「くたびれる」を含む用例
・高村光太郎 山の雪 (青空文庫)
い人があるが、雪の中では小またにこまかくあるく方がくたびれないといわれている。両足をよこにひらいてあるくのがいちばんくたびれるようだ。靴のかかとをまげる人のもくたびれそうだ。これはからだのまがっている人、内ぞ...
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・宮本百合子 夫婦が作家である場合 (青空文庫)
当時、田村氏の場合と違った種類で感想を刺戟された。二人ともうるさくて厭だろう。私は主観的にそう思いやって感じた。内でも外でも、二人の作家としての神経が夫婦の生活感情の中に在っては、互にくたびれるであろう。例え...
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・宮本百合子 鏡餅 (青空文庫)
にするとどっさりの距離を歩かなければならないような種類の活動をもしているのであった。 間もなく、下で、 「おまち遠さま——おばあさん、どうかお風呂に行って下さい」 そういうまさの声が聞え、 「ああくたびれた」 二階へ来て、ぺたりと火鉢の前へ坐った。 「とてもひどい人でね——あのひとをかきわけるだけでもいい加減くたびれる...
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・野口雨情 朝おき雀 (青空文庫)
はどうやら 負けさうだ 蛙もどうやら 負けさうだ どつちも鳴きくら くたびれる ドンドンバシ ドンドン バシノ シタニハ メダカガ オヨイデ アソンデ ヰル ドンドンバシヲ トホルト メダカガ ミンナデ ニゲ...
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・折口信夫 国語と民俗学 (青空文庫)
もさうかも知れません。違ふと言ひかねる程、何か内容があるやうな説です。 くたぶれる 、 くたびれる と言ふ言葉は、 くさふるふ と言ふ言葉とは関係が深さうです。壱岐の島では瘧と言ふのは、 ふるふ と言...
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・野口雨情 螢の燈台 (青空文庫)
て来る 落ちて来る お星さんのお夢を とつておくれ 羊来い 羊 来い 来い 牧場 ( まきば ) は 遠い 小さい 羊は くたびれる 羊 帰れよ 牧場は 暮れる かけて帰れよ トットッと 田螺のお家 日永...
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・宮本百合子 二つの庭 (青空文庫)
はほんとの生涯がこれから始まるこころもちで小説を書きつづけた。くたびれると、小夜着をかけて、火鉢のそばに横になった。そんなとき伸子のからだの下にしかれるメリンスのきれいな大座蒲団は、素子がくれたものであった。その二階へ、佃の...
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・寺田寅彦 丸善と三越 (青空文庫)
わざわざ出かけるよりも室の片すみで茶をのんだりカルタでもやるほうがいいという人があるならばそれはその人々の勝手である。 この叢書のへんまで見て来るとかなりくたびれる。特にここで何か買いでもすると、もう急に根気がなくなって地理や歴史などの所はほんののぞいて見るだけでおしまいにする場合が多い。決し...
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・岡本綺堂 綺堂むかし語り (青空文庫)
女房らしい二人連れが日傘を持ってはいって来た。かれらも煙草入れを取り出して、 鉄漿 ( おはぐろ ) を着けた口から白い煙りを軽く吹いた。山の手へ 上 ( のぼ ) って来るのはなかなかくたびれると云った。帰りには 平河 ( ひらかわ ) の天...
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・海野十三 海底都市 (青空文庫)
どんと遠くへいってしまうのであった。これならいくら遠方まで行ってもくたびれることはないだろう。 「さあお客さま。こんどはもう一つ内側の、もっと早く動いている道へ乗りかえましょう」 タクマ少年は、そういって奥を指して歩きだした。 なる...
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・宮本百合子 獄中への手紙 一九三五年(昭和十年) (青空文庫)
晩はストーヴの前でいろいろ夜ふけまで二人の話せるあらゆる話題について話し、少しくたびれると、いねちゃんがタバコをのみながら(この頃のむようになった)詩集『月下の一群』を棚からおろしてよんだりし、又いろいろ話した。 今日になれば去年になったが、夏四...
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・久生十蘭 キャラコさん 蘆と木笛 (青空文庫)
氏がいつもそこでキャラコさんを待っているようになった。二人は湖の岸を遠くまで歩き廻り、くたびれると 肱 ( ひじ ) をつき合わして草の上に坐った。キャラコさんは歌をうたったり、本を読んでやったりした。佐伯...
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・黒島傳治 武装せる市街 (青空文庫)
し、林へ這入ってしまうまでには、まだ、もう一つの村があった。 村のたむろ所には巡警のたまりがあった。 行儀正しくあとにつゞいている粗麻の喪主と、泣き女はくたびれると、 欠伸 ( あくび ) をし...
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・高浜虚子 漱石氏と私 (青空文庫)
くどう ) 、 霽月 ( せいげつ ) らの諸君から聞いた話やを綜合して見ると、大体その時の模様の想像はつくのである。子規居士は須磨の保養院などにいた時と同じく 蒲団 ( ふとん ) は畳の上に敷き流しにしておいてくたびれる...
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・新美南吉 嘘 (青空文庫)
と思っていたのである。 とんだり、かけたり、あるいは、「帰りがくたびれるぞ」などと、かしこそうにおたがいを制しあって、しばらくは、 正常歩 ( せいじょうほ ) で歩いたりして、進んでいった。 野には、あざ...
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