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・岸田國士 翻訳について (青空文庫)
独特の面白いイマアジュが浮んで来る。彼の文体は、モオパッサンのそれと反対に、伸び縮みがきかない。無理をするとポキリと折れるから、すぐにこいつはいかんと気がつくのである。そこへ行くと、モオパッサンといふ奴は、引つ...
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・宮城道雄 声と食物 (青空文庫)
言葉とがあっていないような気がする。殊にオペラなどにおいて、そうした点に無理なところがあるのを感じるのである。そこへ行くと、長年聞き馴れた邦楽は言葉と節とがよくそぐうているような気がする。その最もよい例は義太夫であるが、ただ、現代...
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・坂口安吾 哀れなトンマ先生 (青空文庫)
女の子をヒネリ殺して、この先生は人間らしい苦しみは殆どもたなかったに違いない。これは、やりきれないことです。 そこへ行くと、帝銀先生は、てんで、トンマな、オロカ者なんでしょう。事件の性格がそうなんですね。 荏原 ( えば...
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・菊池寛 易と手相 (青空文庫)
コロを振るのと同じく偶然が入りこんでいけない。そこへ行くと、手相は、その人についている。それなら、人相をもっと信じそうな訳だが、『週刊朝日』で僕を、ケチン坊だと観相した馬鹿な観相家があって以来、人相位馬鹿々々しいものはないと思っている。 底本...
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・黒島傳治 選挙漫談 (青空文庫)
派の演説会には、必ず、政友会の悪口を並べる。政友会の演説会には、反対に民政党の悪口をたゝく。そういう時には、片岡直温の ヘマ 振りまで引っぱり出して猛烈に攻撃する。 演説会とは、反対派攻撃会である。 そこへ行くと...
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・坂口安吾 模範少年に疑義あり (青空文庫)
に突きつけられた危急に処して責をつくし得ぬ者は如何なる危急に処してもダメなものだ。田舎の模範少年などゝいふものは口先だけ達者で、規律だけ猿真似で軍人式に達者でも、自我の魂の訓練といふものがない。そこへ行くと、東京...
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・野上豊一郎 レンブラントの国 (青空文庫)
色彩はずっと褪せなかったものと見える。 そこへ行くと、アムステルダムとかロッテルダムとかの海港都市は、近世初期のオランダ海運業の隆盛と共に発展した土地だけあって、形貌からいっても実質からいっても、一種の国際都市的特色を持っていて、ある...
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・伊丹万作 ルネ・クレール私見 (青空文庫)
トを見ている感じが去らないで不愉快であつた。 そこへ行くと「ル・ミリオン」「幽霊西へ行く」の二作は、彼が彼の本領に即して融通無碍に仕事をしているし、形式と内容がぴつたりと合致して寸分のすきもない。完璧なる作品という語に近い。 なお...
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・淡島寒月 活動写真 (青空文庫)
筋の上にも場面の上にも同じようなものが出来て、その結局はどれもこれも 芽出 ( めで ) たし/\の大団円に終るようで、かえって興味がないようである。そこへ行くと、伊太利周遊だとか、東 印度 ( インド ) のス...
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・長谷川時雨 あるとき (青空文庫)
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・牧野信一 父を売る子 (青空文庫)
な夢みたいな話は止さうぜ。」父の酔は、がつくりと一段高まつた。 「そこへ行くと俺は偉いぞう。」 「そこへ行くと——とは怪しい言葉だ。」彼も次第に酔ひが増して、しみつたれの酔つぱらひらしく言葉尻にからまつた。 「いや...
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・岸田國士 官立演劇映画学校の提唱 (青空文庫)
層の支持を失ひ、国民全般の精神的栄養として役立つところが少くなつてゐるわけなのである。 そこへ行くと、維新直後の役人たちは、世を挙げて欧化時代の風潮に乗じたものであるにせよ、今から考へると、なか/\洒落...
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・寺田寅彦 わが中学時代の勉強法 (青空文庫)
は学校においても比較的得手であったように記憶している。 そのほか、自分の家から少しばかり離れた所に親戚があって、そこへ行くといつも書物を出しては、手当たり次第に読んでみた。その中でも「八犬伝」「三国志」「 漢楚 ( かんそ ) 軍談」など...
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・寺田寅彦 記録狂時代 (青空文庫)
と新宿との優劣はいくら議論しても決定する見込みがないからである。そこへ行くと数字の差違は実に明確である。十五が十三より二つだけ多いことにはどうにも異議の申し立てようがないからである。 しかしまた、数字のレコードで優勝したとしても、その人が、その...
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・弟子 (Wikisource)
は顔淵の受動的な柔軟な才能の良さが全然呑みこめないのである。第一、どこかヴァイタルな力の欠けているところが気に入らない。そこへ行くと、多少軽薄ではあっても常に才気と活力とに充(み)ちている子貢の方が、子路の性質には合うのであろう。この...
ja.wikisource.org/wiki/弟子
・森鴎外 鼠坂 (青空文庫)
うりが ) まで行くと、兵站部で取り上げられてしまった。」 記者は主人の顔をちょいと見て、 狡猾 ( こうかつ ) げに笑った。 主人は記者の顔を、同じような目附で見返した。「そこへ行くと、君は罪が深い。酒と...
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・林芙美子 小さい花 (青空文庫)
にしきつてある出前の箱にぎつしり並べて、石の段々を上る時は、小さい由には一寸こたへる事でありましたが、そこへ行くとおりくさんのやうな家の註文は二ツか三ツで、それもかやくのはひつた高価なものばかりなので運ぶのには此方が大変楽でした。 看護婦達の寄宿舎へ行くと...
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・坂口安吾 安吾巷談 巷談師退場 (青空文庫)
は毎月必ずやらなければならないというムリも一因している。 私の巷談の材料になりそうで、ならないのは、政治である。なぜかというと、裏があって、それに通じない人間には分らないからである。そこへ行くと、裁判の方は、それほど裏というものがない。たゞ...
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・寺田寅彦 春六題 (青空文庫)
にしてもこの現象を決定する因子はその瞬間の気象要素のみではなくて、遠くさかのぼれば長い冬の間から初春へかけて、一見活動の中止しているように見える植物の内部に行なわれていた変化の積算したものが発現するものと考えられる。 そこへ行くと...
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・寺田寅彦 田園雑感 (青空文庫)
れを償却しなければならないのである。 そこへ行くとさすがに都会の人の冷淡さと薄情さはサッパリしていて気持ちがいい。大雨の中を頭からぬれひたって銀座通りを歩いていてもだれもとがめる人もなければ、よけいな心配をする人もない。万一...
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・正岡容 吉原百人斬 (青空文庫)
泉の美しい複製版画を、自ら墨滴で汚してしまつてゐるものとじつに私は惜み度かつた。 そこへ行くと同じ「七之助」でも、お滝との船中の馴れそめ、「美の吉ころし」の美の吉と熊次郎の 媾曳 ( あいびき ) 、「人生劇場」(尾崎...
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・木村荘八 両国今昔 (青空文庫)
合ひが行司を裏から見る方の四の側に桝を持つてゐるので、茶屋からそこへ行くと、丁度双葉山の優勝額掲揚式か何かゞすんだところである。双葉山は前年よりも色が黒くなつたやうに見えた。もつともあたりはまだヒル下りの光線で明るいに拘らず、土俵...
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・国枝史郎 仇討姉妹笠 (青空文庫)
でこの辺りをもう一度探して……」 「人違いをして叩っ切られるか」 「まさか、そうそうは、アッハッハッ。……貴殿も一緒に探さぬかな」 「厭なことじゃ。ご免蒙ろう。……今日拙者は非番なのでな、そこで両国へ行ったところ、あそこへ行くと...
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・金田千鶴 夏蚕時 (青空文庫)
思ひにこそ身を粉にして働き続けて来たのではなかったか……。 留吉はふとにやにやして 「あれで森田のお志津さも独りで遣って行けるらか?」と云った。その意味がみんなに解った。 「そりゃ遣って行くとも! 亭主やなになくたって……。女はそこへ行くと...
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・夏目漱石 明暗 (青空文庫)
代り日曜が延びて月曜になろうとも火曜になろうとも大した違にゃならないし、また日曜を 繰 ( く ) り上げて 明日 ( あした ) にしたところで、 明後日 ( あさって ) にしたところで、やっぱり同じ事なんだ。そこへ行くとまあ楽な病気だね」 「あん...
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