「くさる」を含む用例
・内田魯庵 貧書生 (青空文庫)
意らしき微笑を浮べつ、「之でも懸賞小説の方ぢやア亀之屋万年と云つて 鑑定証 ( きはめふだ ) の付いた新進作家だ。今度 当選 ( あた ) つたら君が一夜の愉快費位は寄附する。」 「はッはッ、減らず口を叩きくさる。汝の...
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・岡本かの子 現代若き女性気質集 (青空文庫)
なろうなぞとはちっとも思わない。空虚な気がする。それより 刹那 ( せつな ) 々々の充足感。 ○そりゃ時々は くさる こともあるわ。希望の飛行機が経済的事情にぶつかって、うまく飛行が運ばない時の気分のエアポケット。けれ...
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・市島春城 読書八境 (青空文庫)
遺言的の文篇もある。此等の図書は陣中に読んで最も感興を覚えるもので、武人的修養は多く陣中の読書から来るといふも敢て誣言であるまい。 (六)病蓐も亦読書の一境である。苦痛ある疾患若しくは熱に困しむ病は例外だが、否らざる病人で長く臥蓐に余儀なくさる...
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なんぞさせることぢやない。そのくせ 自宅 ( うち ) では自分とこの料理女に頬桁を叩かれてゐくさるのだ。それはもう世間で誰ひとり知らぬものがない。まつたく本局勤めなんてどこが好いだらう——うま...
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しても、まるきり駄目なんだ! 両足が棒のやうに固くなつてしまふのだ。 かう、魔性の 地点 ( ところ ) ぢや! 悪魔のそそのかしだ! あの人間の敵、ヘロデめが絲を引いてゐくさるのぢや。 いやはや、運送...
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・宮本百合子 「緑の騎士」ノート (青空文庫)
イ フィリップ)な反ブルジュア的な王党派の町。くさるリュシアン ○小麦商ボナール氏のところに部屋をもった。前には中佐侯爵が住んでいた。それを知らずにリュシアンはかわって反感をもたれてる 〔欄外に〕 マク...
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・辻潤 だだをこねる (青空文庫)
フアンにも音楽の場合と同じくつまり上はスットントンより下はベエトウベンに至るまであるように僕のフアンにも中々いろんなのがいるが——どうも新居先生のように文化マダムや、モデルンギャールの御嬢さんのいないのには——くさるであるです。 4 辻潤...
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・平山千代子 ハナとタマシヒ (青空文庫)
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・小熊秀雄全集-7 詩集(6)長篇詩集 (青空文庫)
ら追つても朝鮮烏奴は逃げない 虫は泣きやまない なにもかにもみんなして この老婆(ロツパ)を馬鹿にしくさる たのしい朝鮮は何処へ行つた、 古い朝鮮はどこへ行つた、 神さまや、天が、 朝鮮を押へつけて御座らつしやるのか。 そし...
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・「紋」 (青空文庫)
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・坂口安吾 お喋り競争 (青空文庫)
其小説は急所のところがひどい伏字で、私の方では伏字の部分を書くために他の五十枚を書いたやうなものであるから、落胆が大きかつた。私の想念がその小説に向いただけでも気持がくさるやうであつた。宇野さんからの電話ときくと、なん...
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・坂口安吾 囲碁修業 (青空文庫)
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・山本勝治 十姉妹 (青空文庫)
( のんき ) そうに黙ってくさるが、今度こそ わし にも見当はつかんぞ、おい慎作、お前の……その何や、新らしいとか云う頭で考えついたこと云うてみい。ヘン、こんな世帯智恵は出まへんがな、直造かて、足し...
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さきの考へもなしに、家の入口で 哥薩克娘 ( カザーチカ ) に出会ひざま、その薔薇色の唇に、いはば無我夢中で接吻したのぢや。ちやうどその時、同じ悪魔めが、ええつ、ほんに畜生め、霊験いやちこな十字架の夢でも見くさる...
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・黒島傳治 浮動する地価 (青空文庫)
の家がつぶれるか、つぶれないかに関係していた。真剣に、目を血ばしらすのは当然だった。 「そんじゃ、こっちも、みんなで、ほかの重役のとこへ膝詰談判に行こうじゃないか。伊三郎が、そんなことをしくさるんなら、こっちだって、黙っ...
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・樋口一葉 さをのしづく (青空文庫)
時は切たる後に物をつめて重く成したるぞよきとありし 誠にさる事侍るべし 長三洲といふ人舌癌といふものをながく病みてうせき 身にはことなる事なきに舌の根のただくされにくさるゝ也 はじめ出來たる時は手術をおこなひて切とりつ 二度目にはのどへかけてはれぬ 此た...
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・二十五年間の文人の社会的地位の進歩 (青空文庫)
言したのは小説家として立派に生活するを得る場合に於て意味もあり権威もあるので、若し小説家がいつまでも十八世紀のグラッブ・ストリートの生活を離るゝ能わずして一生慈善家の糧を仰ぐべく余儀なくさるゝならば、『我は小説家たるを栄とす』という声言は寧ろ滑稽であろう。 『我は...
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・禰宜様宮田 (青空文庫)
がちょっと物をねだることまで皆彼女の腹癒せの材料にされたのである。 「汝等(にしら)あまでたかってからに、こげえな貧乏おっかあをひでえ目に会わせくさる! あんでも父っちゃんに買って貰っちゃ、呉れるちゅう金え、突返(つっけえ)すほどのお大尽(でえじん)たあ知んねえで、我が...
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・宮本百合子 田舎風なヒューモレスク (青空文庫)
はだかって、勘助を見ていたがやがて、 「何でえ、何しくさるでえ」 とつめよせて来た。 「畜生! うせあがれ! われの家われと焼くが何でえけねえ、どかねえと 打 ( ぶ ) っ殺すぞ」 馬さんその他上って来て、種々...
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・黒島伝治 前哨 (青空文庫)
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・泉鏡花 清心庵 (青空文庫)
いてぞろぞろとやって来おった。や、それが空駕籠じゃったわ。もしもし、清心様とおっしゃる尼様のお寺はどちらへ、と問いくさる。はあ、それならと手を取るように教えてやっけが、お前様用でもないかの。いい...
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・矢田津世子 神楽坂 (青空文庫)
の袋貼りなどで得た稼ぎ高を自分の食い扶持の足し前にしてくれるように、と爺さんの手へそっくり渡しているのだった。 時折り、竹鋏を持ち出した爺さんに 塵芥 ( ごみ ) 箱の中をかきまわされて大根の尻っぽだの 出し 昆布の出殻をつまみあげられては、 「勿体ないことをしくさる...
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・海野十三 のろのろ砲弾の驚異 ——金博士シリーズ・1—— (青空文庫)
話を聞き終ると、 「それは、くさるのも無理ではない」 と、同情の言葉を 洩 ( も ) らし、 「わしは、あなたがロッセ氏であることは、今綿貫君の紹介で初めて知ったわけだが、しかしあなたのことは、電気...
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碌でなしの出来そこない野郎め、咽喉でも詰まらせてくたばつてしまやがれ! 汝 ( てめえ ) の親爺のど頭に壺でもぶつかりやあいい。氷に滑つてころびくさるがいいんだ、忌々しい外道めが! 地獄へおちて鬼に髯でも焼かれやあがれ、くそ...
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が彼奴のいたづらを、なんにも知らんと思つてうせるのだ。あの碌でなしめが、今におれの拳固の堅さを味はつて見くさるがいい!」 かうまで言はれては、レヴコーも最早このうへ憤りを抑へてゐることが出来なかつた。二た...
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どもに向つて馬鹿叮嚀に腰をかがめて、『今晩は、皆の衆!』と挨拶をした。ところが、会釈ひとつ返す奴でもあらうことか、黙りこくつて坐つたまま、何かしら怪しげなものを、しきりに火の中へふり撒いてばかりゐくさる。一つ空いてる場所があつたので、祖父...
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だよ、」と、袖で口髭を拭きながらチューブが言葉をついだ。「どこかの悪魔の奴めが——そん畜生にやあ毎朝一杯づつの 火酒 ( ウォツカ ) も呑まれなきやあええだ!——邪魔をしくさるのに違えねえだ!……ほん...
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すべての大都市においては、浮浪の少年は 沈淪 ( ちんりん ) した人間である。ほとんどどこにおいても、孤立した少年は必ず世の不徳に巻き込まるるままに投げ出され打ち捨てられたもので、ついにはそれによって正直さと本心とを食いつくさる...
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・海野十三 時限爆弾奇譚 ——金博士シリーズ・8—— (青空文庫)
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