「こまい」を含む用例
・南部修太郎 處女作の思ひ出 (青空文庫)
完成までの苦心努力が深ければ深いほど、思ひ出は時には涙ぐみたいほど 痛切 ( つうせつ ) であるに違ひない。 その年の八月初めであつた。私は 膽振 ( ゐぶり ) の國の 苫小牧 ( とまこまい ) に住む妹夫婦の家を訪ふべく、初め...
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・宮本百合子 無題(十二) (青空文庫)
に繩をはった有蓋貨車に人がのって走って行った。 ○正一が千葉から戻ってえの、○○がつれて鳥取へ行きよった刀剣をもって。かえりに梨買うて来ちょります。 ○砂糖を何匁配給になった ○油をどの位 ○ハイヤーにええとつんで行きよった、大きいのやこまいのを、はア...
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・横光利一 笑われた子 (青空文庫)
目の時は習字の時間である。その時の吉の 草紙 ( そうし ) の上には、字が一字も見あたらないで、宮の前の 高麗狗 ( こまいぬ ) の顔にも似ていれば、また人間の顔にも似つかわしい三つの顔が書いてあった。そのどの顔も、笑い...
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・神西清 飜訳のむずかしさ (青空文庫)
古舞 ( てんてこまい ) で、材料の吟味はもとより、ろくろく 庖丁 ( ほうちょう ) も研ぐひまがないという景気になる。つまり 濫訳 ( らんやく ) の弊が生じるわけだ。もっともこれは、何も...
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・芥川龍之介 ひょっとこ (青空文庫)
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・石川啄木 葬列 (青空文庫)
ゞく駒下駄の音を 石甃 ( いしだゝみ ) に刻み乍ら、拜殿の前近く進んで、自分は圖らずも懷かしい舊知己の立つて居るのに氣付いた。舊知己とは、社前に相對してぬかづいて居る一双の石の 狛 ( こまいぬ ) である。詣づ...
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・芥川龍之介 日光小品 (青空文庫)
もあの荒涼とした石山とその上の曇った濁色の空とがまざまざと目にのこっている。 温 ( あたた ) かき心 中禅寺から足尾の町へ行く路がまだ古河橋の所へ来ない所に、川に沿うた、あばら家の一ならびがある。石をのせた屋根、 こまい のあらわな壁、たおれかかったかき根とかき根には 竿...
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・長谷川時雨 明治美人伝 (青空文庫)
歌吉は、日本橋の芸妓たちと一緒に 手古舞 ( てこまい ) に出た、その姿をうみの男の子で、 鍛冶屋 ( かじや ) に奉公にやってあるのを呼んで見物させて、よそながら別れをかわした上、 檜物町 ( ひも...
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・佐左木俊郎 或る部落の五つの話 (青空文庫)
打撲傷というようなものもなかった。竹駒様の 祟 ( たた ) りだ! 部落中 ( むらじゅう ) にそんな 噂 ( うわさ ) が起こった。 三 不思議な繁昌 部落から六七町ほどの丘の中腹に 竹駒稲荷 ( たけこまい...
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・長谷川時雨 議事堂炎上 (青空文庫)
くさくって困るじゃござんせんか。」 父はおかしな人だった。恐縮して俳句をやめ、私を 叱 ( しか ) らないで、あんの山からこんの山へ、飛んでくるのはなんじゃろか、と頭に二本、指だか扇子だかを、兎の耳のようにおったてる 小舞 ( こまい...
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・高村光雲 幕末維新懐古談 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし (青空文庫)
が出来ないという話はない、 漆喰 ( しっくい ) の塗り下で 小舞貫 ( こまいぬき ) を切ってとんとんと打って行けば雑作もなかろう。兄さんを引っ張り出すに限るというので、私もやむなく兄を頼むことに致しました。 そこで、兄は...
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・佐藤垢石 採峰徘菌愚 (青空文庫)
とほとんど同じ遊びである。誰に勧めても苦情はこまいと思う。 以上が、斜酣の採蜂スポーツに対する結論だ。 きょう採った蜂の巣を、斜酣の家へ提げ込んだ。五人がかりで 蜂窩 ( ほうか ) から子供を引っ張り出して見ると、それ...
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・竹久夢二 どんたく 絵入り小唄集 (青空文庫)
てたべよもの。 世界 ( せかい ) に 時計 ( とけい ) がなかつたら さみしい 夜 ( よる ) はこまいもの。 3 もしも 地球 ( ちきう ) が 金平糖 ( こんぺいたう ) で 海 ( うみ...
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・長谷川時雨 大橋須磨子 (青空文庫)
をかがめて 媼 ( おうな ) の 小舞 ( こまい ) を舞うているのは、 冴々 ( さえざえ ) した眼の、白い顔がすこし赤らみを含んで、汗ばんだ耳もとから 頬 ( ほお ) へ、頬から 頸 ( くび ) の...
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・野口雨情 都会と田園 (青空文庫)
をした 小さな出来事 足の短い 狛犬 ( こまいぬ ) はポチに噛ませてやりませう 糸のたるんだ風船と空気のぬけた 護謨毬 ( ごむまり ) はタマに噛ませてやりませう 弾機 ( ばね ) の廻らぬ 自働...
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・木村芥舟 瘠我慢の説 福沢先生を憶う (青空文庫)
るること 能 ( あた ) わず。 江戸 開城 ( かいじょう ) の後、予は 骸骨 ( がいこつ ) を 乞 ( こ ) い、しばらく先生と 袂 ( たもと ) を 分 ( わか ) ち、 跡...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 千柿の鍔 (青空文庫)
ます。父はおはぎが大の好物でござりましたゆえ、 駒形 ( こまがた ) まで回ってみやげに買ってまいりましたところ、いかほど呼んでも、ととさまのご返事がござりませなんだゆえ、捜すうちにこの庭先で、ふた...
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・菊池寛 アラビヤンナイト 三、アリ・ババと四十人のどろぼう (青空文庫)
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・岡本かの子 家霊 (青空文庫)
ち をぽちりぽちりわしの骨の髄に噛み込んで生き伸びたい——」 徳永が嘆願する様子は、アラブ族が落日に対して拝するように心もち顔を天井に向け、 狛犬 ( こまいぬ ) のように 蹲 ( うずくま ) り...
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・岡本綺堂 こま犬 (青空文庫)
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・横光利一 日輪 (青空文庫)
う魚のように光っていた。 一 太陽は入江の水平線へ 朱 ( しゅ ) の一点となって没していった。 不弥 ( うみ ) の 宮 ( みや ) の 高殿 ( たかどの ) では、 垂木 ( たるき ) の 木舞 ( こまい...
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・海野十三 特許多腕人間方式 (青空文庫)
てふためいて、帰っていった。 余は、胸の静まるのを待った。それから、十五分経った。これなら、もう客は帰ってこまいという自信がついたので、余はついに目的を達して、金の入った封筒の中を改めてみることが出来た。 封筒...
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・宮沢賢治 或る農学生の日誌 (青空文庫)
博物館 ( はくぶつかん ) 、デンマーク人の 農場 ( のうじょう ) 、 苫小牧 ( とまこまい ) 、 白老 ( しらおい ) のアイヌ 部落 ( ぶらく ) 、 室蘭 ( むろらん ) 、ああ...
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・旗本退屈男 第六話 身延に現れた退屈男 (青空文庫)
家自らが令してこれに法格を与え、貫主(かんす)は即ち十万石の格式、各支院の院主は五万石の格式を与えられているところから、納所(なっしょ)の雛僧の末々に至るまでもかように権を誇っていたのは当り前です。 「ウフフ、こまい...
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・久生十蘭 顎十郎捕物帳 稲荷の使 (青空文庫)
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・久生十蘭 平賀源内捕物帳 山王祭の大象 (青空文庫)
の台のみぎわに松植えて、千代さい鶴ひなの鶴の…… 芸者の揃いの 手古舞 ( てこまい ) 姿。 佃島 ( つくだじま ) の 漁夫 ( りょうし ) が 雲龍 ( うんりゅう ) の 半纏 ( はんてん ) に 黒股...
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・久生十蘭 平賀源内捕物帳 長崎ものがたり (青空文庫)
狗 ( こまいぬ ) は二つながらごろりと横倒しになっている。 蔓草は壁に沿って 檐 ( のき ) まで這上り、唐館は 蜻蛉 ( とんぼ ) や 羽蟻 ( はあり ) の巣になっていると見えて、支那...
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・幸田露伴 知々夫紀行 (青空文庫)
の梢を洩りていささか吹く風のみをぞなつかしきものにはおぼえける。ここの御社の御前の 狛犬 ( こまいぬ ) は全く狼の 相 ( すがた ) をなせり。 八幡 ( やわた ) の鳩、 春日 ( かすが ) の鹿などの如く、狼を...
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