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現代俳句データベース(俳句)
現代の名俳句について、作者や季語、出典などの情報を記載したデータベースです。 提供 現代俳句協会 URL http://www.gendaihaiku.gr.jp/index. shtml |
現代俳句データベース(俳句) のさくいん
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- う(記号)
- 打首の童唇皓歯新小豆
- 家中にてふてふ湧けり覚めにけり
- 家中の力を合はせ天高し
- 家中の時計三分遅れ出す
- 家中の布団を干して海が見ゆ
- うちつけて卵の頭蓋割る晩夏
- うちの蝶としてとんでいるしばらく
- 打ち払ふ金蠅ときに海のいろ
- 梁の自在の卍鳥雲に
- 打水のおもしろうても副都心
- 打水の砂けむりして父の顔
- 打水の流るる先の生きてをり
- 打水やずんずん生くる紅の花
- 打水や平次が謎を解く時分
- 打ち水やちょっとそこまで逝きし人
- 打水やビルの谷間の小待合
- 打水をして新妻の遊ぶごとく
- 打ちみだれ片乳白き砧かな
- 内ももの刺青みたり夕桜
- 宇宙基地本意のままに天の川
- 宇宙船艦ヤマトが浮上無月なり
- 宇宙戦艦やまと健在冬銀河
- 宇宙船發射遲るに坐り蟇
- 宇宙船めく夕暮の盆の家
- 宇宙大陸星星の影人の影
- 宇宙探索人棲む村に羽抜鶏
- 宇宙都市星星の海人の海
- 宇宙飛行士倒立したり菊日和
- 宇宙へと旅する予約かき氷
- 宇宙へのツアーの夢を星月夜
- 宇宙よりの電波に揺るる罌粟の花
- 有頂天になりなさるなよ揚雲雀
- 有頂天の夢の終わりはいぬふぐり
- 打ち寄せるガラクタ文化や夏の海
- うっかりと豆腐つかみて荒紅葉
- うっとりと遮断機こえるしゃぼん玉
- 鬱鬱と愛されし日の心太
- うつうつと雨音だいて春の暮
- うつうつと兎小屋あり木々芽吹く
- 鬱々と蛾を獲つつある誘蛾灯
- うつうつと最高を行く揚羽蝶
- うつうつと薩摩の国の金鳳華
- うつうつと夜汽車にありぬ啄木忌
- 空鬱々さくらは白く走るかな
- 空駈けてゆく天牛の鎧武者
- 空がこころの妻の口ぶえ花の昼
- 空がすこし近き理髪店の椅子
- 空が澄む素直に生きて冬桜
- 空が遠くて豆腐屋へ柳絮飛ぶ
- 空がもう運動会を待っている
- 空壊えて手もとの冷えのくるめきし
- 空氷るただに眠れるのみならず
- 空壕を立ち上がりたる女郎蜘蛛
- 空饐えしを梢にながす万愚節
- 空澄めば飛んで来て咲くよ曼珠沙華
- 空ッ風にわかに玲瓏となるときも
- 空つぽのこころは奈落もがり笛
- 空剔る巨大放送局真冬
- 空といふ自由鶴舞ひやまざるは
- 空とぶ花いくたりも辛子に噎び
- 空に得し死色の中を夏の去る
- 空にこぼした答えもあるさオリオン座
- 空に咲く白のはじめの花辛夷
- 空に水満ちひぐらしの午前四時
- 空に透くわたしのかたち干鰈
- 空に触れ山藤ものの終りの白
- 空にまつかなうろこが跳ねる金曜日
- 空は太初の青さ妻より林檎うく
- 空深く深く伸びゆく楝の芽
- 空へ出て山のまぼろし枯木見ゆ
- 空よりぞ水よりぞ秋人よりぞ
- 空ら額縁はこびこむ 鶏頭壮んな館
- 空ら元気つらぬくつもり梅咲けり
- 空ラ袋大きく提げて花見かな
- 空を退く鞦韆の音夜の白雨
- 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰
- 空をゆく一かたまりの花吹雪
- 空を読み地を問ふに掛く青眼鏡
- 鬱塊の遊び出でたる海市かな
- うつぎ咲くこれより越前鯖街道
- 美しいから美しいと言ふさくら
- うつくしきあぎととあへり能登時雨
- 美しき会釈を貰ふ水の秋
- 美しき稲妻となり遠ざかる
- うつくしき嘘朧夜の腕伸ばす
- 美しき焔となり消えし古暦
- 美しき炎となりぬ落葉焚
- うつくしき燠となりたる魂送り
- 美しき汗の時間を共有す
- 美しき学校あらば草朧
- うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間
- 美しき帰雁の空も束の間に
- 美しき距離白鷺が蝶に見ゆ
- 美しき蜘蛛の急所は丹波なり
- 美しき戀にも誤算冬牡丹
- 美しき春潮の航一時間
- 美しき名の橋渡る桜餅
- 美しき氷菓を崩すこと惜しく
- 美しき緑走れり夏料理
- 美しきものに火種と蝶の息
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